産婦人科医・宋美玄×中野プロデューサー対談!現代女性の妊活のリアル①

産婦人科医・宋美玄×中野プロデューサー対談!現代女性の妊活のリアル①

2月22日(木)『隣の家族は青く見える』


■宋「妊婦さんの1/4は35歳以上なんです」





深田恭子さん&松山ケンイチさん演じる夫婦が、妊活に取り組む姿をリアルに描き、大きな反響を呼んでいる木曜劇場『隣の家族は青く見える』。今回、当サイトでは、ベストセラー「女医が教える本当に気持ちいいセックス」でおなじみの産婦人科医・宋美玄先生と、中野利幸プロデューサーの対談を実施! ドラマを通じておふたりが感じたこと、妊活をめぐり女性が直面している悩みや問題などについて語り合っていただきました。前後編にわたり、たっぷりとお届けいたします。


■産婦人科医と番組プロデューサーが対談!





<対談>

――先生は、『隣の家族は青く見える』をご覧くださっているそうですが、産婦人科医の立場からどのような感想を持たれましたか?



宋 妊活に直球なドラマですよね。



中野 そうですね。妊活を取り上げるからには、きちんと描かないといけないと思いまして。妊活について、知らない、分からない方も多いですから、不妊から始まって治療に至る段階をできる限り追って描こうと思いました。



宋 結婚1年で子供ができなくて、35歳の妻(深田恭子)は焦るけど、夫(松山ケンイチ)は、「まだ大丈夫でしょ」とのんびりしている。それで、クリニックを受診したら、先生から「1年くらい普通にセックスしているのにできなければ異常だと考えた方がいい」と言われるという。世間のあるあるといいますか、妊活に向かう集大成のようなドラマだな、と思いました。



――35歳から高齢出産と言われますが、実際に、その頃から妊娠しにくくなるのでしょうか?



宋 「35歳頃になると妊娠しにくくなる」と思われていますが、平均初産年齢は30歳を超えていますし、妊婦さんの1/4は35歳以上なんです。データで見ても、35歳頃から不妊治療を始めても、ほとんどの方は最終的には子供を産めています。ただ、日本の特徴として言えるのは、「(治療はせずに)なるべく自然に」と思う方が多いということです。



中野 そうらしいですね。4話でも、奈々(深田)が自分のお母さんに「不妊治療を始めた」と打ち明けたら反対される、というシーンがあったのですが、僕の友人でも同じケースがあったように、母親が反対することも多いと聞きます。先生がおっしゃるように、自然神話のようなものにとらわれている方も少なくないのかな、と。



宋 特に親の世代は、不妊治療=試験管ベビーのように感じるのか、「そこまでして授からなくても」と思う方もいらっしゃいます。でも今は、19人に1人が体外受精児です。そういう情報を知れば、偏見も少なくなるのかな、と思います。



中野 その先にある無痛分娩にも反対する声は多いし、母乳で子育てすべきという意見も根強いですよね。女性は悩みが尽きないな、と思います。海外では無痛分娩が一般的なのですよね?



宋 国にもよりますが、フランスでは9割とも言われます。日本だと「無痛分娩にすることは親に黙っておきます」なんておっしゃる患者さんもいらっしゃるくらいです。帝王切開にも偏見があって、「あの人はラクして親になった」「帝王切開で生まれた子は落ち着きがない」なんて言われることも。「昔なら亡くなっていた赤ちゃんがそれで助かっているんですよ」と私は反論したいですが。



中野 本当にそうですよね。



宋 妊活に入る時、まず大事なのは自分の気持ちだと思います。ドラマのように子供を授かりたいと病院にかかれば、排卵誘発、タイミング法といった治療が始まり、それでもダメなら人工授精、体外受精と進んでいきます。それを選ぶのか、夫婦のどちらかでも「そこまでして授かりたいわけじゃない」と思うのなら、自然に任せるのもいいですが、そうなるとできないまま終わるかもしれない。子供を授かるためにできる限りのことをしたいのか、そこまでではないのか、自分の気持ちと向き合って考える機会を持っていただけたら。ドラマの主人公の設定は35歳ですが、これが40歳になると、1ヵ月、1ヵ月がより大事になってきますので。



――妊活を取り巻く環境が変わる中で、女性の意識にも変化がありそうです。



宋 ひとつあるのは、子供をあきらめづらくなっている、ということです。35歳頃から妊娠しにくくなる現実がある半面、40歳を過ぎても授かる人はいますから、一体、何歳までやればいいのか、悩むこともあると思います。ドラマで高橋メアリージュンさんが演じる役のように「子供なんて欲しくない」と思っていても、40歳くらいになって「本当に産んでおかなくていいの?」と迷いも出てくる。そう考える背景には、「女性に生まれたからには出産という経験をしてみたい」「子供を持つことで、ひとつ上のステージに上がれる」といった考えや論調がまだあるからだと思います。そこは、いやいや、子供を主体に考えてください、と申し上げたいです。



<プロフィール>

●宋美玄さん

産婦人科医、医学博士、性科学者。丸の内の森レディースクリニックの院長として周産期医療、女性医療に従事する傍ら、テレビ、書籍、雑誌などで情報発信を行う。主な著書に、ベストセラーとなった「女医が教える本当に気持ちいいセックス」がある。また、「とくダネ!」に木曜コメンテーターとして出演中。



●中野利幸

現在、放送中の木曜劇場『隣の家族は青く見える』のプロデューサー。ほか『私が恋愛できない理由』、『結婚しない』、『ラスト♡シンデレラ』、『ディアシスター』、『大人女子』など、女性の生きざまを描くドラマを多数手がけている。



対談の後編は、3月1日(木)に公開予定です。どうぞ、お楽しみに!



期間限定無料見逃し配信はこちらから


■番組情報


『隣の家族は青く見える』


<放送>



毎週木曜 22時~22時54分放送


<出演者>



深田恭子

松山ケンイチ

 ・

平山浩行

高橋メアリージュン

北村匠海

眞島秀和

真飛聖

野間口徹

 ・

須賀健太

伊藤沙莉

前原滉

寿大聡

橋本マナミ

 ・

春海四方

伊藤かずえ

高畑淳子





カテゴリ