元プロ野球選手・江夏豊が明かす「401奪三振記録」の裏側にタカ&ミッツ仰天

元プロ野球選手・江夏豊が明かす「401奪三振記録」の裏側にタカ&ミッツ仰天

5月28日(月)放送


■カーブが投げられなかったルーキー時代


MCの石橋貴明さんとミッツ・マングローブさんがちょっと懐かしい昭和カルチャーを語るトーク番組。第7回目のゲストは、1966年、ドラフト1位で阪神タイガースに入団した伝説の名投手・江夏豊さん。数々の逸話を残す「伝説だらけのアウトロー投手・江夏豊」を勝手に語り継ぎます!



野球少年だったタカさん(石橋貴明)にとって、江夏さんは超スーパーヒーロー。タカさんのラブコールで江夏さんの出演が決まったということで、「お会いするのは20数年ぶり」と緊張の面持ちで迎える今回は、ミニコーナー『こつぶとんねる』もすっ飛ばし、江夏豊伝説の裏側をたっぷりとお届けしました。



バラエティ番組の出演は久しぶりとあって、緊張した表情で登場した江夏さん。横に座った江夏さんに興奮したタカさんは、肩幅の広さとふくよかな福耳にご本人を実感します。



江夏豊さんはプロ入り2年目の20歳で25勝を上げ、最多勝。さらには世界記録となっているシーズン401奪三振を樹立。その後もオールスター戦で9者連続奪三振を記録するなどプロ野球史上に残る記録をいくつも打ち立てました。しかし、自分に正直で怖いもの知らずの性格から、しばしば球団や監督と対立。阪神タイガースをはじめ5球団を渡り歩きました。



さらには、プロ野球投手なのにルーキーの頃はカーブが投げられなかったという伝説にも言及しました。



江夏さん「(監督に)カーブの投げ方を教えてくれ、と言いますと、一発ぶん殴られて。“バカモン、真っ直ぐでストライク放れん奴が何を言ってるか!”って」

タカさん「え、じゃあ卒業するまでまっすぐだけ?」

江夏「まあ、プロ野球に入ったピッチャーは何百人といますけど、カーブを放れないでプロに入ったっちゅうのは、たぶん僕ぐらいじゃないですかね」



逆にスゴイ江夏さんの伝説に、「ほぉ〜」と感心したタカさん&ミッツさんでした。





■ライバル王を下し、勝ち取った奪三振記録


「タカさんがどうしても聞いてみたい 伝説のマウンドの裏側」のコーナーでは、数々の記録をマークした試合の裏側に迫ります。



まずは1968年9月17日、大阪球場で行われた阪神VS巨人。入団2年目の阪神の江夏さんは1シーズンの353奪三振をマーク、日本新記録の更新がかかっていました。予告通り王選手から三振をとったのですが、この伝説にも裏側があったようで…。



江夏「これも単なる勘違いと計算違いだったんです。(1回目に王さんから取った三振では)タイ記録だったんです。やった〜!と思ってベンチに帰ったのにがっかりして」

タカさん「でも、新記録は次の打者の長嶋(茂雄)さんから取ってしまえばいいとは思わなかったんですか?」

江夏「なぜか、ミスター(長嶋さん)に打たれても腹が立たないんですよね。だって、ど真ん中を平気で空振りするしね。と思えば、アウトローめいっぱいの球をカーンとライト線に打ったり。わけがわからないんですよ、あの人は」

タカさん「そうなんですか~(笑)」





あくまでも江夏さんのライバルは王さん。記録更新はなんとしてでも王さんから奪いたい。合わせやすいスピードで投げて打たせる方法でもう一巡打順を回し、この日、王さんの三振で日本記録更新を手にしました。最終的にこのシーズンで401奪三振まで記録を伸ばし、未だ破られていません。



次は、日本記録9連続奪三振、広島東洋カープ初の日本一に導いた“江夏21球”の真相が明らかに。



「9奪三振を取るなんて、劇画の世界」と思っていた江夏さん。このときは、「(プロ野球界に入った当時は)投げられなかったカーブが、江夏さんを救ってくれているんですよね」とタカさんが解説。



実は、江夏さんにとって天候やグラウンドの状態もカーブを投げやすい状況だったとか。近鉄バファローズ不破選手のスクイズを外した一球は、セットアップからボールが手を離れるまでの一瞬の判断でボールを外したそうです。それを聞くなり立ち上がり、それを再現してみるタカさんでした。



また、ノーアウト満塁になりピンチを迎えたときには、大親友のチームメイト・衣笠幸雄さんがマウンドに来て声をかけてくれたエピソードが飛び出しました。「この場面はお前しかいない」と江夏さんを励ました衣笠さんの言葉に救われたのかと思ったら…。



江夏さん「マウンドからファーストに戻って、ニコッと笑ったの。そのとき歯が見えて。(チームメイトとして3年間)毎日一緒にいたのに、“なんとサチはキレイな歯をしてるな~”って。それを見た瞬間、気持ちがスーッと落ち着いた」



意外な告白に大爆笑する2人。江夏さんはあのときマウンドに声をかけに来てくれた衣笠さんの優しさを今でも大切に思っているのでした。



一方でタカさんも衣笠さんと出会ったエピソードを披露。沖縄のキャンプを訪れたタカさんは、衣笠さんと一緒に焼肉屋さんへ行ったそうです。ライオンの異名を取るほど肉好きなのに、野球の話をたっぷり3時間聞かされ焼肉を一枚も食べられなかったそうです。



江夏さん「あいつを変にのせると周りは迷惑するんだよ(笑)。それ、俺はイヤっちゅうほど聞いてる! でも、徹底している。本当に肉しか食わない。寿司屋でもステーキが出てくる」





■縦縞の28番、ON相手に力投した青春


最後は「ご本人に聞いてみよう 破天荒伝説」がテーマ。



ファンから「江夏さんが広島時代に甲子園で川藤幸三さんと対戦した時、デッドボールで片付けた?」との質問。すると、「川(川藤)は抑えても嬉しくもなんともない。俺の球をお前が打てっこないし、三振取っても可哀想だし、一番いいのは当てることだなと」。



タカさんとミッツさんが「当時の江夏さん、相当怖かったんだろうな~?」と言うと、江夏さんは「昔から弟みたいに可愛がっていますよ」と目を細めていました。



さらに破天荒伝説を関係者に聞き込みました。



阪神タイガースOB会長・川藤幸三さんからは「甲子園で投げたあと、名古屋に行っていました」との証言。また、タカさんから出た「契約金800万円(現在で約3000万円)をもらったら、そのまま母親と世話になっていた人に全てあげてしまい、当時1勝につき20万円(現在で約80万円)のボーナスもその日のうちに使ってしまっていた」という話も、本当だと証言しました。



最後にタカさんから「もし現役バリバリのときに今のようなポスティングシステムがあったら、メジャーに行ってましたか?」と質問されると、「どうでしょうね…」と目をつぶって考える江夏さん。「でも、俺らの時代は打倒ON(王貞治と長嶋茂雄)。当時はメジャーより巨人に勝ちたい。一番元気なときにONと勝負できた。これがピッチャーとして最高の思い出です」。



ミッツさんからの「江夏豊って選手を思い浮かべる時に、阪神なんですか? 広島なんですか?」との問いには、「晩年、広島にはいい思いをさせてもらいましたけど、甲子園のマウンドで縦縞の(ユニフォームの背番号)28番で投げたというのが自分の青春。これが最高の思い出です」と語りました。



最後には、この日、70歳を迎えた江夏さんを大きなケーキでお祝い。生クリームの上にはいちご、周囲には大好きなタバコのHOPEが飾られた江夏さん仕様です。とても嬉しそうにケーキを頬張る江夏さんでした。





文=パンチ広沢


■『石橋貴明のたいむとんねる』


5月28日(月)放送回 毎週月曜23時~23時40分


バラエティ

〈出演者〉

石橋貴明、ミッツ・マングローブ

ゲスト:江夏豊


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