ディズニー実写版「美女と野獣」、アニメーションとは何が違う?ビル・コンドン監督が明かす<モデルプレスインタビュー>

ディズニー実写版「美女と野獣」、アニメーションとは何が違う?ビル・コンドン監督が明かす<モデルプレスインタビュー>

【美女と野獣/モデルプレス=3月13日】『ハリー・ポッター』シリーズのエマ・ワトソンが主演を務めるディズニー実写版『美女と野獣』(全米公開:3月17日、日本公開:4月21日)。不朽のディズニー・アニメーションを実写版として新たに蘇らせるのは、アカデミー賞を始め、数々の映画賞に輝くミュージカル『ドリームガールズ』や『シカゴ』を手掛けたビル・コンドン監督。モデルプレスでは今回、公開に先駆け米ロサンゼルスで行われたUSプレミアに参加し、ビル監督にインタビューを行った。

◆ディズニー実写版「美女と野獣」

今作は、不朽のディズニー・アニメーション「美女と野獣」をディズニー自身が実写映画化した、100年語り継がれるエンターテイメント。自分らしく生きながらも、周囲から「変わり者」と呼ばれ心に孤独を抱えていたベルと、外見に囚われ本当の自分を見失っていた野獣──―ベルはなぜ、そんな野獣を愛したのか?知られざる真実がいま明かされる。

ベル役のエマをはじめ、野獣役のダン・スティーヴンス、ガストン役のルーク・エヴァンス、ル・フウ役ジョシュ・ギャッド、ルミエール役のユアン・マクレガー、ポット夫人役のエマ・トンプソン、コグスワース役のイアン・マッケラン、マダム・ド・ガルドローブ役のオードラ・マクドナルド、プリュメット役のググ・バサ=ローら豪華キャストが集結。

そして、ディズニー『美女と野獣』の魅力のひとつ、アカデミー賞/ゴールデングローブ賞/グラミー賞を総なめにした極上のミュージカルナンバーは、アラン・メンケン(作曲)とハワード・アシュマン(作詞)によるアニメーション版からの楽曲に、メンケンが新たにティム・ライス(作詞)と組んで作り上げた3曲の新曲が加わる。

◆ビル・コンドン監督インタビュー

― ベルは日本でも人気の高いプリンセスです。時代や国境を超えて愛され続ける理由をどう考えますか?

監督:ディズニーにおいて最初のモダンなヒロインだからじゃないかと思う。彼女の後にもすばらしいキャラクターがたくさん出てきたが、そのヒロインたちはベルがベースになっていた。強い女性、女性のお手本となるキャラクターが、一周回ってまた戻ってきたというわけさ。

エマ・ワトソンも、子どもの頃、ビデオで「美女を野獣」を何度も観て、それが自分を強い女性にしてくれたと言っている。それから25年たって、彼女は次の世代にそれを与えてあげるんだ。そのことに僕は強い感動を覚える。映画は、良いストーリーを語るだけでなく、それ以上のことを達成しえるんだ。世界に変化を与えることができるんだよ。

― 今作の野獣は、アニメーションよりもチャーミングなイメージでした。それは意図したことでしょうか?

監督:ライブアクションというのは、すなわちリアルになることを意味する。実際の俳優が演技をするんだ。CGが使われているとはいっても、実際の俳優がやっている。現代風にしたというより、リアルにしたんだよ。ベルはある意味、もっと現代風だけどね。

― 実写化する上で、必然的なことだったと。

監督:アニメーション版ではすぐに恋に落ちるけれど、実写版ではそれぞれのキャラクターが持つ、儚い部分、複雑な部分を見せなければいけなかったからね。2人がお互いの心の中を見つめ合わなければいけない。そうやって2人が繋がっていく様子を、描写する必要があったんだよ。

― エンドロールが印象に残っています。あの演出にした理由は?

監督:舞台劇の映画化だからだよ。ライブのミュージカルのようにパフォーマンスをしたし、観客にもライブを一緒に見ているように感じてほしかった。それで、最後には彼らにお辞儀をしてほしいと思ったのさ。映画の雰囲気から抜け出して、舞台に戻るための素敵な手段のように感じたんだ。そのためにできる、最後の小さなことだったんだよ。

― とても感動的でした。

監督:最初から決めていたんだ。前に「ドリームガールズ」でもやったことがあるよ。

◆“夢を叶える秘訣”

ビル監督が、80年代に脚本家からキャリアをスタートさせ、映画『ゴッド・アンド・モンスター』(98)でアカデミー脚色賞受賞。大ヒットミュージカルを映画化した『シカゴ』(02)でも同賞にノミネートされ、その後も『ドリームガールズ』(06)など数々のヒット作を手掛けてきた。

最後に、華々しいキャリアを築き上げたビル監督から、モデルプレス読者へ“夢を叶えるためのアドバイス”。

「僕はいつも、『幸運であれ』と言うよ(笑)。なぜなら、僕はいつも幸運に恵まれてきたと思うからだ。…もうちょっとまじめに答えよう(笑)。

チャンスが来たときにつかめる準備をしておけ、ということだね。僕の場合は、あるものを書き、それがたまたまあるプロデューサーの家にたどりつくことになって、彼が僕に電話をくれ、僕は映画の脚本を書かせてもらえることになった。そういうことは、いつだってあるわけじゃない。それに手助けをしてくれる年上の人がいてくれるのは、とても良いことだよ。自分がやろうとしているのと同じことをやろうとしている仲間を持つのも良いね。どうすればいいのかと1人で悩むより、良いことだと思うよ」。

(modelpress編集部)

■ビル・コンドン(監督/脚本)

ニューヨーク出身。80年代に脚本家からキャリアをスタート。映画『ゴッド・アンド・モンスター』(98)でアカデミー脚色賞受賞。大ヒットミュージカルを映画化した『シカゴ』(02)でも同賞にノミネートされた。監督作に『ドリームガールズ』(06)、『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part1』(11)、『同Part2』(12)など。
カテゴリ