『 夏目友人帳 陸 』(夏目友人帳 6期) 第8話 「いつかくる日」【感想レビュー】

『 夏目友人帳 陸 』(夏目友人帳 6期) 第8話 「いつかくる日」【感想レビュー】

今回は、人と妖、立場の異なる二人が共に過ごし続ける道を選んだ、名取さん回の時とは真逆のお話です。


■起:出会った男は妖だった

今回は、夏目が駅のホームにて若い男と出会うところから始まります。


彼の落とした手紙を拾うと、そのまま話しかけられました。


どうやら彼には探したい幼馴染がいるらしく、協力することに。


夏目は高2、その幼馴染は高3なのですが、実は原作では夏目が高1、幼馴染は高2です。アニメは原作を順番通りに放送しているわけではないので、ズレが生じているようです。


さて、葵と名乗る彼の幼馴染は女の子らしいです。夏目は彼を自分の学校に案内しますが、どうやら幼馴染はそこの生徒ではなかった模様。


そこに西村が現れ、「なに一人でニヤニヤしてるんだよ」と声をかけてきました。


画像引用元:©緑川ゆき/白泉社・「夏目友人帳」製作委員会


 


葵の姿は西村には見えていない。


彼が妖であると発覚します。妖が見えすぎる故に、時々人間との区別がつかなくなるのです。


 


幼馴染の名は香(かおる)といい、彼女も夏目のように妖が見えるようです。


しかし、ワケあって葵は彼女との縁を切った様子。


その理由を語らず、立ち去ろうとする葵。しかし、ニャンコ先生が彼のことを気に入ってしまい、家に招くことに。

承:縁を切ったという幼馴染


香とは幼いころ、森で会ったのだと言います。


彼女は葵の正体を知っても恐れることはなく、「私、妖怪が見える力があってよかったぁ」と笑うのです。


次第に彼女は葵に心惹かれていくのですが……。


他の人には見えない妖と接し、一人で森に入り浸る彼女は、周囲からは奇異な目で見られてしまいます。


まるでかつての夏目のようです。


それを知った葵は、人と妖は住む世界が違うのだと考え、彼女の元を去るのです。


けれどある日、そんな葵の元に結構式への招待状が届きました。


ようやく大切に想ってくれる人間に出会えたらしい香。それを祝福し、今度こそ彼女のことを忘れるために会いに来たのだとか。


夏目は、結局香のことを忘れられないでいる葵と、そんな葵の気持ちなど知らないであろう香を想います。


人一倍繊細な夏目らしいシーンです。


■転:人と妖の違いに苦しむ二人

そこで夏目は、先に一人で香さんに会うことにしました。


「葵さんのためじゃない。俺が会ってみたいんだ」


夏目は言いました。自分と同じように妖を見ることの出来る人間。彼女に会ってみたいと思う気持ちに嘘はないようですが、葵と香のことを想っての行動でもあるかと思われます。


そうして無事に香を見つけられた夏目は、彼女から葵との出会い話を聞きます。


なんと、結婚するというのは嘘でした。


葵をおびき出して捕まえるためのワナだという香。


夏目は、人にひかれ、それでも人とは一緒にいられなくなった妖をたくさん見てきました。


このことは葵に話さないと約束し、二人がまた会えるように計らうことに。


■結:それでも、二人は共に過ごす道を選ぶ。

『 夏目友人帳 陸 』(夏目友人帳 6期) 第8話 「いつかくる日」【感想レビュー】画像引用元:©緑川ゆき/白泉社・「夏目友人帳」製作委員会


途中、他の妖に襲われるというハプニングもありましたが、なんとか再会を果たす二人。


「もう逃げないで、話をしようよ。妖でも、アオイちゃんがいい!」


今度はちゃんとお互いの気持ちをぶつけ、これからはずっと一緒にいることを誓い合うのでした。


 


最後にニャンコ先生が言った「今やりたいように生きるがいい。出会ってしまったのなら」というセリフがこの回のすべてを現していたように思えます。


いつか別れる日が来ても、今この瞬間を大切に生きる。


それも一つの生き方です。


■『 夏目友人帳 陸 』 第8話「いつかくる日」のいつか

名取さんの回では、いつか夏目にも妖が見えなくなりニャンコ先生達と別れる日が来るのかもしれない――と考えさせられましたが、今度は逆に、夏目にも、別れに怯えることよりも、一緒に過ごしたいと想えるようになる日がくるかもしれない、とも思わせる回でした。


『 夏目友人帳 陸 』(夏目友人帳 6期)感想レビューのまとめ





(あにぶ編集部/星崎梓)
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