若手実力派女優・伊藤沙莉が意識して演じていること

若手実力派女優・伊藤沙莉が意識して演じていること

『隣の家族は青く見える』


■貴重な時間をこのドラマで体験させてもらっています。





妊活やLGBTを題材に、さまざまな家族の形を描く話題のドラマ『隣の家族は青く見える』で、松山ケンイチさん演じる大器の妹・琴音役を演じている伊藤沙莉さん。妊活を始めた大器の妻・奈々(深田恭子さん)とは対照的に、授かり婚をした琴音の存在は、奈々だけでなく大器や、母親の聡子(高畑淳子さん)にも大きな影響を与えていきます。9歳でデビューし、子役時代から安定感のある演技を披露。シリアスからコメディーまでこなす実力派と称される伊藤さんに今回の役柄についてお話をうかがいました。





――琴音というキャラクターを演じるにあたって、特に意識されている点は?



 私はいま23歳で、琴音は私より2歳上という設定ですのでそれほどかけ離れているわけではないんですが、やっぱり母親になるという部分が一番大きな要素だと思いました。その葛藤や不安は持っていなきゃいけないな、と思いつつ、五十嵐家がガンガンに明るい家族で会話もどんどん進んで行ってしまうような感じなので、引っ張られ過ぎないように気を付けています(笑)。そういう意味では、いろいろなものを一緒に持つ覚悟をして現場に入りました。



――制作サイドから具体的にリクエストはありましたか?



 今回はオーディションを受けてこの役をいただいたんですけど、オーディションの時から、「クールというわけではないけど、どこかで大人とか世間をなめているような感じが出ると嬉しい」というお話はうかがっていました。そういう部分があるからこそ、母親になる、という大きな出来事を経験することによって、いままでの自分を見つめ直したりもできると思うんです。そんな貴重な時間をこのドラマで体験させてもらっています。



――琴音は、妊活を始めた奈々(深田恭子)にとっても大きな存在ですよね。望んでいたわけではないのに妊娠してしまった、という奈々とは対照的な存在であると同時に、奈々と息子の大器(松山ケンイチ)の子を待ち望んでいる聡子(高畑淳子)の暴走を止めるような存在でもあるわけで……。



 そうなんです。両極端のものを同時に持っているようなところがあるんですよね。琴音自身も、子どもであり大人でもあるわけですし。なので、どこに軸足を置いて演じればいいのか、たまにわからなくなるときもあるんです。それでもやっぱり、人が良くて言いたいことを何でも言ってしまうような五十嵐家の人間であるという部分が大きいんでしょうけど。



――義理のお姉さんである奈々役を演じている深田恭子さんの印象は?



 素人みたいな意見で申し訳ないんですけど、本当に可愛い(笑)。本当に素敵で可愛らしくて、あまり目も見られないくらいです。最初のころは五十嵐家のシーンばかりだったんですけど、最近奈々さんとふたりのシーンが増えてきたんです。ただ、ふたりのシーンはシリアスな感じなので、あまり余計なおしゃべりが出来ないのが残念です。奈々さんというキャラクターは本当に素敵ですよね。深田さんが演じていると、「この人を奈々さんだと思わなくちゃいけない」という作業がまったく必要じゃないんです。琴音じゃなく、伊藤沙莉から見ても深田さんは「奈々さん」なんです。深田さんの可愛らしさとかあの空気感は何にも例えられない。天使、女神……そんな感じです。劇中で「奈々さんはけがれのないものに見える」というセリフがあるんですけど、心の底からそう言えますから。





――琴音の兄であり奈々の夫でもある大器を演じる松山ケンイチさんとのお芝居はいかがですか?



 もともと松山さんのお芝居が好きで、憧れていた方だったんです。だから、現場に入る前は緊張していたんですけど……。撮影が一緒になる度に、刺激をもらっています。団らんのシーンというか、何か食べているシーンが多いんですけど、松山さんは本当に口いっぱいにして食べるんです。「せっかく食べるシーンなんだから食べないとおかしいでしょ?」っておっしゃっていたので、「よし、私も一生懸命食べよう!」と思って(笑)。この前カフェでお兄ちゃんとふたりのシーンで、お肉をひたすら食べながら話す場面があった(第4話放送済)ので、手を止めずに一生懸命やったんです。そうしたら最後に「よく出来たね!」って褒めていただけて、嬉しかったです(笑)。その時はチキンステーキだったので食べやすかったんですけど、松山さんはおかゆで苦戦されたことがあるそうです。「気管に入っちゃうんだよ」っておっしゃっていました(笑)





――それから、何と言ってもお母さんの聡子を演じる高畑淳子さんとのシーンですね。とても楽しいです。



 ありがとうございます!私も楽しいです(笑)。高畑さんのお芝居に対して私も何か発信したいんですけど、笑いが止まらなくなっちゃうんですよね。毎回、それが悔しいんです。実は聡子さんは私の母に凄く似ているんです(笑)。だから、感覚的には完全にお母さんだと思って演じられています。



――それは高畑さんに話したんですか?



 言えないです、そんなこと(笑)。



――最後に、視聴者のみなさんに向けてメッセージをお願いします。



 琴音は、お母さんや奈々さんに支えられてどんどん大人になっていくと思うんです。この作品は、色々なキャラクターの成長が詰まっているドラマだと思うんですけど、その中のひとりとして、徐々に責任ある大人になっていく姿を温かく見守っていただけたら嬉しいです。





<プロフィール>

伊藤沙莉(いとう・さいり)さん

1994年5月4日生まれ。千葉県出身。

『14ヶ月~妻が子供に還っていく~』 (2003年・日本テレビ系)でデビュー。『女王の教室』(日本テレビ系)、『私たちの教科書』(フジテレビ系)、連続テレビ小説『ひよっこ』(NHK)など多数のドラマに出演。現在、映画『blank13』(斎藤工監督)や映画『パンとバスと2度目のハツコイ』(今泉力哉監督)が公開中のほか、映画『榎田貿易堂』(2018年 飯塚健監督)も6月公開予定。






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■番組情報


<タイトル>



『隣の家族は青く見える』


<放送日時>



毎週木曜21時~放送中


<出演者>



深田恭子

松山ケンイチ



平山浩行

高橋メアリージュン

北村匠海

眞島秀和

真飛聖

野間口徹



須賀健太

伊藤沙莉

前原滉

寿大聡

橋本マナミ



春海四方

伊藤かずえ

高畑淳子



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