覇穹 封神演義 第1話「封神の書」【感想コラム】カットシーンの補足・用語説明あり
90年代に「週刊少年ジャンプ」で連載され、過去にもアニメ化を果たした人気作。藤崎竜先生(フジリュー)版『 封神演義 』。
この新アニメ版『 覇穹 封神演義 』を今回からレビューしていきます。
『封神演義』の他にも、『サクラテツ対話篇』『Wāqwāq』『屍鬼』などフジリュー作品を読んできているので、少し詳しいレビューが出来るんじゃないかなぁと思います。
Contents
1 冒頭から超名シーン2 二つの仙人界と人間界、舞台は昔の中国3 封神計画スタート4 宝貝にはいろいろあるぞ
■冒頭から超名シーン
冒頭からいきなり太公望VS聞仲(ぶんちゅう)のシーンが描かれました。
初見の方はなんのこっちゃなシーンかもしれませんが、ファンサービス的な意図もあるのでしょうか。ここは恐らく、今回のアニメ化において最も重要なシーン。
多くのファンが映像化を望んでいた、過去のアニメでは描かれなかった名シーンです。
■二つの仙人界と人間界、舞台は昔の中国
画像引用元:©安能務・藤崎竜/集英社・「覇穹 封神演義」製作委員会
舞台は仙人界と人間界が存在する、かつての中国。殷の王朝時代。
主人公である太公望は、怠け者の仙人見習い。けれど頭がいい策士タイプ(1話ではそんな印象はありませんでしたが、わりと重要な要素です)。
共にいた老人は、三大仙人の一人、元始天尊。
仙人界には崑崙山(元人間の仙人が中心)、金鰲列島(妖怪の仙人が中心)の二つがあります。
金鰲側にも、元始天尊的なトップの仙人がいます。
そしてもう一人の三大仙人は……。
■封神計画スタート
画像引用元:©安能務・藤崎竜/集英社・「覇穹 封神演義」製作委員会
太公望は元始天尊に「封神計画」をこなすよう命じられます。
悪い仙人を倒し、その魂魄を封神台に閉じ込めるという計画です。太公望の修行にもなっているミッションですが、封神台を管理する必要があるので、元始天尊自ら動くことは出来ないのです。
漫画では、「あなたが妲己を倒せばいいじゃないですか」「それを言ったらこのマンガはおしまいじゃ」というやりとりもあります。
要は、殺しても死なず魂だけが封印されるので、心置きなく悪い仙人をやっつけちゃおう作戦です。尚、魂だけになった仙人は、その気になれば復活させることが出来ます。
人間界には、妲己(だっき)という名や姿を変えつつ好き勝手している悪い仙人(美人)がいます。
金鰲島出身であり、殷の皇后でもあります。
彼女は紂王(ちゅうおう)という殷の王、兵士達を操り、豪遊しています。その一方で、貧困に苦しんだり、処刑される奴隷たちがいます。
妲己は悪い仙人達のボス的存在でもあり、彼女を倒し、新しい人間の王に殷を任せるのも計画のうち。
■宝貝にはいろいろあるぞ
画像引用元:©安能務・藤崎竜/集英社・「覇穹 封神演義」製作委員会
太公望は打神鞭(だしんべん)という宝貝(パオペエ)、四不象(スープーシャン)という空飛ぶカバのような霊獣とともに、いきなり妲己の元へ乗り込みます。
宝貝とは仙人専用の武器であり、簡単にいえば何か一つの異能が使える、ようなもの。
物理攻撃系もあります。
最初に太公望が戦ったのは、申公豹(しんこうひょう)という男。
彼は妲己と共にいましたが、別に彼女の味方ではありません。面白いことが大好きな、監視者的存在。第三者です。
申公豹の持つ雷公鞭(らいこうべん)は、スーパー宝貝という7つの特別な宝貝です。
宝貝には、
・通常宝貝
・スーパー宝貝
・空間宝貝
が存在します。
風を操る打神鞭は、性能的には雷公鞭以下。実力そのものも太公望の方が下ですが、彼には頭脳とずる賢さがあります。
ちなみに、通常宝貝でもチート級なものは存在します。
乗り込んだ太公望ですが――妲己の持つスーパー宝貝 傾世元禳(けいせいげんじょう)により、四不象が操られます。
処刑されかかった太公望は、なんとか脱出。仲間を集めて妲己を倒す――と誓いました。
補足をいれながら1話の内容を表すと、こんな感じですね。
初見の方はハイスピードに感じたのではないでしょうか。
今回のエピソード、漫画の2巻序盤までやっているんです。
実は、カットされたエピソードもあります。
・雑魚妖怪仙人を封神させる初勝利シーン
・妲己三姉妹の一人、王貴人(おうきじん)を作戦勝ちで撃破するシーン
そう、妲己には妹がいるのです。
この辺りがなかったため、太公望のずる賢さが伝わらなかったと思いますが、賢い系主人公なのです。
今回のメインである「仙界対戦篇」が、13~17巻ですから、多少展開が早まるのは仕方ないことです。
気になった方は、コミックス版を読むのがオススメです。
その方がアニメをもっと楽しめます。そういう楽しみ方がオススメなアニメです。
「週刊少年ジャンプ」の名作『 封神演義 』、 OPは『ラブライブ!』で有名な内田彩さんもカバーしたことのある超名曲!!
(あにぶ編集部/星崎梓)
この新アニメ版『 覇穹 封神演義 』を今回からレビューしていきます。
『封神演義』の他にも、『サクラテツ対話篇』『Wāqwāq』『屍鬼』などフジリュー作品を読んできているので、少し詳しいレビューが出来るんじゃないかなぁと思います。
Contents
1 冒頭から超名シーン2 二つの仙人界と人間界、舞台は昔の中国3 封神計画スタート4 宝貝にはいろいろあるぞ
■冒頭から超名シーン
冒頭からいきなり太公望VS聞仲(ぶんちゅう)のシーンが描かれました。
初見の方はなんのこっちゃなシーンかもしれませんが、ファンサービス的な意図もあるのでしょうか。ここは恐らく、今回のアニメ化において最も重要なシーン。
多くのファンが映像化を望んでいた、過去のアニメでは描かれなかった名シーンです。
■二つの仙人界と人間界、舞台は昔の中国
画像引用元:©安能務・藤崎竜/集英社・「覇穹 封神演義」製作委員会
舞台は仙人界と人間界が存在する、かつての中国。殷の王朝時代。
主人公である太公望は、怠け者の仙人見習い。けれど頭がいい策士タイプ(1話ではそんな印象はありませんでしたが、わりと重要な要素です)。
共にいた老人は、三大仙人の一人、元始天尊。
仙人界には崑崙山(元人間の仙人が中心)、金鰲列島(妖怪の仙人が中心)の二つがあります。
金鰲側にも、元始天尊的なトップの仙人がいます。
そしてもう一人の三大仙人は……。
■封神計画スタート

太公望は元始天尊に「封神計画」をこなすよう命じられます。
悪い仙人を倒し、その魂魄を封神台に閉じ込めるという計画です。太公望の修行にもなっているミッションですが、封神台を管理する必要があるので、元始天尊自ら動くことは出来ないのです。
漫画では、「あなたが妲己を倒せばいいじゃないですか」「それを言ったらこのマンガはおしまいじゃ」というやりとりもあります。
要は、殺しても死なず魂だけが封印されるので、心置きなく悪い仙人をやっつけちゃおう作戦です。尚、魂だけになった仙人は、その気になれば復活させることが出来ます。
人間界には、妲己(だっき)という名や姿を変えつつ好き勝手している悪い仙人(美人)がいます。
金鰲島出身であり、殷の皇后でもあります。
彼女は紂王(ちゅうおう)という殷の王、兵士達を操り、豪遊しています。その一方で、貧困に苦しんだり、処刑される奴隷たちがいます。
妲己は悪い仙人達のボス的存在でもあり、彼女を倒し、新しい人間の王に殷を任せるのも計画のうち。
■宝貝にはいろいろあるぞ

太公望は打神鞭(だしんべん)という宝貝(パオペエ)、四不象(スープーシャン)という空飛ぶカバのような霊獣とともに、いきなり妲己の元へ乗り込みます。
宝貝とは仙人専用の武器であり、簡単にいえば何か一つの異能が使える、ようなもの。
物理攻撃系もあります。
最初に太公望が戦ったのは、申公豹(しんこうひょう)という男。
彼は妲己と共にいましたが、別に彼女の味方ではありません。面白いことが大好きな、監視者的存在。第三者です。
申公豹の持つ雷公鞭(らいこうべん)は、スーパー宝貝という7つの特別な宝貝です。
宝貝には、
・通常宝貝
・スーパー宝貝
・空間宝貝
が存在します。
風を操る打神鞭は、性能的には雷公鞭以下。実力そのものも太公望の方が下ですが、彼には頭脳とずる賢さがあります。
ちなみに、通常宝貝でもチート級なものは存在します。
乗り込んだ太公望ですが――妲己の持つスーパー宝貝 傾世元禳(けいせいげんじょう)により、四不象が操られます。
処刑されかかった太公望は、なんとか脱出。仲間を集めて妲己を倒す――と誓いました。
補足をいれながら1話の内容を表すと、こんな感じですね。
初見の方はハイスピードに感じたのではないでしょうか。
今回のエピソード、漫画の2巻序盤までやっているんです。
実は、カットされたエピソードもあります。
・雑魚妖怪仙人を封神させる初勝利シーン
・妲己三姉妹の一人、王貴人(おうきじん)を作戦勝ちで撃破するシーン
そう、妲己には妹がいるのです。
この辺りがなかったため、太公望のずる賢さが伝わらなかったと思いますが、賢い系主人公なのです。
今回のメインである「仙界対戦篇」が、13~17巻ですから、多少展開が早まるのは仕方ないことです。
気になった方は、コミックス版を読むのがオススメです。
その方がアニメをもっと楽しめます。そういう楽しみ方がオススメなアニメです。
「週刊少年ジャンプ」の名作『 封神演義 』、 OPは『ラブライブ!』で有名な内田彩さんもカバーしたことのある超名曲!!
(あにぶ編集部/星崎梓)