ヤングシナリオ大賞受賞作『ココア』ドラマ化!3人の美少女が競演

ヤングシナリオ大賞受賞作『ココア』ドラマ化!3人の美少女が競演

14歳の脚本家が描く高校生の世界とは


野島伸司さんや坂元裕二さん、野木亜紀子さんなど、数々の人気脚本家を輩出してきた「フジテレビ ヤングシナリオ大賞」。2018年に行われた第30回の大賞受賞者は、なんと14歳の鈴木すみれさん。1987年の創設以来、最年少の受賞となりました。



受賞作『ココア』の主人公となるのは、売れないギタリストの前に現れる灯(演:南 沙良)、一見あたたかい家庭ながらも両親の裏切りに鬱憤をためる鈴森家の長女・香(演:出口夏希)、化石が好きでいつもクラスで孤立している志穂(演:永瀬莉子)という3人の女子高生。それぞれ直接のつながりはないものの、3人は孤独を胸に秘めながら生きている少女で、彼女たちが抱えるほろ苦い思いと、未来への希望が描かれています。



そして、その脚本によるドラマが明日1月4日の23時30分から放送されます。今回はこの作品の主人公をつとめる、南 沙良さん、出口夏希さん、永瀬莉子さんにインタビュー。クランクアップ直後の心境について聞きました。




左から、南 沙良さん、出口夏希さん、永瀬莉子さん


■三者三様の孤独な少女たち


――まず、今回の役柄や作品に対する想いなどについて伺いたいです。



南 沙良(以下、南):私は、灯役を演じました。正直、最初に脚本を見たときは、自分とはかけ離れた女の子だな、と思って。灯は、強がってはいるけど、すごく可愛らしくて女の子っぽい、すごく高校生らしい子。





――南さんもいま高校生だと思うのですが、あまり自分のことを高校生らしいとは感じないんですか。



南:そうですね……え、どうかな?



永瀬莉子(以下、永瀬):収録現場でも本とかを読んでいて、落ち着いているな、と思いました。





――ちなみにどんな本を読んでいたんですか。



南:そのときは太宰治の「女生徒」だったかな。



――たしかに、その話をきくと灯ちゃんとは真逆のような印象ですね。



南:だから、何度リハーサルをしても、自分の中の灯という役柄にピントが合わなくて大変でした。でも、ギタリストの相手役・渡辺大知さんと一緒のリハーサルで、やっと自分の中ではっきりしたんですよね。「ああ、こういうお芝居にすれば大丈夫なんだ」って安心できたのを覚えています。



――出口さんは両親が不倫をしているという特殊な家庭環境の役柄だったので、難しい部分もあったと思うのですが。



出口夏希(以下、出口):難しい部分はもちろんあったんですけど、想像はしやすかったです。私の家族が不倫とかしているわけではないんだけど、脚本を読んだときに、「もし自分が香の立場だったらこうなるだろうな」って思えたんですよね。





――演じる上で苦心した部分などはありましたか。



出口:香が静かに怒るシーンですね。言葉はすごく過激なことを言っているんだけど、感情は爆発させちゃいけない。あくまで抑えながら怒る。それがすごく難しくて、何度も撮り直しました。



――永瀬さんは、化石が好きでクラスメイトから孤立する志穂役でした。演じてみてどうでしたか。



永瀬:志穂は、あるできごとをきっかけに心を閉ざしてしまった女の子なんですよね。だから、ただ心を閉ざしているだけなのではなくて、それまでのもっと明るくて人気者になりたかった頃の志穂の気持ちともリンクさせないといけない。過去を踏まえての今を演じるというのはすごく難しくて、監督と何度も相談しながら試行錯誤しました。





■同じ10代の学生でもある脚本家・鈴木すみれという存在


――今回の脚本は、ヤングシナリオ大賞を最年少で受賞した鈴木すみれさんの作品という点でも話題になっています。実際脚本を読んでみて、どう感じましたか。



南:共感する部分もありましたし、3人の女の子がそれぞれ違った魅力をもっていて、そんな彼女たちの可愛さや切なさが伝わってくるところに感動しました。読み終わったあとは、3人とも好きになっていました。



永瀬:気持ちの成長過程である高校生の少女たちがもつ悩みはすごくリアルで、それは同世代の鈴木さんだからこそ描けるものなのかなと思いました。



出口:私は今まで生きてきた中で、高校生の今が一番悩んでるんです。自分が同じ経験をしたわけではないんだけど、鈴木さんの脚本に描かれている少女たちによって、自分の気持ちを代弁してもらっているような気分になりました。



――鈴木さんとは実際にお会いしたんですか。



南:撮影現場で2回ほどお会いしました。少しお話しする時間もあって、学校の話とかしましたね。「部活何入られてるんですか?」とか。



――同世代のお友達同士みたいなお話をされたんですね。



南:脚本を読んでたときは、同世代とはまるで思えなかったんですけど、現場には制服でいらっしゃっていたのでそこでやっと「ああ、本当に学生さんだったんだ」って納得した感じです。差し入れのいちごを見て「美味しそう!食べたい!」っていう姿は同世代らしいんですけど、脚本をどうやって書いているのか伺うとすごく真剣に答えてくださって、その切り替えがすごいなと思いました。



――最後に、今回のドラマで特に観て欲しい部分などがあれば伺いたいです。



南:3人それぞれ違った魅力がある女の子なんですけど、一方でどこか世界観としてつながっている部分があるので、そこに注目して見ていただきたいです。



出口:自分の役でいえば、やっぱり最後のシーンですね。撮影現場で一緒にやりながら、みんなどんどん本当の家族みたいな関係性になっていったんです。そこを感じてもらえたら嬉しいです。



永瀬:3人とも悩みや孤独を抱えてはいるのですが、作中ではそこを乗り越える分岐点もそれぞれ描かれているので、ぜひ最後まで観ていただきたいです。あとは、タイトルにもなっている「ココア」が作中でいろいろな形で出てくるので、そこもチェックしてほしいですね。






取材・文=園田菜々 写真=川島彩水


■番組情報


第30回フジテレビヤングシナリオ大賞『ココア』


<放送>



1月4日(金)23時30分~


<出演>



南 沙良 出口夏希 永瀬莉子 渡辺大知 浦上晟周 宇野実彩子 神尾 佑 紺野まひる・斎藤 工 他


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