ブレンド・S 感想コラム総括 ~ギャップあるキャラクターを楽しみ方へ~【総括】
TVアニメ『 ブレンド・S 』。とてもおもしろかったです。このアニメの女の子たちはみんな、ギャップを持っています。それを、キャラクター(属性)を演じる喫茶店という舞台が加速させていました。
その他にも面白い部分がたくさんあった『 ブレンド・S 』の感想・レビューのラストとして、そのあたりをまとめてみようと思います。
Contents
1 全員にギャップがある2 入り込みやすい構成3 苺香×店長4 きららアニメとしての『 ブレンド・S 』5 印象に残った放送回5.1 第1話「はじめてのドS」5.2 第5話「雨のちカゼ」5.3 第10話「おしえて、あ・げ・る♡」5.4 第12話「大好きですっ!」
■全員にギャップがある
桜ノ宮 苺香は、目付きが時々悪くなり、天然で毒舌を吐いてしまうところのある少女。喫茶店スティーレでの属性はドS。悩みのタネだった“目付きの悪さ”を活かせる場所です。
けれど、苺香自身はとっても優しく素敵な笑顔も見せられる(うっかり目つきが悪くなっちゃうけど)娘です。
天使だけどドS。そして、そんな苺香を求める客達と、店長。
ギャップが有りつつ、それを不自然なく見せられる舞台となっていました。
画像引用元:© 中山幸・芳文社/ブレンド・S製作委員会
日向 夏帆は金髪・ツインテール・ツンデレという王道属性。でありつつも、素はそんなにツンデレもなく、ゲーマー。海回の後には、ギャルっぽい日焼け姿も魅せてくれました。しかしギャルではない。これもギャップです。
星川 麻冬は小学生みたいな体型をしていて、妹属性。お店では「お兄ちゃん」と甘えた声を出す担当。だけど実は成人済みの大学生。
この時点で既にギャップですが、これだけならわりといるタイプかも?
ところが、回を増すごとに魅力が倍増。
面倒見がよく、みんなのお姉ちゃん的な一面があり、インドア派だけど実は運動神経も良かったりと、まさにギャップのデパートでした。
天野 美雨はおっとり系のお姉さん――っぽく見えて、壁サークルで活動している同人作家。常にネタを求めていて、百合もBLもいけちゃう系。
ちょっとえっちな発言だったり、素ではメガネだったりと、様々な面を魅せてくれました。
そして、神崎 ひでり。まさかの男の娘枠にして、アイドル属性持ち。女同士のやり取りも出来るし、男同士のやり取りも出来るという万能キャラクター。
■入り込みやすい構成
画像引用元:© 中山幸・芳文社/ブレンド・S製作委員会
他にも、秋月 紅葉と店長ディーノがいるわけですが……主要メンバーを少しずつ出していくことにより、キャラクターの多さを感じさせない構成になっていました。
一人一人の魅力を丁寧に描き、まずキャラクターを掴ませる。愛着が湧いてきたところから新しいメンバーを投入。という流れでしたので、複数のアニメを同時に追っている方でも、無理なく入り込めたのではないでしょうか。
キャラクターが増えるごとにパワーアップしていくEDも魅力的でした。
そして、最終話にはあらゆるカップリングを魅せつつ、1話との対比もあるという。
それでいて詰め込みすぎ感や、グダグダ感を感じさせないバランスの良い構成になっていました。
■苺香×店長
苺香×店長によるラブコメ要素も、このアニメの魅力です。
天然・鈍感な苺香。
イケメンで紳士だけど、残念でヘタレな店長。
この2人のもどかしい、けれどなんだかんだお似合いな様子。
ラブコメ要素があるあたり、その他のきらら系アニメとは違いますが、実際にくっつくわけではなかったので、ラブコメを楽しみたい方も、そうでない方も楽しめる作りとなっていました。
■きららアニメとしての『 ブレンド・S 』
画像引用元:© 中山幸・芳文社/ブレンド・S製作委員会
その他、同じきららアニメである『ご注文はうさぎですか?』を感じられる部分もありました。
たとえば、女の子が大好きでネタ集めをしまくっている美雨。
ごちうさの青山さんを過激にしたような印象を、当初は受けました。もちろんかなり違っているのですが、青山さん好きなら美雨を好きになったんじゃないかなぁ、と思ってみたり。(違ったらすみません)
喫茶店という繋がりがあるので、登場人物の年齢幅が大きい。
これも共通点であり、このアニメの魅力です。
苺香・夏帆がJKなのに対し、美雨・麻冬は成人済み。最近、20代の女性キャラクターがメインにいるアニメ、増えてるような気がします。
これは学校が舞台だったら難しいですよね。もちろん、先生を使うという手法もありますが……同じ喫茶店の仲間だからこそ、歳の差はあれども距離を感じないのです。
店長にいたっては、26歳。
JKと26歳男性のカップリング。いいと思います。アニメなら健全です。
着替えシーンやお風呂シーンはあるけど、パンチラはしない。
このあたりもそうですよね。
健全だけど、健全さの中にドキッとするシーンが散りばめられている。そして、健全だからこそえっちさを感じたくない人や、清純さを求めたい人でも楽しめる。
そんな作りをしていました。
■印象に残った放送回
長くなってしまったので、最後に印象に残った回を。
第1話「はじめてのドS」
初っ端から「目付きの悪さ」「毒舌」というドSを発揮しつつ、実は天使という可愛さを魅せてくれた苺香。
最高でした。
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2017.10.09
第5話「雨のちカゼ」
ポニーテールになった夏帆。同じゲームをしていることで、紅葉と距離が近づいた夏帆。可愛かったです。
夏帆成分がちょっと足りないかな? と思いはじめた頃にやってきた、丁度いいタイミングの夏帆回でした。
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2017.11.06
第10話「おしえて、あ・げ・る♡」
麻冬の姉力が発揮される回です。
夏帆に勉強を教える麻冬。妹属性もあるけど、お姉ちゃんな麻冬が可愛い。そして、麻冬回と思わせ夏帆回でもあった。1話で2度美味しいエピソードでした。
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2017.12.11
第12話「大好きですっ!」
最終話です。店長の告白――からの失敗し、でもなんだかんだお似合い! という流れ。好きです。
ラストは「いらっしゃいませ」で終わるという、完璧な締め――かと思わせてからのDパート。本当に、うまい構成でした。
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2017.12.27
画像引用元:© 中山幸・芳文社/ブレンド・S製作委員会
とまあいろいろ語りましたが、「キャラクターが魅力的で、それを魅せるのがうまい」というアニメでした。
三ヶ月間、癒やしと面白さをありがとうございました。
また、このレビューを読んでくれた方。
ありがとうございました。
筆者はごちうさ関連の記事を書くことが多いので、今後もきらら系のアニメについて触れていこうかと思います。ツイッターもやっていますので、なにか触れて欲しいアニメがあれば、ぜひ。
ブレンド・S 感想コラムのまとめ
2017.10.28
(あにぶ編集部/星崎梓)
その他にも面白い部分がたくさんあった『 ブレンド・S 』の感想・レビューのラストとして、そのあたりをまとめてみようと思います。
Contents
1 全員にギャップがある2 入り込みやすい構成3 苺香×店長4 きららアニメとしての『 ブレンド・S 』5 印象に残った放送回5.1 第1話「はじめてのドS」5.2 第5話「雨のちカゼ」5.3 第10話「おしえて、あ・げ・る♡」5.4 第12話「大好きですっ!」
■全員にギャップがある
桜ノ宮 苺香は、目付きが時々悪くなり、天然で毒舌を吐いてしまうところのある少女。喫茶店スティーレでの属性はドS。悩みのタネだった“目付きの悪さ”を活かせる場所です。
けれど、苺香自身はとっても優しく素敵な笑顔も見せられる(うっかり目つきが悪くなっちゃうけど)娘です。
天使だけどドS。そして、そんな苺香を求める客達と、店長。
ギャップが有りつつ、それを不自然なく見せられる舞台となっていました。
画像引用元:© 中山幸・芳文社/ブレンド・S製作委員会
日向 夏帆は金髪・ツインテール・ツンデレという王道属性。でありつつも、素はそんなにツンデレもなく、ゲーマー。海回の後には、ギャルっぽい日焼け姿も魅せてくれました。しかしギャルではない。これもギャップです。
星川 麻冬は小学生みたいな体型をしていて、妹属性。お店では「お兄ちゃん」と甘えた声を出す担当。だけど実は成人済みの大学生。
この時点で既にギャップですが、これだけならわりといるタイプかも?
ところが、回を増すごとに魅力が倍増。
面倒見がよく、みんなのお姉ちゃん的な一面があり、インドア派だけど実は運動神経も良かったりと、まさにギャップのデパートでした。
天野 美雨はおっとり系のお姉さん――っぽく見えて、壁サークルで活動している同人作家。常にネタを求めていて、百合もBLもいけちゃう系。
ちょっとえっちな発言だったり、素ではメガネだったりと、様々な面を魅せてくれました。
そして、神崎 ひでり。まさかの男の娘枠にして、アイドル属性持ち。女同士のやり取りも出来るし、男同士のやり取りも出来るという万能キャラクター。
■入り込みやすい構成

他にも、秋月 紅葉と店長ディーノがいるわけですが……主要メンバーを少しずつ出していくことにより、キャラクターの多さを感じさせない構成になっていました。
一人一人の魅力を丁寧に描き、まずキャラクターを掴ませる。愛着が湧いてきたところから新しいメンバーを投入。という流れでしたので、複数のアニメを同時に追っている方でも、無理なく入り込めたのではないでしょうか。
キャラクターが増えるごとにパワーアップしていくEDも魅力的でした。
そして、最終話にはあらゆるカップリングを魅せつつ、1話との対比もあるという。
それでいて詰め込みすぎ感や、グダグダ感を感じさせないバランスの良い構成になっていました。
■苺香×店長
苺香×店長によるラブコメ要素も、このアニメの魅力です。
天然・鈍感な苺香。
イケメンで紳士だけど、残念でヘタレな店長。
この2人のもどかしい、けれどなんだかんだお似合いな様子。
ラブコメ要素があるあたり、その他のきらら系アニメとは違いますが、実際にくっつくわけではなかったので、ラブコメを楽しみたい方も、そうでない方も楽しめる作りとなっていました。
■きららアニメとしての『 ブレンド・S 』

その他、同じきららアニメである『ご注文はうさぎですか?』を感じられる部分もありました。
たとえば、女の子が大好きでネタ集めをしまくっている美雨。
ごちうさの青山さんを過激にしたような印象を、当初は受けました。もちろんかなり違っているのですが、青山さん好きなら美雨を好きになったんじゃないかなぁ、と思ってみたり。(違ったらすみません)
喫茶店という繋がりがあるので、登場人物の年齢幅が大きい。
これも共通点であり、このアニメの魅力です。
苺香・夏帆がJKなのに対し、美雨・麻冬は成人済み。最近、20代の女性キャラクターがメインにいるアニメ、増えてるような気がします。
これは学校が舞台だったら難しいですよね。もちろん、先生を使うという手法もありますが……同じ喫茶店の仲間だからこそ、歳の差はあれども距離を感じないのです。
店長にいたっては、26歳。
JKと26歳男性のカップリング。いいと思います。アニメなら健全です。
着替えシーンやお風呂シーンはあるけど、パンチラはしない。
このあたりもそうですよね。
健全だけど、健全さの中にドキッとするシーンが散りばめられている。そして、健全だからこそえっちさを感じたくない人や、清純さを求めたい人でも楽しめる。
そんな作りをしていました。
■印象に残った放送回
長くなってしまったので、最後に印象に残った回を。
第1話「はじめてのドS」
初っ端から「目付きの悪さ」「毒舌」というドSを発揮しつつ、実は天使という可愛さを魅せてくれた苺香。
最高でした。

2017.10.09
第5話「雨のちカゼ」
ポニーテールになった夏帆。同じゲームをしていることで、紅葉と距離が近づいた夏帆。可愛かったです。
夏帆成分がちょっと足りないかな? と思いはじめた頃にやってきた、丁度いいタイミングの夏帆回でした。

2017.11.06
第10話「おしえて、あ・げ・る♡」
麻冬の姉力が発揮される回です。
夏帆に勉強を教える麻冬。妹属性もあるけど、お姉ちゃんな麻冬が可愛い。そして、麻冬回と思わせ夏帆回でもあった。1話で2度美味しいエピソードでした。

2017.12.11
第12話「大好きですっ!」
最終話です。店長の告白――からの失敗し、でもなんだかんだお似合い! という流れ。好きです。
ラストは「いらっしゃいませ」で終わるという、完璧な締め――かと思わせてからのDパート。本当に、うまい構成でした。

2017.12.27

とまあいろいろ語りましたが、「キャラクターが魅力的で、それを魅せるのがうまい」というアニメでした。
三ヶ月間、癒やしと面白さをありがとうございました。
また、このレビューを読んでくれた方。
ありがとうございました。
筆者はごちうさ関連の記事を書くことが多いので、今後もきらら系のアニメについて触れていこうかと思います。ツイッターもやっていますので、なにか触れて欲しいアニメがあれば、ぜひ。

2017.10.28
(あにぶ編集部/星崎梓)