最終回直前、月9『絶対零度』の舞台裏!ミハンシステムはこう作られた

最終回直前、月9『絶対零度』の舞台裏!ミハンシステムはこう作られた

絶対零度がSFにならないのは努力の賜物?


7月からスタートした月9ドラマ『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』。Season1と2は上戸 彩さんが主演を、今回のSeason3は上戸 彩さん演じる刑事・桜木 泉に代わり、公安部から異動してきた井沢範人に扮する沢村一樹さんが主演をつとめます。



とある事件の関係者によって、妻と娘を殺害されてしまったという過去を持つ井沢。その犯人に復讐しようとしたことから、危険人物リストに加えられた彼は、公安部から資料課分室への異動を命じられます。その部署にいるメンバーは、失踪した桜木の捜査をしない上層部と揉めた山内 徹(横山 裕)や、痴漢容疑者への必要以上の暴行で異動させられた小田切 唯(本田 翼)、入庁以来ずっと資料課にいる人づき合いが苦手な南 彦太郎(柄本時生)、さまざまな部署をたらい回しにされてきた田村 薫(平田 満)など、トラブルメーカーばかり。



しかし、資料課分室の実態は、刑事企画課特別捜査官・東堂定春(伊藤淳史)が指揮をとる、AI“ミハンシステム”を活用し、犯罪を未然に防ぐ組織だったのです。ミハンシステムが割り出すのは殺人を犯す危険性のある人物。メンバーはその危険人物の周辺を洗い出しながら、犯罪につながりそうな情報を集めて推測をしていきます。



「公にされていない捜査方法」として扱われているミハンシステム。もちろん実在するものではなく、近未来的なフィクションです。しかし、ドラマを見ていると、犯人を割り出すシステムのリアリティさや、危険人物の動機を探る際のメンバーの泥臭い調査などは、あたかも現実世界に存在している捜査方法のように思えてくるから不思議。



「AI」を利用しているという、ともすればSF色の強いドラマになりそうなところを、ちゃんとサスペンスドラマとして成立させられているのは、実は舞台裏のスタッフの努力にも支えられていたりするのです。



今回は『絶対零度』の撮影現場に潜入! そこには、細部までこだわった制作スタッフの泥臭い努力や、張り詰めたシーンの撮影とは一転、ムードメーカーたちによる暖かい空気感がありました。


■細部のメモ書きに至るまで、徹底したキャラ設定が光る


まずは資料課に潜入!





資料の山の中に、日常感の漂う空間です。





ちなみに、柄本時生さん演じる南 彦太郎が使っている青のビーズクッション。ドラマの中ではすっかり見慣れた風景になっていますが、実は最初のセット段階ではなかったもの。もともと置いてあった赤いビーズクッションを本田 翼さんがアドリブで使っている様子から、真似して後から追加されたのだそう。





真似して追加された、青ビーズクッション……。もうすっかり南さんの所有物として定着しているようですね。



ちなみに、南さんの机周りは細部までこだわりが詰まっていて、まるで本当にここで毎日働いているかのような空気感が漂っていました。














仕事に必要な本だけではなく、小説まで置いてあるのがリアル!



壁にはこんなものも……。











南さんのキャラクターが随所に表れている資料課でした。


■極限までリアルに作り込まれたミハンシステムモニター!


表向きの資料課だからこそ、日常感溢れる美術セット。お次は、一気に世界観が変わるミハンシステムのある一室に潜入! 誰もいない暗い「データセンター・ミハンシステム」……なんだか悪いことをするために忍び込んでいるような気分です……。











ミハンシステムでの捜査といえば、やはりこの大きなモニターを見ながらメンバーで話し合っているシーンが印象的ですよね。実はこの犯人を割り出すためのモニターには様々なこだわりがあるんです。



まずはこの監視カメラによる歩行者の映像。





これはCGで作成されたものではなく、制作スタッフが実際に撮影したものを使っているのだそう。あらゆる画面で何度も切り替わる複数のパターンの映像を、実際に足を使って撮りに行っていたなんて意外! ドラマはとてもクールで近未来的な世界観ですが、実際の現場はけっこう泥臭い情熱によって支えられていたりするんですね。





また、パーソナルデータの顔写真には、現場スタッフの中から数人、人相の悪い人の顔写真が使用されている、なんて遊び心(?)も。横に表示される名前は、実際に存在している人となるべく被らないよう、事前にインターネットで検索などをしてから使用しているそう。



フィクションであるにもかからわず、圧倒的なリアリティをもって溶け込んでいるミハンシステム。現場にいたAPさんにお話を伺ってみると、このモニターなどは、実際にセキュリティ会社に足を運んで、同じようなモデルのモニターなどを取材してから作成した、なんて裏話も。『絶対零度』をSFにするのではなく、サスペンス作品として成立させるために、その部分のリアリティはとてもこだわりをもって作っているのだそう。



システムで危険人物を割り出しながらも、その後は地道に足を使って調査をしていくメンバーたちの姿や、この作品の大きな魅力でもあるアクションシーンなどはもちろん、こういった美術セットの見えない部分までしっかり現実に即してこだわっているからこそ、なんだか本当にある話かのように引き込まれていくのかもしれません。


■役者と監督の真剣勝負で作られていく演技の数々











第10話、井沢が廃墟で桜木と相対するシーンの撮影が無事終わり、この後はデータセンター・ミハンシステムでの撮影が始まります。ここにはミハンメンバー勢揃い!





それまでは和気藹々とスタッフや役者同士でお話をしていた皆さんも、リハーサルが始まると、一気に役に入り込んだのか空気が変わります。





監督と一緒に台本を読みながらセリフをひとつひとつ確認していきます。



本田 翼さんの合いの手の言い方まで、細かく演技を考えて指示を入れていく監督。そして、そんな監督に対して、演じる役柄の性格や置かれている状況について自分の思いを伝える役者陣。まさに真剣勝負という雰囲気の中、何度も同じ場面を繰り返しながら合わせていきます。








演技中の緊張感がスタジオを満たす一方で、ちょっとした隙間時間は和気藹々。役者の皆さんはとても仲がよさそうで、待ち時間では度々笑い声が聞こえてくる現場でした。





主演をつとめている沢村一樹さんは、最終回まで走ってきた疲れをまるで感じさせないハツラツとしたご様子。いいメンバーでもう一踏ん張り、という空気感がありました。



ドラマも残りあと1話。いよいよ桜木の失踪の謎も明らかになります。そして、その先どのような結末が待っているのか、最後の最後まで目が離せません。



取材・文=園田菜々


■番組情報


『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』



<放送>


最終話:21時00分~22時9分(15分拡大)



<出演>


沢村一樹、横山裕、本田翼、柄本時生、伊藤淳史、上戸彩(特別出演)、北大路欣也(特別出演)



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