地獄少女 宵伽 感想コラム総括 ~とても考えさせられるアニメです~

地獄少女 宵伽 感想コラム総括 ~とても考えさせられるアニメです~

『 地獄少女 宵伽 』は、アニメシリーズ4期目にして9年ぶりの新作です。


1~3期を観ていた頃の筆者は、まだ高校生でした。それが今では成人し、大学を卒業し、ラノベを出したり、こうしてアニメをレビューしていたり。いろいろありました。


それだけの期間を置いての、新作なのです。


その第4期も、あっという間に放送を終えてしまったわけですが……時の流れというものは、不思議なものです。


Contents

1 はじめてシリーズに触れる方に、優しい作りをしていた2 藁人形を使う理由は様々3 きくりが可愛い
■はじめてシリーズに触れる方に、優しい作りをしていた

さて、そんな『地獄少女 宵伽』ですが――1~3期がそれぞれ2クールあったの対し、こちらは1クール。しかも、半分は回想録となっています。


過去シリーズを観てきた者としては、少々物足りなさを感じますが……新規組には入りやすい形だったのではないでしょうか。


その主な理由は2点。


まず第1に、完全新作エピソードが6話なので、BD&DVDは上下巻の2巻しかありません。収納場所を取りませんし、値段的にも買いやすく、イッキ見にも向いています。


第2に、後半の回想録が1~3期の入り口にもなっています。


『地獄少女』はすべての話がつながっていて、ストーリー系のアニメと呼べるものになっています。しかしその一方で、各話のメインとなるエピソードは基本1話完結式です。


主要キャラクターの過去や今に関するエピソードは省かれていますが、『地獄少女』という作品の雰囲気をつかむには持って来いの構成でした。


その上で、「このキャラクターはどうしてこんなことをしているんだろう?」「この人は過去になにがあったんだろう?」など、気になった方は過去のエピソードを買うなりレンタルするなりで、視聴すればいいのです。


そういう意味では、新規組に対する“シリーズへの入り口”とも言える作品でした。


■藁人形を使う理由は様々

画像引用元:©地獄少女プロジェクト/宵伽製作委員会 /スカパーウェルシンク・アニプレックス


地獄通信に書き込み地獄少女と契約すれば、恨みの相手を地獄に流すことが出来る。しかし、流せるのは一回だけ。しかも、「人を呪わば穴二つ」、死後自分も地獄へ行くことが決定してしまう。

そんな地獄通信を、毎回異なる人物が利用していく。


アニメの基本的な流れはこうです。


面白いのは、みんなそれぞれ地獄通信を利用する理由が違うことです。


不幸な目に合い、憎しみから相手を地獄に流す人がいる。

不幸な恋愛の結果、大好きな人と心中するために利用する人もいる。

中には勘違いで他の人を流してしまったり、愛する人を助けるために使ったのに、逆にその人を傷つけてしまったり。


必ずしも”恨んで”地獄を落とすわけではないし、バッドエンドで終わることも多い。


ストレスフリーなアニメが増えていく中、これでもかというほど”後味の悪い”エピソードを描いてくれるのは、このアニメの長所です。


『地獄少女 宵伽』では、老人虐待や小学生レ◯プなど、危険な描写にも切り込んでくれました。


そして、ただダークなエピソードというわけではなく、「こういう愛もあるのか」「これはある意味、幸せな結末なのか?」など、いろいろ考えさせられたりもします。


本当に、素晴らしいアニメでした。


■きくりが可愛い

地獄少女 宵伽 感想コラム総括 ~とても考えさせられるアニメです~画像引用元:©地獄少女プロジェクト/宵伽製作委員会 /スカパーウェルシンク・アニプレックス


とまあいろいろ語りましたが、筆者的には『地獄少女 宵伽』一番の見どころは、”きくりが可愛い”点です。


この第4期は、ミチルという少女が新たな地獄少女になるまでの過程を描いたアニメでもありますが、あえていいます。


見どころは”きくりのかわいさ”です。


今までは”どこか不気味なところのある謎の幼女”だったきくりが、実は山童に恋をしていたり、その上でフラレてしまったり。


深くは触れられていませんが、きくりの意外な一面(?)が見られて、大変癒やされました。


重いテーマや暗いオチの多いアニメだからこそ、彼女の存在がひときわ大きく感じられたのです。9年前はこんなこと、思っていなかったんですけどね。



9年ぶりの新作、本当に楽しみながら観ることが出来ました。制作スタッフの皆様、お疲れ様です。良い作品を魅せてくれて、本当にありがとうございます。


そして、レビューをここまで読んでくれた方。ありがとうございました。


地獄少女 宵伽 感想コラムのまとめ

2017.08.23

(あにぶ編集部/星崎梓)
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