TVアニメ『 はねバド! 』第11話「バドミントンが好きだから」【感想コラム】

ついに始まる、綾乃vsなぎさの決勝戦。過去の対戦では、圧倒的力を見せつけた綾乃の前に敗れたなぎさ。


そこからは自身のスタイルに疑問を持ちながら、あれこれと考え周りの仲間を遠ざけて孤独に戦っていたものの、そこから立ち直り真っ向勝負でガシガシといくスタイルに変わりました。


一方でなぎさとは真逆を行く綾乃は、バドミントンに関しては徹底的に孤独を貫き信じられるものは自分だけだという思いで続けてきた。


敗れたのは綾乃にではなく、そのときに心が折れた自分自身にだと言い切ったなぎさはケガをおしてまで、綾乃との決勝のコートにたつが、それが試合をどう左右するだろか…。


このページの目次

1 『 はねバド! 』第11話バドミントンが好きだから」2 親子3 決戦前夜4 努力と才能5 虚を突く攻防6 なぎさと綾乃との対比
■『 はねバド! 』第11話バドミントンが好きだから」

インターハイ予選決勝前夜。綾乃となぎさは、過去の自分に思いを馳せていた。

一人、自問を繰り返す綾乃。「なんのために、私はバドミントンをやってきたんだろう……?」

綾乃にスコンクで敗れた昨年の全日本ジュニアを追想するなぎさ。

それぞれの思いを胸に、二人の対決が幕を開ける……。


■親子

地震の影響で、二週間ぶりとなった「はねバド!」は、いよいよ物語も終盤に差し掛かり、迎えた決勝戦数日前。


母親が帰ってきてからは相変わらず気まずい雰囲気の流れる羽崎家。食卓でもろくに会話が起きずに、部屋で一人過去を振り返りながら『なんのためにバドミントンを…』と自問自答していた。


「以前のあなたは私に認められたくて、私と一緒にいたくてバドミントンをやってた。でもあなたはもう、私がいなくてもバドミントンができる」


そんな中で、綾乃に対して有千夏はもうあなたは、私は必要ないとあえてさらに突き放すような発言をする。


その発言を聞いた綾乃は、その翌日からさらに闇が増したような表情となる綾乃。


練習の手伝いに来ていた男子選手たちに試合を申し込んだ綾乃は、試合のときより調子が良いとさえ言われた葉山を圧倒。葉山のジャンプスマッシュをいとも簡単に返して、21-5という大差で勝利してみる。


「あれ?第2セットはいいんですか?それとも、なぎさちゃんが打つ?」


というダブルの煽り付き。


『とっとこうぜ、決勝戦に』


返しもイケメンななぎさちゃん。


『ふーん…なんか吹っ切れたって感じ?』


逆に余計に拗れてしまった綾乃ちゃん。


どんどんと対極にいってしまう2人の決勝戦の行方とは…。


■決戦前夜

と、ここでなんか挿入歌きたあああああああああああああああ!


決勝戦までの北小町のメンバーたちをハイライト映像で映し出し、そこに挿入歌として大原ゆい子さんの『ユアフライト』が流されます。


ここはほんとになんというんでしょうか。


青春の部活モノ!!っていう雰囲気ががっつり出てていいですね。決勝戦まであと何日!なんてカウントダウンまでしてて、それに『ユアフライト』がかぶさってくる。


すごく爽やかな挿入歌で、『一人ではないことを思い出してね…』なんて、理子目線でなぎさのことについて歌った歌詞なんですがマッチしてて素晴らしかったですね。


そして、いよいよ決勝戦前日。


二人の体を気遣って「今日はしっかり体を休めてね」という理子に対して、「3セットまで行くとは思えないけどなぁ」と相変わらず、というかいつにも増してDIsが強い気がする綾乃ちゃん…母親の発言以降黒さがピークになっている気がします…。


–部活の終わりの夕方


体を休めてと忠告したはずのなぎさが河原でランニングをしているところを発見する理子。


「おっぱいおっきー」


と近づいていく子供たち。意外とアニメだとあまり触れられなかったなぎさのとても豊かな胸部装甲について、ついに触れる者が…子どもは無邪気で素晴らしいですね…。


ちなみにアニメにはないですが原作では、なぎさが風邪をひいてみんなで看病に行く回があるのですがそこで……。ぜひとも原作をお読みください。


「 いよいよ決勝だね。応援してる。頑張れ」


何の気になしに二人で語りあう理子となぎさ。二人でこれまで3年間やってきて、なぎさが腐っていたときもいつでもそばにいた存在でした。


『あたしは…。…何でもない。行くね』


なにか言いかけたやめたなぎさは、かつての自分自身を改めて見つめなおすように1話に登場した橋にたたずみ、なにを思うのでしょうか。


無人の体育館に現れた綾乃と母・夕千夏。


『何のためにバドミントンをやってきたの?』

「私?好きだから。バドミントンが」


久々に始まった親子の会話。一方の対戦相手である綾乃も何思っているのでしょうか。


光を浴びるなぎさと、光を失った綾乃。わかりやすい対比が出来上がっています。


■努力と才能

決勝戦直前、階段で今までを語りあう健太郎と美也子先生の2人は、なぎさがこの数か月で技術的にもメンタル的にも非常に強くなったことを語ります。


「綾乃ちゃんは?」

「勝ち上がるとは思ってました。一生懸命取り組んでるのもそうなんですが…やっぱ、特別な才能を授けられた存在なのかな…」


才能。たびたびこのアニメでキーワードとしてでてくる努力と才能。綾乃はずっと才能があるから!と言われ続けてきた存在でした。


「健太郎くんって、自分自身の考え方は努力志向なのに、他人に対しては意外とそうでもないのね。なぎさちゃんのことはちゃーんと努力志向で見守ってあげてるのにね」


「初めてラケットを握ったその瞬間から上手な子なんていない。努力と才能を線引きして考えることなんて、できないはずよ」


そう。健太郎さえもみな、なぎさ=努力の天才、綾乃=才能の天才という見方をしていました。その実、綾乃はそれに裏打ちされた努力を続けてきたことは間違いないわけです。


まだまだサナギだった2人が、羽化して戦う。そんな表現をサナギと羽化した蝶で表していました。


しかし、そんな努力をしていると誉められた綾乃は頑張ってという言葉さえ、『応援されたからって強くなるわけじゃないし…あ、なぎさちゃんは応援してもらったら元気出ちゃったりするのかなぁ。だったら、みんななぎさちゃんを応援してあげたほうがいいかも。ちょっとはいい試合になるかもね』


いつもより、余計に煽ってくる綾乃に対してついにエレナちゃんの不満も爆発してしまう


『あたし、嫌いなの。あーいう仲良しごっこ』

「そんなふうにバドミントンして楽しいの?綾乃は…何のために戦ってるの?」


『今、お母さんが帰ってきてるの。私を捨てたのは、私を鍛えるためなんだって!フ…フフ、笑っちゃうよね!なんかいじけてたのがバッカみたい』


やはり母親の発言が、綾乃の闇を余計に深くしていたようですね。心の片隅で母親を信頼してたものが全てなくなってしまったという感覚でしょうか。


『なぎさちゃんは、なんでバドミントンやってるの?』

『バドミントンが好きだからでしょ?』


■虚を突く攻防

なぎさと綾乃との勝負は意外にも静かな立ち上がりとなった。


なぎさは綾乃をなるべく奥のエリアであるリアコートに張りつけにしたうえで、スマッシュを使わずに綾乃の様子をみつつ揺さぶりをかけていくバドミントンを繰り出します。


決勝戦まで常に自らのバドミントンをぶつけていくスタイルだったなぎさが、急にスタイルを変えたことで綾乃は相手の様子みて分析しカウンターをとるタイプの綾乃にとっては虚をつかれ主導権を握られます。


なぎさにとっては自慢のスマッシュがもし、通用しなくなったらそれこそ綾乃に勝てる術がなくなることを恐れここぞというところまでスマッシュを使わずにスマッシュと見せかけたカットやドロップで対応していきます。そしてスマッシュを温存することで脚や体力への負担を減らすことへもつながるまさに一石二鳥な作戦。しかし、なぎさらしくはない作戦。


単純に配球を組み立てれば、自分のペースにもっていけるはずの展開ですがスマッシュを隠しているなぎさのいつくるかわからないスマッシュを警戒するあまり前にでることができない。


『案外小賢しいバドミントンしてくるんだね、なぎさちゃん』

『スマッシュ…あまり見せたくないのかな』


しかし、所詮虚を突くのは付け焼刃な戦い。この激しい攻防はどこまで続くのか…。


■なぎさと綾乃との対比

ついに始まった決勝戦。読み合いの心理戦。綾乃の母親への思いとバドミントンに対する思いの変化。挿入歌。


『なんのためにバドミントンをやるのか…』


なぎさと綾乃との対比がより顕著に感じられたまさしく神回です。

きっとこのまますんなりとはいかないであろうこの勝負、なぎさは膝の爆弾を抱えつつあの時の自分に打ち勝てるのか、そして綾乃の心に光はともるのか…。


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(あにぶ編集部/Uemt)
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