TVアニメ『 ハクメイとミコチ 』第10話「竹の湯 と 大根とパイプ」【感想コラム】

TVアニメ『 ハクメイとミコチ 』第10話「竹の湯 と 大根とパイプ」【感想コラム】

気づいたときにはもう10話でした。筆者が心の支えとしているアニメ『 ハクメイとミコチ 』も10話を迎えましたね。時の流れは早いですね。アニメで展開されているゆるやかな時間の流れに想いを馳せながら、今を生きていかなければなりませんね。


さて、今回放送された第10話では、ハクメイ(CV:松田利冴)のDIY力がフルスロットルで発揮されていましたね。あれをDIYと呼んでも良いのかは定かではありませんが、「Do It Yourself(自分でやる)」という意味には則しているので、まあDIYでしょう。


また、新たなキャラクターが登場しましたね。ミコチ(CV:下地紫野)のお姉さんのアユネ(CV:生天目仁美)です。実の姉であるアユネを前にしたミコチの反応が見どころですよ。


それでは、今回も小さな世界を覗いてみましょう。


Contents

1 近場の温泉へGO!したのだが…2 ハクメイのやけくそDIY「露天風呂編」3 アユネ襲来!嘘と真が入り混じるつかみどころのない人4 姉妹の等身大のやり取り5 結婚と仕事、ミコチの素直な想い6 アニメ『 ハクメイとミコチ 』第10話「竹の湯 と 大根とパイプ」の感想
■近場の温泉へGO!したのだが…

画像引用元:©樫木祐人・KADOKAWA刊/ハクメイとミコチ製作委員会


冒頭からハクメイが「肩こりが取れない」と嘆いていましたね。そんなハクメイの発言に対して、「最近忙しかったからねー」と新聞を読みながら返すミコチ。完全に往年のパートナーですね。さながら、熟年夫婦が織りなす休日の昼下がりといったところでしょうか?


たまった疲れや肩こりを解消するために温泉にでも行きたいな、と話す2人に朗報が飛び込みました。なんと、近くに新しく温泉がオープンしたのです。その温泉、入浴できるだけではなく、料理を楽しむことができるみたいです。さらに、宿泊可!


温泉とご飯を楽しんで、お泊りでゆっくり。実に魅力的ですね。ハクメイとミコチの2人もそう感じたのか、すぐさま支度をして温泉に向かいました。


ですが、この世は非情、現実は残酷です。直前まで温泉を利用していた猫の団体客の抜け毛で排水溝が詰まってしまい、温泉は全面清掃中でした。清掃中ということで温泉には入れません。仲居さんが「お食事とご宿泊だけでもされますか?」と申し訳なさそうに聞き、それに対して「…いえ、大丈夫です…」と返す2人。なんとも悲壮感ただよう光景でしたね。圧倒的むなしさがその場に流れていました。


■ハクメイのやけくそDIY「露天風呂編」

結局、温泉までの道のりは徒労となってしまった2人。来た道をトボトボと引きかえしてゆきます。行き帰りで通った道には、趣のある竹林があります。この竹林を見ながら入る露天風呂はさぞかし風情があって良いものなんだろうな…


想像だけが膨らみ、ただ悲しみだけが募ってゆきます。ここでハクメイがつぶやきました。


「…作るか」


えっ、マジで!ハクメイ、露天風呂作っちゃうの?


温泉宿でゆっくりできなかったのがよっぽど応えたのでしょう。ハクメイ発案による” やけくそDIY”がはじまってしまいました。ハクメイには” TOKIOイズム”を感じますね。今回は竹を使用して湯船を作るみたいです。竹を縦半分に割って、割った面にできるくぼみにお湯をためるみたいです。イメージ図はそうめん流しに使う竹のようでしたね。


竹は行き帰りに使った道沿いの竹林から頂くことに。竹を切る方法がかわいかったですね。切り残された竹に軽く切り込みを入れてから、ドロップキック!一発で倒れるのかと思いきやそんなことはなく、ドロップキックをしたハクメイが地面にポテッと落ちていました。


竹を現地調達し、家に帰ってから調達した竹を加工してゆきます。ハクメイが竹を加工しているあいだに、ミコチは入浴中に楽しむお酒とおつまみの準備に取り掛かります。「やろう」と思ってそれを実現できる2人の能力の高さには舌を巻きますね。


温泉に行く前よりも疲労がたまってしまいましたが、露天風呂が完成!ぐでーっと溶ける2人が本当に気持ちよさそうでしたね。熱燗と一緒に添えられた肴も美味そうでしたね。今回登場した肴は「いかの塩辛の炙り」と「茎わかめとオクラのごま和え」です。どちらもミコチの自作みたいですが、マジで食べてみたいです。ホントに。


■アユネ襲来!嘘と真が入り混じるつかみどころのない人

TVアニメ『 ハクメイとミコチ 』第10話「竹の湯 と 大根とパイプ」【感想コラム】画像引用元:©樫木祐人・KADOKAWA刊/ハクメイとミコチ製作委員会


Bパートでミコチの姉のアユネが出てきましたね。アユネは劇作家をやっているらしく、創る劇はとてもおもしろいみたいですね。ただ、劇を創ること以外はからきしで、炊事・洗濯・掃除などのお家のことから金銭管理まですべてミコチ任せだったようです。「私の料理の技術と自立心はそのころ培われたものよ」と語るミコチからは、これまでに経験してきた数々の苦労を感じました。闇が深いですね…


そんな姉・アユネは丸々一本の大根と醤油樽2つを持って突然やってきました。世話焼きで相手のことを考えるミコチとは対照的に、アユネは超弩級のマイペースという感じですね。


マイペースに加えて、どこか捉えどころのない印象もありますね。その発言は嘘が多いのですが、それらの発言が本当に嘘なのかどうかは定かではないような話し方をする女性です。言っていることが真実のような気もするし、でも嘘かもしれない。立ち振る舞いもどこかフワフワしている感じがします。


これはミコチも相当振り回されてきたでしょうね。


■姉妹の等身大のやり取り

今回、筆者が見どころだと思ったのはアユネを前にしたミコチの反応です。これまでは、世話焼きで優しい、だけど時には思い切った行動を取るミコチの姿を見てきました。体力がなくて運動が苦手な一面もありますが、基本的にはしっかりものの女性という顔を見せてくれていたと思います。


ですが、今回はアユネという姉が出てきたことで、「妹としてのミコチ」という新たな顔を見ることができました。妹のミコチは普段よりも少しぶっきらぼうな感じがしましたね。回想シーンに登場した幼いミコチもかなりぶっきらぼうだったので、アユネに対するかかわり方はその頃から変わっていないのでしょうね。


ただ、アユネ曰く「昔は素直で甘えん坊」だったらしく、ミコチはアユネにべったりだったみたいです。思わぬカミングアウトをされて恥ずかしそうにするミコチとそれを茶化すアユネがなんとも姉妹らしいなと思いました。


ハクメイがいない姉妹2人だけの時間も描かれていましたが、この時のミコチは完全に身内に見せる顔になっていましたね。アユネに「それにしても、ハクメイちゃんってさー、よくアンタ(ミコチ)とずっと一緒で平気よねー」と言われたときに「なんだと?(語気強め)」と返すところとか、ものすごく身内感がありましたね。なんというか、良くも悪くも飾っていない感じとでも言うんですかね?ミコチの新たな一面が見られたのがとても良かったです。


■結婚と仕事、ミコチの素直な想い

TVアニメ『 ハクメイとミコチ 』第10話「竹の湯 と 大根とパイプ」【感想コラム】画像引用元:©樫木祐人・KADOKAWA刊/ハクメイとミコチ製作委員会


ミコチのふろふき大根を食べて満足したのか、いきなり「帰るわ」と言い出したアユネ。本当にマイペースですね。結局、アユネは何をしにきたのでしょうか?


ですが、帰る直前、アユネがやってきた意味らしきものが明らかになります。アユネがおもむろにポケットに手を突っ込んだかと思ったら、その手には指輪がはまっていました。しかも、左手薬指の指輪です。


そう、アユネは結婚するのです!


おそらく、今回ミコチのもとにやってきたのは結婚することを伝えるためだと思いますが、面と向かって伝えるのが照れ臭かったのでしょうね。結局、最後の最後に何でもないことのように伝えていました。姉の結婚を知ったミコチの最初の一言は意外なものでしたね。


「お姉ちゃん、劇作家辞めるの?」


これには流石のアユネも驚いたようで、目を見開いていましたね。そのあとの姉妹のやり取りが実に愛おしかったです。具体的な内容は実際にチェックしてくださいね!


筆者は一人っ子なので、こういった兄妹・姉妹とのやり取りを自分の経験に照らし合わせることはできませんが、見ていて「なんだかいいなぁ」と思いました。


■アニメ『 ハクメイとミコチ 』第10話「竹の湯 と 大根とパイプ」の感想

TVアニメ『 ハクメイとミコチ 』第10話「竹の湯 と 大根とパイプ」【感想コラム】画像引用元:©樫木祐人・KADOKAWA刊/ハクメイとミコチ製作委員会


第10話は、ハクメイのすさまじいDIY(?)スキルとミコチの妹の側面を見ることができましたね。ハクメイの「ないなら作る」精神とそれを可能にしてしまう知識と技術は以前から描写されていましたが、改めてそのすごさがわかりました。あれだけさまざまなものを作る姿を見てしまうと、逆に何が作れないのかが気になりますね。


妹としてのミコチはどこかぶっきらぼうで着飾っていない感じでしたね。一つ屋根の下で一緒に住んでいるとはいえ、なんだかんだ言ってもハクメイは他人です。かなり、というか生涯のパートナーレベルに打ち解けているとは思いますが、それでも、実の家族に対して見せる顔とはやっぱり違っています。


劇作家としての才能を認めてはいるけれど、それ以外の部分がダメダメな姉。そんな姉に手を焼かされることがあるとはいえ、家族として心配するし愛しているんですよね。そういう感情の揺れ動きが微細に描かれていたのが本当に素晴らしいと思います。


こんな素晴らしいお話を放送しているアニメ『ハクメイとミコチ』ですが、悲しいかな、残すところあと2話となってしまいました。次の話が気になるのはもちろんですが、あと2週間で終わってしまうという現実が受け止められません。


でも、来週も見ますし、最終回も見ます。認めたくはありませんが、終わりがあるからこそ物語は輝きますよね。とりあえずは、来週の11話を指折り数えて待つことにします。


次回も楽しみですね!


ハクメイとミコチ 週刊感想コラムのまとめ





(あにぶ編集部/タングステン)
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