ゴジラ、ラドン、キングギドラ……「怪獣映画」の裏テーマが深すぎる

ゴジラ、ラドン、キングギドラ……「怪獣映画」の裏テーマが深すぎる

9月24日(月)放送


■地球の三大怪獣と戦う宇宙最強キングギドラに興奮





ゲストにちなんだちょっと昔のアレコレについて、MCの石橋貴明さんとミッツ・マングローブさんとともに語る『石橋貴明のたいむとんねる』。第21回目の放送は佐野史郎さんを迎え、「勝手に語り継ぎたい怪獣映画」をテーマにお届けしました。



1954年に公開された「ゴジラ」を皮切りに、続々と怪獣映画が誕生し一大ブームに。日本中の子どもたちを熱くさせました。のちにハリウッドでもリメイクされ、世界に誇る「ゴジラ」になっていきました。



今回のゲスト、佐野史郎さんは国内外のゴジラリシーズはすべて観ているというゴジラマニア。「(今でもたまに)隕石が落ちたのは日本アルプスだっけ? とか確認したくなる」と語ります。



「円谷英二特撮監督を神とし、東宝の特撮を使った作品は全部観ました」と、序盤から特撮映画愛を熱く語る佐野さんを横目に、子どもの頃から怪獣好きのタカさんは興味津々です。



そして、佐野さんが特にお気に入りのゴジラ映画として紹介されたのは1964年に公開された『三大怪獣 地球最大の決戦』。宇宙最強の怪獣キングギドラに、地球最強のゴジラ、ラドン、モスラが立ち向かうというストーリー。



「これは名作! 初めてキングギドラを観たときは怖かった」という佐野さんに、タカさんも「うわ~! これは(怪獣のオールスターが)全部出ちゃうんだみたいな」と当時を思い出して大興奮。映画館の外に貼り出してあったスチール写真が、本編に登場しないものもあるという当時の“映画館あるある”も飛び出しました。



ゴジラ映画は1954年から現在まで全29作品が作られてきましたが、時代とともに斬新な演出が加えられたものもありました。



番組では、「三大怪獣 地球最大の決戦」の中から怪獣たちが人間のために戦いたくないとゴネる」シーンや、言葉が話せない怪獣たちにマンガのようなフキダシが登場し「会話をする」シーンが紹介されました。



楽しげに笑うタカさんとミッツさんでしたが、佐野さんは「うーん」と渋い顔。「1作目は擬人化のかけらもないけど、だんだんヒットするごとに親しみやすさが出てきて。モスラやラドンは可愛げが出てくるんだよね。そういうつもりで動いてたんじゃないっていう見方もできるけどね」と苦笑します。


■世間のブームは去っても、東宝愛とモー娘。愛は永遠に





多角的に見て冷静に分析する佐野さんを興味深く見つめていたタカさんでしたが、「ゴジラ対ヘドラ」(1971年)で自分の中の怪獣ブームは一節を迎えたということでは意気投合。タカさんは、怪獣映画に夢中になっていることが「子どもっぽい」という周りの空気に押されて卒業したといいます。実はその頃、『仮面ライダー』の人気が上昇し、学校ではショッカーの真似をする子も増加していたそうです。



佐野さん「もうみんな人間もどきに心を奪われているんですよ。東映シリーズがヒットしていくことに、ちょっと嫉妬みたいなのが個人的にはあって」

タカさん「すごいですね、やっぱり(笑)東宝以外は許さないぞ、みたいなね」

佐野さん「だって東宝映画に育ててもらったから!」

ミッツさん「すっごいわかる! それはね、『やっぱりモー娘。』ってやつよ」

タカさん・佐野さん「(座り直して)そうなの?」

ミッツさん「AKB48とかが出てきて、主要メンバーも卒業していって、手を変え品を変えってやっててもやっぱりモー娘。は面白い! ハロプロ最強! って」

佐野さん「なんかモーニング娘。やAKB48をゴジラや特撮映画と一緒に語るっていうのは、日本の芸能のクオリティの高さを感じますな! 応援してあげたいから、ヘドラまで見てたのに『あっ、終わった』って。まさかあれが空を飛ぶとは誰も思わない」


■2作続けて観るとより面白い「フランケン」シリーズ





続いてタカさんが好きだった「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」(1967年)では、ゴジラの息子・ミニラの可愛らしさと父・ゴジラのほのぼのしたシーンを紹介。逆に、「すんげえ、おっかなかった!」とタカさんの記憶に残る『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』(1966年)が登場すると、作品を観たことがないミッツさんの「どうしてこの怪獣が生まれたの?」という素朴な質問に、佐野さんが解説。



その流れから「この作品の前に作られた『フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)』(がイントロダクションなので)、この名作を観てから『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』を観るとなおさら作品が楽しめますよ」とアドバイス。映像を観ながら、さらに佐野さんの解説が続きました。



さらに、この作品のエンディングは日本劇場公開用と、海外セールス用の2パターンがあることも紹介。一方は地に沈み、もう一方は湖に沈む。あまりの違いに驚くタカさんとミッツさんでした。



ちなみに佐野さんが初めてゴジラの映画を観たのはシリーズ3作目「キングコング対ゴジラ」(1962年)。番組では権利関係の問題で映像の公開はできませんでしたが、強く印象に残っているのは「キングコングと大ダコが戦うシーン」。リアルな質感が気味悪かったそうですが、佐野さんが調べたところ「築地市場にセットを建て、とれたての新鮮なタコを使って撮影していた」そうです。また、円谷監督作品に頻発するタコへのこだわりにも言及。さすがの情報量に感心しきりのタカさんでした。


■タカさんが激ハマりした「ガメラ」がちょっと気になる





最後はタカさんがお気に入りのガメラシリーズ。「ガメラ対大悪獣ギロン」を紹介。まずは、登場人物の男の子の野球帽が「当時人気のジャイアンツでなくロッテの帽子」だったことが気になっていたタカさん。



佐野さんもガメラシリーズの初期はよく観ていたといい、最初は前のめりでしたが、ギロンの目から必殺技の手裏剣が飛び出すと「あ~あ、やっちゃったね」と苦笑。さらにガメラが鉄棒で大回転をするシーンが登場するとミッツさんも「だいぶ人間界の世相とかに寄ってますね」とニヤニヤ。久しぶりにガメラを観たタカさんは嬉しそうでした。


■怪獣マニア・佐野史郎に「怪獣映画とは何か?」を直撃





最後は佐野さんに「怪獣映画とは何か?」という質問を投げてみると……?



佐野さん「怪獣とは神様なんです。ゴジラは南の島からやってくる龍蛇様(祝福の神)。そういう古典からとにかく踏襲して。ラドンは八咫烏(導きの神)。モスラはおしら様(蚕の神)。キングギドラは見た通りヤマタノオロチ。そういうのを全部託している。神話ですよ。怪獣そのものが神様なんですけど、(映画を通して観ることは)神話体験です。だから僕の魂の祖国は怪獣たちの住む国にあるね。



ドラマ『ずっとあなたが好きだった』の冬彦のときや、『限界団地』の団地の主・寺内もそうだし。そういうのはどこか芝居じゃないんだよね。俺にとってのモー娘。的な魂の故郷。芸能はそのためにあるんだよね。とくにこういう異形のものが許される作品は最後の砦だと思うんですよね」



佐野さんの怪獣映画=日本古代の神話説に大きく頷くミッツさんでしたが、途中からついていけなくなったタカさんは「もう一回最初から……」とリクエストしていました。



文=パンチ広沢


■番組情報


『石橋貴明のたいむとんねる』


<放送>



9月24日放送回 毎週月曜23時~23時40分


<出演>



石橋貴明、ミッツ・マングローブ

ゲスト:佐野史郎


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