酒と煙草が美味くなる……ちょっとオトナなアニメのすゝめ
突然ですが! 「深夜アニメ」と聞いてあなたは何を思い浮かべますか?
え……萌えキャラ?巨乳キャラ?……やれやれ系主人公?
それもいいですけど今夜はちょっとビターな世界にどっぷりハマってみるのはいかがです?
え、ちょっと怖いですか? 血とか痛いのは苦手?
大丈夫、落ち着いてまずはビールとタバコをデスク前に揃えましょう。そうしてほんの少し悪い顔をして深く椅子に腰掛けて……いいかんじです。悪そう。
それじゃ、準備はいいですか?
あ、未成年の方は麦茶とココアシガレットにしてくださいね。
このページの目次
1 ダーク×アングラ×銃の王道「BLACK LAGOON」2 割と真面目に理想の職場環境が整っています「ヨルムンガンド」3 誰がダーク系しか勧めないと言った?ほんわか宅飲みほんのり百合アニメ「たくのみ。」4 お酒とタバコは二十歳になってから
■ダーク×アングラ×銃の王道「BLACK LAGOON」
通称ブラクラ、広江礼威先生が長期連載している有名タイトルですね。名前は聞いたことあるよ、とか、レヴィの顔はみたことあるよ、って方も多いんじゃないでしょうか。2002年連載開始で長期休載を何度か乗り越えたこともありなんと今でも連載が続いている、結構な古株なんです。アニメ化は2006年。
ロワナプラという架空の街には今夜も世界から裏世界の大物が集まり、麻薬や売春、殺人暴行は当たり前。バイオレンスな街が舞台となる本作ではやはりさまざまな事件が繰り広げられ、死と隣り合わせのダークな世界観にはじめはすこし抵抗を覚えるかも。
主人公は岡島縁郎(おかじまろくろう)という、元ホワイトカラーのサラリーマン。所謂「その他大勢」としてのまっとうな人生を日本の大企業で送っていた彼ですが、海賊「ラグーン商会」に運悪く捕まったことをきっかけにロワなプラの裏世界へ踏み入っていきます。そこに生きる人達はおよそ日本では目にすることができない経歴、性格の持ち主ばかり。
軍人上がりのマフィア集団「ホテルモスクワ」を束ねる女ボス「バラライカ」や、拳銃をぶっ放しながら神に祈りを捧げる神職者まみれの「暴力教会」など個性的を超えてもはや暴力的な性格の持ち主たちと関わる中で、主人公岡島六郎が日本での日々や名を殺し(文字通り死亡扱い)ロックという海賊として生きていく様を描いたストーリー。
……なんですが、これは中学二年生あたりで見るべきなんです。絶対にそうなんですそうでしょう皆さん!(拍手喝采)
なんでかっていうと独特の台詞回しと雰囲気がどストレートにかっこいいんですよ。
「アーメンハレルヤピーナツバターだ」とかキメ顔で言われても意味わからないでしょう。
ブラクラ内で言われたら、意味わからないのにかっこいい。
ハイネケンとか飲んでても美味そうだなって思わないでしょう。ブラクラ観てると無性に飲みたくなるんです。
そういう、現実に「憧れ」を生み出してくれるアニメなんですよね、ブラクラは。そしてその憧れは「中二病」とか揶揄されますけど、実際そういうあこがれのおかげで人生は楽しくなるし知らないことに触れてみよう、勉強してみよう、って踏み出す原動力にもなると思うんですよね。
実際「アーメンハレルヤ」ってキリスト教徒の方が主であるイエス様を称えるための言葉なんですよ。知ってます?
そこにあえて「ピーナッツバター」をつけたすことで
「ああ、敬虔なクリスチャンでもないのに斜に構えながら神に祈るくらいびっくりしたのかな?」って想像の余地が生まれる。超分かりづらいですよね、でもわからないことはわからないままでいいんです。わからなくても楽しめるんです、ブラクラは。ただ、観たあとに現実に影響を及ぼしてくれるんです。それは興味となって静かに宿り続けるんですよ。
「そういえばハイネケンってブラクラで出てきたな」ってスーパーで見かけたときに思い出して買ってみたり。
「ラッキーストライクって美味いけどどこの国のタバコなんだろ。なんでラッキーストライクって名前なんだろう」とか思って調べてみたり。
作品にはスプラッタ気味なシーンやバイオレンスなシーン、売春や性的暴行を思い起こさせるシーンもふんだんに盛り込まれています。いまを生きる私達には遠い世界の出来事として捉えられているそれらが画面を通して押し寄せてきます。そしてきっと、ブラクラは創作だけど、創作じゃなくてそういう世界が実際にどこかで今も回っているんです。平和を謳うわけじゃないんですが、ただ世界が広がるなって思いました。ブラクラを観るまで想像もできなかった世界がきっとどこかにあるんだって、実感が持てるんです。憧れるも忌避するも自由なんですが、衝撃を与えてくれるという点ではおすすめのアニメです。
あ、余談ですがラッキーストライクの由来については「アメリカ空軍のパイロットに支給されていた安いタバコが元になっていて、被弾させる意味を込めてラッキーストライクという名がついた」らしいです。ちなみに私はセッタが好きです。値上がり辛い。
『BLACK LAGOON』ガンアクションでスカッとしたいときに
2014.04.09
■割と真面目に理想の職場環境が整っています「ヨルムンガンド」

ヨルムンガンド、自身の尾をくわえて輪を作るほど大きな蛇の怪物の名前です。神話好きな方は聞いたことありますね。
このヨルムンガンド、世界をまたにかける天才女武器商人ココ・ヘクマティアルと少年兵ヨナを中心とした物語です。これまた個性的かつ凶暴な人がたくさん登場してくるんですが、手に汗握る戦闘シーン、知略を巡らせる冷戦シーン、ほのぼの笑える掛け合いギャグシーンがちょ~ど良いバランスで盛り込まれているので観ていて疲れません。イッキ見推奨ですよ!
ココ・ヘクマティアルは世界一の海運送業で財を築いた男を父に持つ若い女性なんですが、若くして男社会である武器商人の世界でめきめき頭角をあらわす歴とした天才。強すぎる私兵の小隊を従えて世界を飛び回り様々な曲者と衝突しながら「ある目的」を果たすために立ち回っていきます。
その旅に同行する少年兵ヨナ。彼は武器を嫌い、はじめは武器商人であるココにも心をひらいていませんでした。基本的に無表情なヨナですが、次第に小隊メンバーとも会話をするようになりメンバーとしての戦闘にも慣れていきます。物語のラストまで隠されるココの「ある目的」を中心に世界が振り回されていく様が痛快で、小隊メンバーはココとヨナを抜いて8人ですがそれぞれにスポットライトが当たるので物語も深く人間味のある仕上がりになっています。
これもねぇ……中二心をくすぐるんですよねぇ……(遠い目)
銃と仲間と大金なんて中学生が欲しいものランキング上位3つを総なめしちゃってるんですから当然っちゃ当然なんですけど、もちろん大人が観ても楽しめます。ライト過ぎない掛け合いは笑えるだけでなくキャラの個性が発揮される重要なシーンでもあり、物語のリアリティに一役買ってるんですよね。
ヨルムンガンドにはあんまりお酒を飲むシーンはありませんが、私兵のなかに愛煙家の化物みたいにつよいおっさんがいるので憧れてタバコを吸う人があとを絶たないらしいです(一身上の都合調べ)。
そんなに重くなくて、サラッと見れつつストーリーは面白く、できれば爽快で子供過ぎないアニメが良い! なんてわがままを叶えてくれる作品です。
これを観ればあなたもフフーフって笑い声が溢れること間違いなし(?)
僕は変わる世界を知る―アニメ『 ヨルムンガンド 』レビュー
2016.01.27
■誰がダーク系しか勧めないと言った?ほんわか宅飲みほんのり百合アニメ「たくのみ。」

かかりましたね。ここまでダークなアニメが続いたから三本目もダークで人が死ぬアニメがくると思った、そうでしょう? 甘い。
おすすめするのはほんのりまったり飲酒アニメ「たくのみ。」です! 火野遥人先生が2015年より連載していた漫画が原作です。漫画も可愛くておすすめ!
これはもうアニメとして摂取する精神安定剤! 最近疲れてる社会人の方、一人で飲むならこれを観ながら一緒に飲みましょうよ!
あとお酒の豆知識がふんだんに散りばめられているのでお酒好きな人も勉強したい人もためになると思います!
物語は上京したての主人公「天月みちる」を中心に回っていきます。東京へ就職したみちるが住むのはステラハウス春野。いわゆるシェアハウスなんですが、もちろん男性は出てきません、やったね。
姉妹で入居している桐山直(姉)、桐山真(妹)、最年長の緑川香枝がアニメには登場します。この四人が仕事やバイトから返ってきて、リビングでただ飲むだけのアニメなんですが、もう、たまんねぇんですよねぇ……。
実家のような安心感ってスラングはこのアニメにぴったりなんですが、基本的に最年長の香枝さんが作った絶品つまみを前に毎回異なるお酒を飲むルーティーンとなっています。それぞれの職業に関する話や今日あったこと、これからのことをつらつら話しながらお酒の特徴を交えて毎回きれいにまとまる小奇麗なストーリーはキンミヤのごとく後味がすっきり!
このアニメ、私が働き始めたころにちょうど観てたんですけど、ほんとに精神安定剤だったんですよ……。家族も友人もいないなか、頼れるのはお酒とアニメだけ、ああもう無理辛いって思って観たアニメがたくのみ。で、そこに広がるほんわかした空気と美味しそうな料理、お酒。短いながらに観終わったとき、確かに背中を押されていたんですよね。
それと「ストイックにデトックス」というタイトルの曲がEDに起用されているんですがこの曲がまたアニメの雰囲気にもぴったりマッチしていて、今夜もお疲れ、明日も頑張ろって背中を押してくれるんですよ。ぜひアニメと一緒に注目して観てください。
各話ごとに扱うお酒が異なっていますので、ぜひ観る回を先に調べてから登場するお酒をデスクの上に用意して、つまみをのんびり手作りしてからまったり観てほしいアニメです。社会人オタクのみんな、一緒に頑張ろう。
たくのみ。 週刊感想コラムのまとめ
2018.02.07
■お酒とタバコは二十歳になってから
以上、お酒と煙草がよりおいしくなるアニメでした。いかがでしたか。飲みたくなりました? 吸いたくなりました? むしろもう味わっちゃってますか?
アニメって気分を上げたり下げたりしてくれるしこうやって特定の何かへの気持ちも左右してくれますよね。くれぐれも飲み過ぎ、吸いすぎには注意して、アニメもろとも味わい尽くしてやりましょう。
私もちょっと疲れたので今夜はプレモルと唐揚げで晩酌しよう……。
次元大介 。ニヒルでダンディで、そしてヒップにはリボルバー
(あにぶ編集部/一身上の都合)
え……萌えキャラ?巨乳キャラ?……やれやれ系主人公?
それもいいですけど今夜はちょっとビターな世界にどっぷりハマってみるのはいかがです?
え、ちょっと怖いですか? 血とか痛いのは苦手?
大丈夫、落ち着いてまずはビールとタバコをデスク前に揃えましょう。そうしてほんの少し悪い顔をして深く椅子に腰掛けて……いいかんじです。悪そう。
それじゃ、準備はいいですか?
あ、未成年の方は麦茶とココアシガレットにしてくださいね。
このページの目次
1 ダーク×アングラ×銃の王道「BLACK LAGOON」2 割と真面目に理想の職場環境が整っています「ヨルムンガンド」3 誰がダーク系しか勧めないと言った?ほんわか宅飲みほんのり百合アニメ「たくのみ。」4 お酒とタバコは二十歳になってから
■ダーク×アングラ×銃の王道「BLACK LAGOON」
通称ブラクラ、広江礼威先生が長期連載している有名タイトルですね。名前は聞いたことあるよ、とか、レヴィの顔はみたことあるよ、って方も多いんじゃないでしょうか。2002年連載開始で長期休載を何度か乗り越えたこともありなんと今でも連載が続いている、結構な古株なんです。アニメ化は2006年。
ロワナプラという架空の街には今夜も世界から裏世界の大物が集まり、麻薬や売春、殺人暴行は当たり前。バイオレンスな街が舞台となる本作ではやはりさまざまな事件が繰り広げられ、死と隣り合わせのダークな世界観にはじめはすこし抵抗を覚えるかも。
主人公は岡島縁郎(おかじまろくろう)という、元ホワイトカラーのサラリーマン。所謂「その他大勢」としてのまっとうな人生を日本の大企業で送っていた彼ですが、海賊「ラグーン商会」に運悪く捕まったことをきっかけにロワなプラの裏世界へ踏み入っていきます。そこに生きる人達はおよそ日本では目にすることができない経歴、性格の持ち主ばかり。
軍人上がりのマフィア集団「ホテルモスクワ」を束ねる女ボス「バラライカ」や、拳銃をぶっ放しながら神に祈りを捧げる神職者まみれの「暴力教会」など個性的を超えてもはや暴力的な性格の持ち主たちと関わる中で、主人公岡島六郎が日本での日々や名を殺し(文字通り死亡扱い)ロックという海賊として生きていく様を描いたストーリー。
……なんですが、これは中学二年生あたりで見るべきなんです。絶対にそうなんですそうでしょう皆さん!(拍手喝采)
なんでかっていうと独特の台詞回しと雰囲気がどストレートにかっこいいんですよ。
「アーメンハレルヤピーナツバターだ」とかキメ顔で言われても意味わからないでしょう。
ブラクラ内で言われたら、意味わからないのにかっこいい。
ハイネケンとか飲んでても美味そうだなって思わないでしょう。ブラクラ観てると無性に飲みたくなるんです。
そういう、現実に「憧れ」を生み出してくれるアニメなんですよね、ブラクラは。そしてその憧れは「中二病」とか揶揄されますけど、実際そういうあこがれのおかげで人生は楽しくなるし知らないことに触れてみよう、勉強してみよう、って踏み出す原動力にもなると思うんですよね。
実際「アーメンハレルヤ」ってキリスト教徒の方が主であるイエス様を称えるための言葉なんですよ。知ってます?
そこにあえて「ピーナッツバター」をつけたすことで
「ああ、敬虔なクリスチャンでもないのに斜に構えながら神に祈るくらいびっくりしたのかな?」って想像の余地が生まれる。超分かりづらいですよね、でもわからないことはわからないままでいいんです。わからなくても楽しめるんです、ブラクラは。ただ、観たあとに現実に影響を及ぼしてくれるんです。それは興味となって静かに宿り続けるんですよ。
「そういえばハイネケンってブラクラで出てきたな」ってスーパーで見かけたときに思い出して買ってみたり。
「ラッキーストライクって美味いけどどこの国のタバコなんだろ。なんでラッキーストライクって名前なんだろう」とか思って調べてみたり。
作品にはスプラッタ気味なシーンやバイオレンスなシーン、売春や性的暴行を思い起こさせるシーンもふんだんに盛り込まれています。いまを生きる私達には遠い世界の出来事として捉えられているそれらが画面を通して押し寄せてきます。そしてきっと、ブラクラは創作だけど、創作じゃなくてそういう世界が実際にどこかで今も回っているんです。平和を謳うわけじゃないんですが、ただ世界が広がるなって思いました。ブラクラを観るまで想像もできなかった世界がきっとどこかにあるんだって、実感が持てるんです。憧れるも忌避するも自由なんですが、衝撃を与えてくれるという点ではおすすめのアニメです。
あ、余談ですがラッキーストライクの由来については「アメリカ空軍のパイロットに支給されていた安いタバコが元になっていて、被弾させる意味を込めてラッキーストライクという名がついた」らしいです。ちなみに私はセッタが好きです。値上がり辛い。

2014.04.09
■割と真面目に理想の職場環境が整っています「ヨルムンガンド」

ヨルムンガンド、自身の尾をくわえて輪を作るほど大きな蛇の怪物の名前です。神話好きな方は聞いたことありますね。
このヨルムンガンド、世界をまたにかける天才女武器商人ココ・ヘクマティアルと少年兵ヨナを中心とした物語です。これまた個性的かつ凶暴な人がたくさん登場してくるんですが、手に汗握る戦闘シーン、知略を巡らせる冷戦シーン、ほのぼの笑える掛け合いギャグシーンがちょ~ど良いバランスで盛り込まれているので観ていて疲れません。イッキ見推奨ですよ!
ココ・ヘクマティアルは世界一の海運送業で財を築いた男を父に持つ若い女性なんですが、若くして男社会である武器商人の世界でめきめき頭角をあらわす歴とした天才。強すぎる私兵の小隊を従えて世界を飛び回り様々な曲者と衝突しながら「ある目的」を果たすために立ち回っていきます。
その旅に同行する少年兵ヨナ。彼は武器を嫌い、はじめは武器商人であるココにも心をひらいていませんでした。基本的に無表情なヨナですが、次第に小隊メンバーとも会話をするようになりメンバーとしての戦闘にも慣れていきます。物語のラストまで隠されるココの「ある目的」を中心に世界が振り回されていく様が痛快で、小隊メンバーはココとヨナを抜いて8人ですがそれぞれにスポットライトが当たるので物語も深く人間味のある仕上がりになっています。
これもねぇ……中二心をくすぐるんですよねぇ……(遠い目)
銃と仲間と大金なんて中学生が欲しいものランキング上位3つを総なめしちゃってるんですから当然っちゃ当然なんですけど、もちろん大人が観ても楽しめます。ライト過ぎない掛け合いは笑えるだけでなくキャラの個性が発揮される重要なシーンでもあり、物語のリアリティに一役買ってるんですよね。
ヨルムンガンドにはあんまりお酒を飲むシーンはありませんが、私兵のなかに愛煙家の化物みたいにつよいおっさんがいるので憧れてタバコを吸う人があとを絶たないらしいです(一身上の都合調べ)。
そんなに重くなくて、サラッと見れつつストーリーは面白く、できれば爽快で子供過ぎないアニメが良い! なんてわがままを叶えてくれる作品です。
これを観ればあなたもフフーフって笑い声が溢れること間違いなし(?)

2016.01.27
■誰がダーク系しか勧めないと言った?ほんわか宅飲みほんのり百合アニメ「たくのみ。」

かかりましたね。ここまでダークなアニメが続いたから三本目もダークで人が死ぬアニメがくると思った、そうでしょう? 甘い。
おすすめするのはほんのりまったり飲酒アニメ「たくのみ。」です! 火野遥人先生が2015年より連載していた漫画が原作です。漫画も可愛くておすすめ!
これはもうアニメとして摂取する精神安定剤! 最近疲れてる社会人の方、一人で飲むならこれを観ながら一緒に飲みましょうよ!
あとお酒の豆知識がふんだんに散りばめられているのでお酒好きな人も勉強したい人もためになると思います!
物語は上京したての主人公「天月みちる」を中心に回っていきます。東京へ就職したみちるが住むのはステラハウス春野。いわゆるシェアハウスなんですが、もちろん男性は出てきません、やったね。
姉妹で入居している桐山直(姉)、桐山真(妹)、最年長の緑川香枝がアニメには登場します。この四人が仕事やバイトから返ってきて、リビングでただ飲むだけのアニメなんですが、もう、たまんねぇんですよねぇ……。
実家のような安心感ってスラングはこのアニメにぴったりなんですが、基本的に最年長の香枝さんが作った絶品つまみを前に毎回異なるお酒を飲むルーティーンとなっています。それぞれの職業に関する話や今日あったこと、これからのことをつらつら話しながらお酒の特徴を交えて毎回きれいにまとまる小奇麗なストーリーはキンミヤのごとく後味がすっきり!
このアニメ、私が働き始めたころにちょうど観てたんですけど、ほんとに精神安定剤だったんですよ……。家族も友人もいないなか、頼れるのはお酒とアニメだけ、ああもう無理辛いって思って観たアニメがたくのみ。で、そこに広がるほんわかした空気と美味しそうな料理、お酒。短いながらに観終わったとき、確かに背中を押されていたんですよね。
それと「ストイックにデトックス」というタイトルの曲がEDに起用されているんですがこの曲がまたアニメの雰囲気にもぴったりマッチしていて、今夜もお疲れ、明日も頑張ろって背中を押してくれるんですよ。ぜひアニメと一緒に注目して観てください。
各話ごとに扱うお酒が異なっていますので、ぜひ観る回を先に調べてから登場するお酒をデスクの上に用意して、つまみをのんびり手作りしてからまったり観てほしいアニメです。社会人オタクのみんな、一緒に頑張ろう。

2018.02.07
■お酒とタバコは二十歳になってから
以上、お酒と煙草がよりおいしくなるアニメでした。いかがでしたか。飲みたくなりました? 吸いたくなりました? むしろもう味わっちゃってますか?
アニメって気分を上げたり下げたりしてくれるしこうやって特定の何かへの気持ちも左右してくれますよね。くれぐれも飲み過ぎ、吸いすぎには注意して、アニメもろとも味わい尽くしてやりましょう。
私もちょっと疲れたので今夜はプレモルと唐揚げで晩酌しよう……。
次元大介 。ニヒルでダンディで、そしてヒップにはリボルバー
(あにぶ編集部/一身上の都合)