TVアニメ『 ゴールデンカムイ 』は原作が好きな人にこそ是非見て欲しい!
現在放送中のTVアニメ『 ゴールデンカムイ 』。10月より第2シーズンの放送が決定して、いよいよ盛り上がってまいりました。そこで、「まだ見てないよ」という方のために、こんな人にこそ実は見てほしい、意外なオススメ・ポイントを、こちらでご紹介します。
このページの目次
1 原作好きの人にこそオススメ!TVアニメ『 ゴールデンカムイ 』2 アニメを制作しているのが『ジェノスタジオ』3 漫画ではわからなかったアイヌ語など「音」の表現
■原作好きの人にこそオススメ!TVアニメ『 ゴールデンカムイ 』
原作漫画は、北海道を西から東まで、ロードムービーのように旅をしながら、その当時の街の様子や、アイヌの文化や風習、狩りや動物の生態など、ものすごい量の情報を、漫画ならではの手法で描く「闇鍋」エンターテインメントとして有名な今作ですが、今回のアニメ化にあたっては、シンプルなアクション作品として、とても見やすい仕上がりになっているのが特徴です。
■アニメを制作しているのが『ジェノスタジオ』
これを可能にしているのが、アニメ制作会社『ジェノスタジオ』。
この会社は、『伊藤計劃(いとうけいかく)』のSF小説『虐殺器官』を、アニメ映画化するために立ち上げられた比較的新しいアニメ制作会社ですが、ここは情報量が多く、難しい原作を、すっきりと見やすい映像に仕上げるのが大変上手なところです。
例えば、『虐殺器官』では、小説はほとんど「内向的な主人公の一人称」でお話が展開しますが、その面白さはこうした「モノローグ」によるところが大変多い作品でした。しかし映画では、未来兵器のデザインや現実にそっくりな紛争地帯の様子などをリアルに描くという「絵で見せる演出」に切り替えられ、ハードなアクション・エンタメ映画として、再構築されていました。
また次に作られた『刻々(こっこく)』という作品も、原作漫画は「時間が止まった世界」が舞台であるため、映像化するのはとても難しい作品でしたが、3DCGをうまく使うことによって、こちらもアクション・アニメとして、大変見やすく生まれ変わっています。
こうした作品を作っている会社なので、アニメ『ゴールデンカムイ』も、細かい説明書きや、漫画ならではのギャグやエピソードはすっきりと削り落とされ、スピーディーなアクションものに仕上がっているので、原作好きな人も気軽に見ることができるようになっています。
■漫画ではわからなかったアイヌ語など「音」の表現
画像引用元:©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
また、原作だけではよくわからなかった「音声」の表現が、実際に聞けるすごさがあります。
例えば、「インカラマッ」や「クンネレクカムイ」など、日本語では発音しづらいアイヌの言葉などを実際に聞けるのは、アニメならでは。それだけでなく、アイヌ語しか話せない人が登場する場面では、画面に日本語字幕をつけて、実際に話している様子を見ることもできます。このシーンは原作では、アイヌ語をカタカナで表記しているだけだったので、とても新鮮です。
他にも、例えばアイヌの伝統楽器で「ムックル」という、紐を口で振動させて音を鳴らすという楽器が登場しますが、漫画では「ビイヨヨーン、ビイヨヨーン」という文字だけで表現されるため、いまいちどんな音が鳴っているのかよくわかりませんでした。こうした想像するのが難しい漫画表現も、アニメではしっかりと音楽がついているので、実際に演奏を聴くことができます。
他にも珍しい動物の鳴き声や、昔の銃に銃声がつくことなどによって、漫画『ゴールデンカムイ』を読んでいる人も、よりその世界を立体的に楽しむことができます。
原作漫画が、今年「第22回・手塚治虫文化賞・大賞」を受賞した『ゴールデンカムイ』。話題作なので、すでに原作を読んでいる人も多いかと思いますが、アニメ版もこの機会にぜひ、ご覧になってはいかがでしょうか。
文章:なでこSMILE
ゲーム好きの人にこそ是非見て欲しい!テレビアニメ『 ゴールデンカムイ 』
(あにぶ編集部/あにぶ編集部)
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1 原作好きの人にこそオススメ!TVアニメ『 ゴールデンカムイ 』2 アニメを制作しているのが『ジェノスタジオ』3 漫画ではわからなかったアイヌ語など「音」の表現
■原作好きの人にこそオススメ!TVアニメ『 ゴールデンカムイ 』
原作漫画は、北海道を西から東まで、ロードムービーのように旅をしながら、その当時の街の様子や、アイヌの文化や風習、狩りや動物の生態など、ものすごい量の情報を、漫画ならではの手法で描く「闇鍋」エンターテインメントとして有名な今作ですが、今回のアニメ化にあたっては、シンプルなアクション作品として、とても見やすい仕上がりになっているのが特徴です。
■アニメを制作しているのが『ジェノスタジオ』
これを可能にしているのが、アニメ制作会社『ジェノスタジオ』。
この会社は、『伊藤計劃(いとうけいかく)』のSF小説『虐殺器官』を、アニメ映画化するために立ち上げられた比較的新しいアニメ制作会社ですが、ここは情報量が多く、難しい原作を、すっきりと見やすい映像に仕上げるのが大変上手なところです。
例えば、『虐殺器官』では、小説はほとんど「内向的な主人公の一人称」でお話が展開しますが、その面白さはこうした「モノローグ」によるところが大変多い作品でした。しかし映画では、未来兵器のデザインや現実にそっくりな紛争地帯の様子などをリアルに描くという「絵で見せる演出」に切り替えられ、ハードなアクション・エンタメ映画として、再構築されていました。
また次に作られた『刻々(こっこく)』という作品も、原作漫画は「時間が止まった世界」が舞台であるため、映像化するのはとても難しい作品でしたが、3DCGをうまく使うことによって、こちらもアクション・アニメとして、大変見やすく生まれ変わっています。
こうした作品を作っている会社なので、アニメ『ゴールデンカムイ』も、細かい説明書きや、漫画ならではのギャグやエピソードはすっきりと削り落とされ、スピーディーなアクションものに仕上がっているので、原作好きな人も気軽に見ることができるようになっています。
■漫画ではわからなかったアイヌ語など「音」の表現
画像引用元:©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
また、原作だけではよくわからなかった「音声」の表現が、実際に聞けるすごさがあります。
例えば、「インカラマッ」や「クンネレクカムイ」など、日本語では発音しづらいアイヌの言葉などを実際に聞けるのは、アニメならでは。それだけでなく、アイヌ語しか話せない人が登場する場面では、画面に日本語字幕をつけて、実際に話している様子を見ることもできます。このシーンは原作では、アイヌ語をカタカナで表記しているだけだったので、とても新鮮です。
他にも、例えばアイヌの伝統楽器で「ムックル」という、紐を口で振動させて音を鳴らすという楽器が登場しますが、漫画では「ビイヨヨーン、ビイヨヨーン」という文字だけで表現されるため、いまいちどんな音が鳴っているのかよくわかりませんでした。こうした想像するのが難しい漫画表現も、アニメではしっかりと音楽がついているので、実際に演奏を聴くことができます。
他にも珍しい動物の鳴き声や、昔の銃に銃声がつくことなどによって、漫画『ゴールデンカムイ』を読んでいる人も、よりその世界を立体的に楽しむことができます。
原作漫画が、今年「第22回・手塚治虫文化賞・大賞」を受賞した『ゴールデンカムイ』。話題作なので、すでに原作を読んでいる人も多いかと思いますが、アニメ版もこの機会にぜひ、ご覧になってはいかがでしょうか。
文章:なでこSMILE
ゲーム好きの人にこそ是非見て欲しい!テレビアニメ『 ゴールデンカムイ 』
(あにぶ編集部/あにぶ編集部)