『SUITS/スーツ』の萌えどころはココだ! 前半戦の名場面を振り返る
イラストでチェック!
今秋の月9ドラマ『SUITS/スーツ』。
負け知らずの敏腕弁護士・甲斐(織田裕二)と、超人的な記憶力を持つ青年・大輔(中島裕翔)のバディを中心に繰り広げられる社会派エンターテインメントだ。

偶然の出会いから、セクハラ訴訟や企業の後継者争い、薬害集団訴訟…様々な事件を通し、凸凹コンビが衝突を繰り返しながらも絆を強めていくまでを描いた前半戦。その後物語は本筋——甲斐の過去に絡んだ巨大汚職事件に向かいつつある。期待される怒濤のクライマックスに備えて、ドラマ前半の名シーンを「萌え」を軸に振り返ってみたい。

■日常シーンのハラハラ感が心地いい!
弁護士とアソシエイト(後輩パートナー弁護士)のコンビは珍しくないが、本作では中島演じる大輔が弁護士資格を持たず、甲斐の指示で他人になりすまして弁護活動を行っている、つまりそれ自体が違法行為であるところが特徴的。
大輔の経歴詐称がバレそうになってハラハラさせられ、持ち前の記憶力で毎回なんとか切り抜けてホッとする、お決まりの日常シーンは物語のいいスパイスだ。
■実は優しい甲斐先生! 過去には何が…?
一見、正義漢で義理人情に厚い大輔と、勝ちにこだわりクライアントに肩入れしないクールな甲斐という構図のふたり。しかし事件の核心に触れると、冷徹と思われた行動の裏に甲斐の優しさが垣間見える。

■大貴を立派な弁護士に仕立てあげる、甲斐先生のファッションチェック!
当初は家に靴べらもなく、スーツと言えば喪服一着しか持っていなかった大輔
に、ことあるごとにダメ出しをして彼の身なりを整えていく甲斐。見ようによっては大貴が映画「プリティ・ウーマン」のヒロインのように思えてくる。
甲斐が大輔に専門店で仕立てさせたスーツはなんと43万円。サイズを測るシーンで飛び出した「股下102cm」のワードに、視聴者は騒然となった。
身体に馴染まない高級スーツは、大輔が実際には持っていない弁護士資格のメタファーのようにも思える。
■まるで妖怪!な蟹江を筆頭に、個性豊かなファームの面々
甲斐と大輔が所属する「幸村・上杉法律事務所」。100名以上の弁護士が在籍しているという大規模な事務所だ。ファームを率いる所長は幸村チカ(鈴木保奈美)。所長室でのやりとりから、甲斐や蟹江とは長い付き合いであることがうかがえるが、「上杉」さんはまだ登場していない。上杉さん、今後登場するのだろうか…。
甲斐をライバル視し、何かにつけて挑発してくる同僚弁護士・蟹江(小手伸也)は、アメコミからそのまま出てきたようなビジュアルも、ハーバード出の学歴を鼻にかけるキャラクターも最高。時には身内とは思えないような足の引っ張り方をしてくる蟹江だが、6話ではついに甲斐と組んで訴訟に取り組むことになる。

■大貴のいないところでデレている甲斐先生!
第1話の終盤で、顧問先の起業家の「スキャンダルひとつで全人格を否定されるような風潮には、正直うんざりなんです」という言葉に「…全くです」と応える甲斐。
第2話では、探偵や町工場に対して「優秀な才能には投資を惜しまない」と語るが、その裏には、大輔への思いが透けてみえる。
大輔に新人指導と称した嫌がらせをしかける蟹江に対し、トイレで仕返しをする場面も痛快。
■とっておきのワクワクは後半戦に?

前半戦を終えた現在、いまだ「SUITS/スーツ」の魅力の全貌は見えていない。とっておきのワクワクがまだ隠されている気がする。
蟹江の秘書であるらしい、名前しか出てこない「ババさん」は、最終回までに登場するのか。
甲斐と秘書の玉井(中村アン)がよく口にしているキャラメルの箱には、何かが書いてあるのだろう。
大輔の人生を狂わせてきた悪友・遊星(磯村勇斗)と、現在のパートナーである甲斐の二人が対峙する日は来るのか。
なかなか進展しない大輔とパラリーガル・真琴(新木優子)、そして大輔
を慕う遊星の妹・砂里(今井美桜)の気持ちは…(個人的には、優しくて察しのよい砂里ちゃんには幸せになってほしいなぁ)。
Muscat掲載の「あらすじ完全版」で、これまでの物語のあらすじを詳細に読むことができるから、後半からの参戦でもしっかり楽しめる。賑やかかっこいいリーガルドラマ『SUITS/スーツ』、オススメです!
イラスト・文=藤沢チヒロ
■番組情報
『SUITS/スーツ』
<放送>
毎週月曜21時~
<出演>
織田裕二
中島裕翔
新木優子
中村アン
磯村勇斗
今田美桜
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國村隼
・
小手伸也
鈴木保奈美