【『ラブライブ!サンシャイン!!』Aqours Next Step! Project特別企画】Message from Numazu 第6章 ―“美味しさギュッ♪”の秘密に迫る。
Aqours Next Step! Project記念「あにぶ」特別企画
Message from Numazu 世界に届け、沼津の想いーー。
第6章 〈ヌマヅの声 From JAなんすん(南駿農業協同組合)〉
陽の光に照らされ、美しく輝くまち、沼津。
そんな沼津には、アニメでも登場した『寿太郎みかん』を始め、たくさんの特産品が存在する。
2月から3月初旬にかけて行われた、『寿太郎みかん×ラブライブ!サンシャイン!!』企画(記事最上の画像がまさにそれ)を始め、地元農家の方の想いや特産品について『JAなんすん(南駿農業協同組合)』の職員さんにお話を伺った。
第6章 〈ヌマヅの声 From JAなんすん(南駿農業協同組合)〉
寿太郎みかん×ラブライブ!サンシャイン!!
筆者も10kgダンボールを一箱買ったのだが、箱に入れたままにしておくとみかんが傷んでしまうので全部並べてみた。 普通のみかんとは色から違うことが分かる。イキイキとした感じ…と言おうか。(撮る前に一部食べてしまった)
―さて、JAなんすんさんといえば、『おいしさギュッ』の千歌ちゃんみかん箱(寿太郎みかん×ラブライブ!サンシャイン!!のオリジナルデザインダンボール箱)がファンの記憶には新しいかと思います。
とても面白い発想で、ファンのリアクションも大きかったと思うのですが、いかがでした?
全国にもたくさんお送りさせて頂いたのですが、地元のスーパーや八百屋さんでもたくさんお取り扱い頂いて、“お客さんがわざわざ買いに来て、食べてくれて”というところで、とても流れが変わったな、という感じがしますね。
売れ行きという面では、ネットショッピングだけで、2月末頃までに1000箱以上ですので、最終的には1200箱※くらいにはなっているかな、と思います。
それだけ全国の、たくさんの方に買っていただけた、と。
初めて寿太郎みかんを召し上がってくださった方もいるでしょうし、地域だけではなく、全国にとても広まってくれたのではないかな、と感じております。
※10kgのみかんを1200箱=12000kg=12トン!
(なんか感動しちゃいますね…。)
―地元の方々の反応はどのような感じだったでしょうか?
ずっと「寿太郎みかんを全国に発信したい」と思っておりましたので、ラブライブ!の力をお借りして、食べていただいた…その中には初めて食べてくださった方もいっぱいいらっしゃると思いますが、そうした事をとても喜んでいました。
寿太郎みかんは、主に関東方面の市場に出荷しています。
そのため、なかなか消費者の声は私たちのもとに届きにくいですから、話好きなラブライブ!ファンの方々がとても気さくに話をしてくださって、生の声を聞けた。
それが非常に良かったのではないかと思います。
―なるほど。
寿太郎みかんには“深い愛”が詰まっている…!

“ファンの声”として、『寿太郎みかんはとても甘くて美味しい!』など、まさに“おいしさがギュッっと詰まっている”という感想をよく耳にします。
その「寿太郎みかん」について教えて頂いてもよろしいですか?
寿太郎みかんはもともと枝変わり※によって生まれた品種でして。
貯蔵性があって、「酸味も強い」品種ですので12月中旬に収穫して、各農家の方々が1ヶ月から1ヶ月半もの間、大事に蔵にいれて酸味を甘みに熟成させているんです。
だから結果として、酸が落ち着いて、まろやかでコクのある味が出るんです。
普通のみかんの出荷は1月で終わってしまうのですが、寿太郎みかんはそういったみかんの出荷が終わる頃、2月頃から出荷されるので、非常に高級品なんですね。
※枝変わり…植物のある枝だけに関して、新芽・葉・花・果実などが、成長点の突然変異などによって、その個体が持っている遺伝形質とは違うものを生じる現象。
―寿太郎みかんは農家の方に大切に熟成させられて出荷される…。
私たちのもとに届いた寿太郎みかんには、そんな長い…“愛のストーリー”が隠されていたのですね。
更に、寿太郎みかんはもちろん、「苗木」もあり、他でも育てることは出来るのですが、内浦や西浦の味にはどうも届かなくって。
―内浦、西浦地区でしか出せない味、というわけですね。
沼津茶―“沼津の”味は…??
続いて、静岡県といえば何と言っても「お茶」。
沼津市内の町中ではよく「ぬまっちゃ」という、ボトルに入った『沼津茶』を目にします。
私も実家がお茶農家をやっていて、「緑茶には“地域の味”がある」と思っているのですが、“沼津のお茶の味”の特徴は何でしょうか。
この地域のお茶は「渋みが強い」ことが特徴です。
沼津という地域の皆さんの口に合うお茶で、地元の方も沼津市のお茶を飲んでいらっしゃる方が多いです。
若干渋めということもあり、“大人好み”な感じですね。
―渋いお茶…甘いお菓子と相性がバツグンですね…!
そうですね。
昨年、2016年の秋に製粉機を導入しまして、粉末茶をお菓子屋さんに供給させて頂いたりもしています。
お茶と一緒なら、和菓子や洋菓子もより楽しんでいただけるかな、と思っています。
最近は、市内の学校給食でも、スティック状のお茶を提供させて頂いたり、お茶の歴史を紹介したりなどもしています。
―私も沼津のお茶を頂きましたが、本当に甘いお菓子に合いそうな渋み。
“雑”な渋みではなく、深みのある、おっしゃったような“大人好みの味”を引き立てる渋みになっていますね。
まだまだある!!沼津の特産品
『沼津茶』『寿太郎みかん』の他にも、沼津市には魅力的な特産物があるそうですが…ご紹介頂いてもよろしいですか?
是非『あしたか牛』を召し上がっていただきたいですね。
厳選された飼料によって一定期間肥育することで仕上げられたとても高品質な肉でして、
風味が豊かでコクがあり、肉質もとても柔らかい、というのが特徴です。
―なるほど。
沼津に足を運んでいただいて、風土を感じて、景色を見て、『なぜ美味しいのか』を体感してもらいたい

沼津の特産品は、知れば知るほど関心が高まりますね…。
「寿太郎みかんはアニメで知って、食べてみたら美味しかった。だからもっと沼津市の特産品を知りたい、味わってみたい」と思うファンも少なくないですからね。
私たちはいわゆる“オタク”と呼ばれる方々って暗い方なのかな?というアナログなイメージを持っていたのですが、実際に皆さんを色々なところでお見かけしたり、地元の人から話を聞いたりもしていて、とても社交的な方々なんだな、と思いましたね。
だからこそ、『通販』という手段はあくまで“きっかけ”ですので、
是非沼津に足を運んでいただいて、風土を感じて、景色を見て、『なぜ美味しいのか』を体感してもらいたい。
特産品も、その土地で食べると一層美味しく感じますからね!
―そうですね。
確かに私も、内浦を歩いて、空気を吸って、陽の光を浴びて、みかん山を見たときは『なぜ寿太郎みかんはあんなに美味しいのか』の答えが少しだけ分かったような気がしました。
景色だけを見て帰られる方もいらっしゃる一方で、沼津に移住してきた方もいる。
そういった人たちは、景色だけを見て移住してきたわけではなく、地域に触れて引っ越しをしたということでしょうからね。
そこまで「見てくれ!」なんて言いませんけれど、色々なところに目を向けていただいて、風土を体感していただくと、“聖地巡礼”もより楽しんでいただけるのではないかな、と思っております。
―ファンには是非、たくさん特産品を食べて、“聖地巡礼”…聖地以外の場所の観光などを通して、肌でその魅力を感じてほしいですね。
ファンへの想い
最後に、そんなファンへの想いをお聞かせいただけますでしょうか。
感謝しかないですね。
沼津まで足を運んでくれて、沼津のものを食べてくれて、SNSなどで話をしてくれて。
本当に僕らもありがたいですし、JAの職員…農家の方…沼津みなと新鮮館(内のJAなんすんさん)の店員も非常に喜んでいると思うんです。
是非沼津にいらしたときには、新鮮館や、重須の「OH!MOS」に行っていただいて、スタッフと話をして楽しんでもらえたらと思いますね。
だから…ラブライブサンシャインのファンの方にはくれぐれもお伝え下さい。
『沼津は非常に感謝をしています!!』と!
―ありがとうございます。
あと、ファンの方は遠くからいらっしゃる方も多いと思いますので、
是非『あしたか牛すき弁当』や『港あじ鮨(弁当)』、『香りまだい寿司(弁当)』を食べて頂きたいですね。
旅番組で沼津に来るレポーターの方は、『あしたか牛すき弁当』などの沼津の特産品を使用したお弁当+(プラス)『ぬまっちゃ』を召し上がってます。
私も新幹線に乗って出張に行くときには、そういった「お弁当+(プラス)ぬまっちゃ」をよく口にしています。
美味しく、かつお手頃なお値段で食べられるんですよね。
農家や生産者の方の思い入れがたくさん詰まってますから…思い起こしながら食べていただけると嬉しいです。
●インタビューおわり
取材後記 ー愛、想いの詰まった沼津の特産品を堪能したいと思った。
アニメで登場した『寿太郎みかん』はファンの方なら誰もが知っている沼津市の特産品の一つだろう。
しかし、実際にJAの職員さんにお話を伺って、
「自分がいかに沼津の特産品を味わいきれていなかったか…」を痛感した。
そう思い、早速「あしたか牛すき弁当」を食べてみた。


まず感じられたのは、肉の柔らかさ。もはや優しさと言ってもいいかもしれない。
更には脂がキツくない。
筆者はそのふんだんな油の存在から、「牛丼」が苦手だった……が。
「あしたか牛すき弁当」は違った。
『脂がキツくない=パサパサしている』と勘違いしないでほしい。
脂は、ジュワッと口の中で放たれるのではなく、マイルドさを持って、私たちの口内を包み込むかのように入り込んでくるのだ。
あしたか牛の若干の油を吸い、すき焼きのタレが染みた、ちょっと固めのご飯もまたいい。
このようなお弁当でありがちなこととして、
「タレを重視しすぎ たあまり、飯に意識が向かず、フニャフニャで食感もない飯になってしまった…」
が挙げられるが、『あしたが牛すき弁当』は違った。食べる人の気持ち全てを考えて作られていたのだ。
そして、甘さと油でちょっと疲れてしまった…、そんなときには『ぬまっちゃ』だ。
若干“渋め”という沼津茶の特徴が、甘い味付けの「すき焼き」と、とてもよく合う。
静岡ではないにしろ、お茶の有名生産地の一つとして数えられる地域で生まれた筆者からすると、ご飯のときに『お茶』以外を飲むというのはまさに言語道断なことだと考えているが、『あしたが牛すき弁当』は特にそう感じた。
言わずもがな、『あしたが牛すき弁当』は『あしたが牛すき弁当』だけで完成している。
しかし、その可能性を十倍…いや数千倍に広げてくれるのは『沼津茶』だと思った。
そのお茶は、八女茶でもなければ知覧茶でもない…“渋み”が特徴の「沼津茶」だからこそ存在しうる可能性だった。
そんな沼津市の特産品は、寿太郎みかんが私たちのもとに届くまでの工程も伺って分かる通り、本当に真心込めて、愛を込めて作られている。
“沼津を味わう”と言っても、「寿太郎みかんや沼津茶は知ってるけど…他はあまり。」という方も少なくないだろう。
南駿農業協同組合さんのHP(4月1日にリニューアルして、とても見やすく、魅力が伝わりやすくなっている…!)には、特産品の情報もあるので、是非味わい、コンプリートして欲しい。
筆者はこの一年、まずはすべての特産品を“コンプリート”することを目標とした。
あなたも是非。
【取材・文=竹取の翁】
ハッシュタグ #メセヌマ を添えたツイートで感想をお聞かせください♪
※頂いた感想は今回の企画にご協力くださった皆様にお届けさせていただきます。
■〈関連サイト〉
・『あしたか牛すき弁当』などを取り扱っている「桃中軒」さんのHPはコチラ
・あしたか牛すき弁当ー桃中軒さん
・南駿農業協同組合さん
■〈Message from Numazu企画 これまでの記事〉
【Aqours Next Step! Project記念企画】Message from Numazu 第0章〈サンシャイン!!に心動かされ。〉【プロローグ】
2017.03.15
→今回の企画を思いついたキッカケ―筆者「竹取の翁」が内浦マダムを始めたくさんの沼津市民の方と出会い、感動したお話を中心としたプロローグ記事。
【Aqours Next Step! Project特別企画】Message from Numazu 第1章〈ヌマヅの声 From沼津市役所〉「人が輝く躍動のまち、沼津―。」
2017.04.02
→聖地〈沼津市〉の行政である『沼津市役所』の職員さんへのインタビュー記事。
「めちゃくちゃレアじゃん!!」と大好評です。
【Aqours Next Step! Project特別企画】Message from Numazu 第2章〈ヌマヅの声 From 三の浦総合案内所〉―内浦から見た“ラブライバーさん”
2017.04.03
→三の浦総合案内所の大村さんへのインタビュー記事。
プロジェクト発足から今に至るまでの、聖地の中心地である同案内所と内浦のファンの様子や変化を知ることができます。
【Aqours Next Step! Project特別企画】Message from Numazu 第3章〈ヌマヅの声 From つじ写真館〉―作品との出会いが“感動”と“新たな出会い”を。
2017.04.06
→沼津市の上土(あげつち)商店街の写真館「つじ写真館」のトミーさんへのインタビュー記事。
今まで触れてこなかった“アニメ”との出会い。その出会いによる感動と新たな出会いに涙が止まりません。
【Aqours Next Step! Project特別企画】Message from Numazu 第4章〈ヌマヅの声 From 沼津市議会議員 小澤 隆さん〉
2017.04.09
→沼津市議会議員である『小澤 隆』氏へのインタビュー記事。
“聖地巡礼”を広い視野で見ておられる小澤さんの、今の聖地巡礼…ファンへの想いが記されています。
【Aqours Next Step! Project特別企画】Message from Numazu 第5章〈ぬまづめぐり〉ー沼津のお店をご紹介♪
2017.04.12
→沼津市の“こだわり”輝くお店を、インタビューとともにご紹介する記事。
あなたはこの“飯テロ”に耐えられるか………。
(あにぶ編集部/竹取の翁)
Message from Numazu 世界に届け、沼津の想いーー。
第6章 〈ヌマヅの声 From JAなんすん(南駿農業協同組合)〉
陽の光に照らされ、美しく輝くまち、沼津。
そんな沼津には、アニメでも登場した『寿太郎みかん』を始め、たくさんの特産品が存在する。
2月から3月初旬にかけて行われた、『寿太郎みかん×ラブライブ!サンシャイン!!』企画(記事最上の画像がまさにそれ)を始め、地元農家の方の想いや特産品について『JAなんすん(南駿農業協同組合)』の職員さんにお話を伺った。
第6章 〈ヌマヅの声 From JAなんすん(南駿農業協同組合)〉
寿太郎みかん×ラブライブ!サンシャイン!!

―さて、JAなんすんさんといえば、『おいしさギュッ』の千歌ちゃんみかん箱(寿太郎みかん×ラブライブ!サンシャイン!!のオリジナルデザインダンボール箱)がファンの記憶には新しいかと思います。
とても面白い発想で、ファンのリアクションも大きかったと思うのですが、いかがでした?
全国にもたくさんお送りさせて頂いたのですが、地元のスーパーや八百屋さんでもたくさんお取り扱い頂いて、“お客さんがわざわざ買いに来て、食べてくれて”というところで、とても流れが変わったな、という感じがしますね。
売れ行きという面では、ネットショッピングだけで、2月末頃までに1000箱以上ですので、最終的には1200箱※くらいにはなっているかな、と思います。
それだけ全国の、たくさんの方に買っていただけた、と。
初めて寿太郎みかんを召し上がってくださった方もいるでしょうし、地域だけではなく、全国にとても広まってくれたのではないかな、と感じております。
※10kgのみかんを1200箱=12000kg=12トン!
(なんか感動しちゃいますね…。)
―地元の方々の反応はどのような感じだったでしょうか?
ずっと「寿太郎みかんを全国に発信したい」と思っておりましたので、ラブライブ!の力をお借りして、食べていただいた…その中には初めて食べてくださった方もいっぱいいらっしゃると思いますが、そうした事をとても喜んでいました。
寿太郎みかんは、主に関東方面の市場に出荷しています。
そのため、なかなか消費者の声は私たちのもとに届きにくいですから、話好きなラブライブ!ファンの方々がとても気さくに話をしてくださって、生の声を聞けた。
それが非常に良かったのではないかと思います。
―なるほど。
寿太郎みかんには“深い愛”が詰まっている…!

“ファンの声”として、『寿太郎みかんはとても甘くて美味しい!』など、まさに“おいしさがギュッっと詰まっている”という感想をよく耳にします。
その「寿太郎みかん」について教えて頂いてもよろしいですか?
寿太郎みかんはもともと枝変わり※によって生まれた品種でして。
貯蔵性があって、「酸味も強い」品種ですので12月中旬に収穫して、各農家の方々が1ヶ月から1ヶ月半もの間、大事に蔵にいれて酸味を甘みに熟成させているんです。
だから結果として、酸が落ち着いて、まろやかでコクのある味が出るんです。
普通のみかんの出荷は1月で終わってしまうのですが、寿太郎みかんはそういったみかんの出荷が終わる頃、2月頃から出荷されるので、非常に高級品なんですね。
※枝変わり…植物のある枝だけに関して、新芽・葉・花・果実などが、成長点の突然変異などによって、その個体が持っている遺伝形質とは違うものを生じる現象。
―寿太郎みかんは農家の方に大切に熟成させられて出荷される…。
私たちのもとに届いた寿太郎みかんには、そんな長い…“愛のストーリー”が隠されていたのですね。
更に、寿太郎みかんはもちろん、「苗木」もあり、他でも育てることは出来るのですが、内浦や西浦の味にはどうも届かなくって。
―内浦、西浦地区でしか出せない味、というわけですね。
沼津茶―“沼津の”味は…??
続いて、静岡県といえば何と言っても「お茶」。
沼津市内の町中ではよく「ぬまっちゃ」という、ボトルに入った『沼津茶』を目にします。
私も実家がお茶農家をやっていて、「緑茶には“地域の味”がある」と思っているのですが、“沼津のお茶の味”の特徴は何でしょうか。
この地域のお茶は「渋みが強い」ことが特徴です。
沼津という地域の皆さんの口に合うお茶で、地元の方も沼津市のお茶を飲んでいらっしゃる方が多いです。
若干渋めということもあり、“大人好み”な感じですね。
―渋いお茶…甘いお菓子と相性がバツグンですね…!
そうですね。
昨年、2016年の秋に製粉機を導入しまして、粉末茶をお菓子屋さんに供給させて頂いたりもしています。
お茶と一緒なら、和菓子や洋菓子もより楽しんでいただけるかな、と思っています。
最近は、市内の学校給食でも、スティック状のお茶を提供させて頂いたり、お茶の歴史を紹介したりなどもしています。
―私も沼津のお茶を頂きましたが、本当に甘いお菓子に合いそうな渋み。
“雑”な渋みではなく、深みのある、おっしゃったような“大人好みの味”を引き立てる渋みになっていますね。
まだまだある!!沼津の特産品
『沼津茶』『寿太郎みかん』の他にも、沼津市には魅力的な特産物があるそうですが…ご紹介頂いてもよろしいですか?
是非『あしたか牛』を召し上がっていただきたいですね。
厳選された飼料によって一定期間肥育することで仕上げられたとても高品質な肉でして、
風味が豊かでコクがあり、肉質もとても柔らかい、というのが特徴です。
―なるほど。
沼津に足を運んでいただいて、風土を感じて、景色を見て、『なぜ美味しいのか』を体感してもらいたい

沼津の特産品は、知れば知るほど関心が高まりますね…。
「寿太郎みかんはアニメで知って、食べてみたら美味しかった。だからもっと沼津市の特産品を知りたい、味わってみたい」と思うファンも少なくないですからね。
私たちはいわゆる“オタク”と呼ばれる方々って暗い方なのかな?というアナログなイメージを持っていたのですが、実際に皆さんを色々なところでお見かけしたり、地元の人から話を聞いたりもしていて、とても社交的な方々なんだな、と思いましたね。
だからこそ、『通販』という手段はあくまで“きっかけ”ですので、
是非沼津に足を運んでいただいて、風土を感じて、景色を見て、『なぜ美味しいのか』を体感してもらいたい。
特産品も、その土地で食べると一層美味しく感じますからね!
―そうですね。
確かに私も、内浦を歩いて、空気を吸って、陽の光を浴びて、みかん山を見たときは『なぜ寿太郎みかんはあんなに美味しいのか』の答えが少しだけ分かったような気がしました。
景色だけを見て帰られる方もいらっしゃる一方で、沼津に移住してきた方もいる。
そういった人たちは、景色だけを見て移住してきたわけではなく、地域に触れて引っ越しをしたということでしょうからね。
そこまで「見てくれ!」なんて言いませんけれど、色々なところに目を向けていただいて、風土を体感していただくと、“聖地巡礼”もより楽しんでいただけるのではないかな、と思っております。
―ファンには是非、たくさん特産品を食べて、“聖地巡礼”…聖地以外の場所の観光などを通して、肌でその魅力を感じてほしいですね。
ファンへの想い
最後に、そんなファンへの想いをお聞かせいただけますでしょうか。
感謝しかないですね。
沼津まで足を運んでくれて、沼津のものを食べてくれて、SNSなどで話をしてくれて。
本当に僕らもありがたいですし、JAの職員…農家の方…沼津みなと新鮮館(内のJAなんすんさん)の店員も非常に喜んでいると思うんです。
是非沼津にいらしたときには、新鮮館や、重須の「OH!MOS」に行っていただいて、スタッフと話をして楽しんでもらえたらと思いますね。
だから…ラブライブサンシャインのファンの方にはくれぐれもお伝え下さい。
『沼津は非常に感謝をしています!!』と!
―ありがとうございます。
あと、ファンの方は遠くからいらっしゃる方も多いと思いますので、
是非『あしたか牛すき弁当』や『港あじ鮨(弁当)』、『香りまだい寿司(弁当)』を食べて頂きたいですね。
旅番組で沼津に来るレポーターの方は、『あしたか牛すき弁当』などの沼津の特産品を使用したお弁当+(プラス)『ぬまっちゃ』を召し上がってます。
私も新幹線に乗って出張に行くときには、そういった「お弁当+(プラス)ぬまっちゃ」をよく口にしています。
美味しく、かつお手頃なお値段で食べられるんですよね。
農家や生産者の方の思い入れがたくさん詰まってますから…思い起こしながら食べていただけると嬉しいです。
●インタビューおわり
取材後記 ー愛、想いの詰まった沼津の特産品を堪能したいと思った。
アニメで登場した『寿太郎みかん』はファンの方なら誰もが知っている沼津市の特産品の一つだろう。
しかし、実際にJAの職員さんにお話を伺って、
「自分がいかに沼津の特産品を味わいきれていなかったか…」を痛感した。
そう思い、早速「あしたか牛すき弁当」を食べてみた。


まず感じられたのは、肉の柔らかさ。もはや優しさと言ってもいいかもしれない。
更には脂がキツくない。
筆者はそのふんだんな油の存在から、「牛丼」が苦手だった……が。
「あしたか牛すき弁当」は違った。
『脂がキツくない=パサパサしている』と勘違いしないでほしい。
脂は、ジュワッと口の中で放たれるのではなく、マイルドさを持って、私たちの口内を包み込むかのように入り込んでくるのだ。
あしたか牛の若干の油を吸い、すき焼きのタレが染みた、ちょっと固めのご飯もまたいい。
このようなお弁当でありがちなこととして、
「タレを重視しすぎ たあまり、飯に意識が向かず、フニャフニャで食感もない飯になってしまった…」
が挙げられるが、『あしたが牛すき弁当』は違った。食べる人の気持ち全てを考えて作られていたのだ。
そして、甘さと油でちょっと疲れてしまった…、そんなときには『ぬまっちゃ』だ。
若干“渋め”という沼津茶の特徴が、甘い味付けの「すき焼き」と、とてもよく合う。
静岡ではないにしろ、お茶の有名生産地の一つとして数えられる地域で生まれた筆者からすると、ご飯のときに『お茶』以外を飲むというのはまさに言語道断なことだと考えているが、『あしたが牛すき弁当』は特にそう感じた。
言わずもがな、『あしたが牛すき弁当』は『あしたが牛すき弁当』だけで完成している。
しかし、その可能性を十倍…いや数千倍に広げてくれるのは『沼津茶』だと思った。
そのお茶は、八女茶でもなければ知覧茶でもない…“渋み”が特徴の「沼津茶」だからこそ存在しうる可能性だった。
そんな沼津市の特産品は、寿太郎みかんが私たちのもとに届くまでの工程も伺って分かる通り、本当に真心込めて、愛を込めて作られている。
“沼津を味わう”と言っても、「寿太郎みかんや沼津茶は知ってるけど…他はあまり。」という方も少なくないだろう。
南駿農業協同組合さんのHP(4月1日にリニューアルして、とても見やすく、魅力が伝わりやすくなっている…!)には、特産品の情報もあるので、是非味わい、コンプリートして欲しい。
筆者はこの一年、まずはすべての特産品を“コンプリート”することを目標とした。
あなたも是非。
【取材・文=竹取の翁】
ハッシュタグ #メセヌマ を添えたツイートで感想をお聞かせください♪
※頂いた感想は今回の企画にご協力くださった皆様にお届けさせていただきます。
■〈関連サイト〉
・『あしたか牛すき弁当』などを取り扱っている「桃中軒」さんのHPはコチラ
・あしたか牛すき弁当ー桃中軒さん
・南駿農業協同組合さん
■〈Message from Numazu企画 これまでの記事〉

2017.03.15
→今回の企画を思いついたキッカケ―筆者「竹取の翁」が内浦マダムを始めたくさんの沼津市民の方と出会い、感動したお話を中心としたプロローグ記事。

2017.04.02
→聖地〈沼津市〉の行政である『沼津市役所』の職員さんへのインタビュー記事。
「めちゃくちゃレアじゃん!!」と大好評です。

2017.04.03
→三の浦総合案内所の大村さんへのインタビュー記事。
プロジェクト発足から今に至るまでの、聖地の中心地である同案内所と内浦のファンの様子や変化を知ることができます。

2017.04.06
→沼津市の上土(あげつち)商店街の写真館「つじ写真館」のトミーさんへのインタビュー記事。
今まで触れてこなかった“アニメ”との出会い。その出会いによる感動と新たな出会いに涙が止まりません。

2017.04.09
→沼津市議会議員である『小澤 隆』氏へのインタビュー記事。
“聖地巡礼”を広い視野で見ておられる小澤さんの、今の聖地巡礼…ファンへの想いが記されています。

2017.04.12
→沼津市の“こだわり”輝くお店を、インタビューとともにご紹介する記事。
あなたはこの“飯テロ”に耐えられるか………。
(あにぶ編集部/竹取の翁)