3月のライオン 第2シリーズ 第6話「Chapter.56 小さな世界」「Chapter.57 手紙」〜ひなの現状を振り返ってみて【感想コラム】

3月のライオン 第2シリーズ 第6話「Chapter.56 小さな世界」「Chapter.57 手紙」〜ひなの現状を振り返ってみて【感想コラム】

“いじめ”という社会問題に臆することなくメスを入れていく『3月のライオン』。


ひなを取り巻く問題の真っ只中にいる本作ですが、前回が周囲の目線から語れたのに対してひな本人の目線からの描写が数多く描かれていたのが今回の6話でした。


現状を打開するべく取られた解決策について、作品の考察を交えつつレビューをさせていただければと思います。


Contents

1 ひなが置かれている状況1.1 目には見えないカーストの存在1.2 クラスの垣根を超えて━━2 皆に背中を押され、さらに一歩を踏み出すことを決意3 3月のライオン 第6話感想と今後の展望
■ひなが置かれている状況

あんなに楽しかった学校も、憂鬱でしかなくなってしまった今。


かわいそうなひなが置かれている状況について、まずは整理をしてみたいと思います。


目には見えないカーストの存在
画像引用元:©羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会 ©羽海野チカ・白泉社


学校のような、それなりの人数の人が集まれば自然とグループが出来上がってしまうもの。


それが平等の上に成り立っていれば良いのですが、中々そうはいきません。


クラスの中心にいる特定の何人、目立っているわけではないけれどどこか遠慮をしている大部分、そして言葉を発することさえ制限された……。


程度はよりけりですが、そういった状況を経験した人は少なくないでしょう。


もちろん私にも心当たりがあります。


どのタイミングでそうなるのかは分からないけれど、いつの間にか出来上がってしまう階層の中で、ひなは最上位カーストのグループに目をつけられるツラい日々を過ごしています。


クラスの垣根を超えて━━
画像引用元:©羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会 ©羽海野チカ・白泉社


そんなひなの過酷な状況を、本人の口から少しずつ聞くことができた零。


彼がとった行動は味方を増やすことでした。


まぁ人気者の高橋くんを人選したことでやっかみも生まれてしまったのですが、人を敬う心や素直な性格で以って皆の中心にいる彼は自分なりの方法でひなの側に居続けてくれることに。


ちほちゃんにとってひながそうであったように、今度は高橋くんがひなの良き理解者になってくれたら良いですね。♬


■皆に背中を押され、さらに一歩を踏み出すことを決意

画像引用元:©羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会 ©羽海野チカ・白泉社


最後にひなの心の内についても少しふれたいと思います。


「彼女はただつらがっているんじゃない、怒っているんだ━━」


零がこう言う通り、転校にまで追い込まれたちほをいじめた生徒たちに対する強い嫌悪感を抱いているひな。


だけど、ただやり返すだけでは意味をなさないことも、周囲に迷惑がまたかかってしまうことも知っていたから彼女は知っていた。


だからこその涙であったり我慢であったりしたのですね。


そんなひなが、背中を押してくれる零や同級生の高橋の存在を力に変えて無抵抗をやめた瞬間が、なんとも心に響きました。


今回使わせていただいているシーンもそうですが、作中でクラスの全体像が描かれる際に他の生徒が皆目をそらしている描写が幾度も出てきました。


細いところだと思いますが、そういった一つひとつをリアルに描いているのは流石だなぁとしみじみしちゃいます。


■3月のライオン 第6話感想と今後の展望

ひなの戦いはまだしばらく続き、次回は再び姉・あかりの心にスポットが当てられることが予告から窺えます。


一番大変なのはもちろんひなですが、家族や仲間も、皆思い思いの感情を抱いているのですね。


そんなひなたちの応援に注力しつつ、プロになって以降、もっとも気合をいれて対局に臨む零の勝敗の行方にも熱い視線を送っていきたいと思います。♬


3月のライオン 第2シリーズ 感想コラムのまとめ

2017.10.30

(あにぶ編集部/哲太)
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