坂上忍がゲストを斬る『直撃!シンソウ坂上』。緊迫感の裏にあるものに迫る

坂上忍がゲストを斬る『直撃!シンソウ坂上』。緊迫感の裏にあるものに迫る

毎週木曜21時から放送中!


ときに歯に衣着せぬ物言いで、世相をぶった斬る坂上忍さん。そのスタンスを最大限に活かし、世間を騒がせた人物や事件に切り込んでいく番組が、毎週木曜日に放送中のジャーナリズムバラエティ『直撃!シンソウ坂上』です。



そのスタジオには独特の緊迫感と、見ているこちらをドキドキさせる雰囲気が漂います。情報番組らしからぬ斬新なスタジオは、いかにして生まれたのか。その秘密を探るべく、担当デザイナーである杉山宏樹さんにお話を伺いました。





■“緊迫感”を出すために「警戒色」を多用した


――『直撃!シンソウ坂上』では、情報番組らしからぬセットが組まれています。そのデザインが生まれた背景について教えてください。



番組を立ち上げる時にディレクターから「局の膨大な報道映像をベースに、事件の当事者の今を深掘りするバラエティ番組にする」という説明を受けたんです。そこで最初に浮かんだのが、「映像保管庫」のイメージ。それを再現するために、セットの至るところに「映像」を連想させるような物を配置していきました。具体的には、モニターやビデオテープ、映画のフィルムなどですね。





そのなかでも、モニターは大量に並べています。全部で32台もあるんです。それらのすべてに違う映像を流すことで、フジテレビのアーカイブの膨大さをアピールしつつ、特殊な空間でのトークショーを目指しました。



――「報道色の強いバラエティ番組」という点で、どのような工夫をしましたか?



ベースカラーには黄色と黒の「警戒色」を採用しました。これは事件の緊迫感を表すためです。ただし、その2色は主張が激しい色なので、他の番組で使われていると記憶に残りやすく、どうしても既視感を抱いてしまいがち。そのため、全局で放送されている黄色と黒ベースのセットの番組をチェックして、2色の比率と明るさの度合いを書き出し、同じにならないように注意しました。細かな部分でいうと、メタリックシルバーも差し色に入れていて、その分、冷たい印象を与えないように木目を加えてバランスをとっています。



――色味以外での工夫点はありますか?



モニターが多いと、ニュース番組のような堅い雰囲気にセットになってしまうんです。なので、バラエティ番組よりにするために、実物ではない作り物も入れています。それが「映画のフィルム」を再現した大きなオブジェ。こういった非現実的な物を入れることで、硬派な雰囲気がグッと和らぐんです。





■ゲストとの対談はコロシアムステージで「対戦」に


――番組では、坂上さんと“事件当事者”であるゲストとの白熱したトークも見どころです。それを盛り上げるために作り込んだ部分はありますか?



坂上さんとゲストのトークが盛り上がるように、コロシアム構造のセットを組みました。パネリストたちが見下ろすなか、「対談」ではなく「対戦」しているような雰囲気が出せればと思って。円形ステージ上にある7台のモニターはスポーツの4面ビジョンのイメージで、かつ上から封鎖するようなカタチに並べています。閉塞感を出すことで、そのステージに上がるゲストの方にも緊張感を味わっていただきたいんです。





――その他、視聴者に見てもらいたいところについて教えてください。



やはり、「映像」に直結するリアルな素材を贅沢に使っているところですね。本物のベータカムビデオテープとPCのキーボードを大量に集めて、スプレーで黄色に塗り、MC・パネリストの後ろやカウンターの下に並べています。それらはもちろん廃材ですが、我ながら贅沢な使い方をしたなと思っています。





警戒色を多用し、コロシアム風のステージでゲストと「対戦」する。同番組の独特の緊迫感の裏には、細かな計算の積み重ねがあるのでした。お見事!



今回紹介した『直撃!シンソウ坂上』以外にも、フジテレビで放送する番組には実にさまざまなこだわりが隠されています。それを支えるのは、裏方である美術スタッフさんたち。



「フジテレビジュツのヒミツ」では、他の番組の舞台裏も公開中。その奥深い“美術の世界”を、一度覗き込んでみてください!



文=五十嵐 大


■番組情報


『直撃!シンソウ坂上』


<放送>



毎週木曜21時~21時54分


<出演>



坂上 忍/ほか



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