“なもり絵”のスパイたちの本格アクション『 RELEASE THE SPYCE 』総括

“なもり絵”のスパイたちの本格アクション『 RELEASE THE SPYCE 』総括

このページの目次

1 『 RELEASE THE SPYCE 』 EPISODE:EX「総括」2 オリジナルアニメならではの展開3 師から弟子へ4 「なもり絵」の魔力5 劇半と主題歌が神がかってる
■『 RELEASE THE SPYCE 』 EPISODE:EX「総括」

どのキャラよりも婦警さん推し(挨拶)


2018年10月からオリジナルアニメとして放映された「 RELEASE THE SPYCE 」通称”リリスパ”。原案を「みなとそふと」のタカヒロさんが…と、今更説明というのも無粋なもの。


全12話の放送も終わり、「リリスパ」というアニメの魅力の引き出しを一段一段、開けていこうと思います。


■オリジナルアニメならではの展開

画像引用元:©SORASAKI.F


本作は、完全オリジナルストーリーとして展開され、シナリオには「結城優奈は勇者である」や「アカメが斬る」でおなじみのタカヒロ氏ということで、やはり原作ものにはない先の読めない楽しさというものがあるだろう。


ましてや、2018年秋アニメはSAOや禁書3期とビッグタイトルがある中で、ゾンビランドサガやグリッドマン(これは一応、オリジナル扱いで)などのアニメオリジナル枠が光っていたように思う。


1話からいきなり“内通者”をほのめかす伏線をちりばめさせたり、脚本がタカヒロ氏だけに、友奈ちゃんにえぐいことしたみたいに、かわいいキャラデザの癖してえぐい展開にもっていかれるのでは?と期待(?)した人も多かったのではと思う。


ふたを開けてみればシリアスな展開もありつつも、「師匠から弟子への受け継がれる思いと成長の物語」という、正統派なストーリーに落ち着いていたことで、いい意味で裏切られたと感じる人もいたのではないだろうか。


このストーリーを否定するつもりもないし、しっかりと描ききったなと思うが、やはりもっとパンチが欲しいという部分もあった。


オリジナル作品というのは、どんなことをしてくるかわからないという期待の楽しさがある反面、その期待のハードルを超える作品になるかならざるかで作品の良し悪しを左右してしまうのが諸刃の剣だ。


リリスパに関しては、なもり氏のかわいいキャラクターがスパイものをやるということで、いわゆる萌えな(死語)作品に振り切るか、シリアスに振り切るかが少し中途半端になっていたし、どっちにも振り切れていないという印象が強かった。


それでもスパイものらしく、毎話の画面のどこかに暗号をちりばめてそれを公式LINEアカウントで入力すると画像がみれたり、小説版や漫画版を展開したり、コンテンツとしての拡大させようと工夫された作品だったのかとは思う。


“雪の記憶があるのかないのか”のように、問題提起のような考察がいのあるラストも個人的にはGOOD。


■師から弟子へ

TVアニメ『 RELEASE THE SPYCE 』EPISODE:009「ディスティニー・サークル」【感想コラム】画像引用元:©SORASAKI.F


この作品の本質的なテーマである”継承”。


藤林長穂から半蔵門雪へ、そして半蔵門雪から源モモへ。スキル、志、思い、魂、それら全てを受け継ぎ最終回のサブタイトルのようにツキカゲは永遠と受け継がれていく。それら雪やモモだけでなく全ての師弟が同じだった。


この交代劇、なにかに似てると思っていたらまさしく天野こずえ作品の「ARIA」なのだ。プリマであるアリシアに頼りっぱなしの半人前のシングルだった水無灯里が、やがてアリシアから「通名」を受け継ぎ、最終回には新人教育までしている……こちらもいい作品なので詳しくはARIAのアニメを観よう!


閑話休題。


リリスパという作品は源モモの成長を第三者視点で見ることで、最終回の時にはまるで親鳥が巣立つ雛を見つめる気持ちで、成長したなぁというような実感が味わえるのです。


■「なもり絵」の魔力

TVアニメ「 RELEASE THE SPYCE 」EPISODE:005『Phantom・Protocol』【感想コラム】画像引用元:©SORASAKI.F


“かわいいは正義”というキャッチコピーを考えた人物はきっと後世に語り継がれるべき人だと思う。


内面から人を好きになったという聖人だって、第一印象はきっと顔だ。ジョジョの奇妙な冒険を「絵がちょっとね…」と敬遠して人生を損している人もいるだろう。漫画や同人誌の表紙買いをして、意外と中身がつまらなかったという経験を私を幾度としている。


アニメや漫画におけるキャラクターのかわいさやかっこよさはファーストインプレッションとしてかなり大事な点だ。特にオリジナルアニメのようにストーリーがわからないアニメならなおのことだ。


キャラクターデザインやメインビジュアルだけで「あっ見てみようかな」と思わせる魔力のようなものが存在する。その点においてはリリスパには「なもり絵」という魔力があり、それはこの作品における確固たる魅力の一つだ。


■劇半と主題歌が神がかってる

「あまんちゅ。」の総括記事などでもたびたび語ってはいるが、音楽もまたアニメを彩るスパイスである。


ます、OPテーマの「スパッと!スパイ&スパイス」。これね…「回れ雪月花」などでお馴染みのヒゲドライバーさんの楽曲なんですが、非常にキャッチーで、特にサビ前での「せーの!」はライブで必ず盛り上がりそうな楽曲。電波曲っぽいけど、作品の雰囲気とか映像に合ってい本当にいい曲。


で、実はアニメ放送前からリリスパは楽曲を作っていて、「SPICY THE LIFE」という曲があるんですけどそれもいい曲なのでぜひともおすすめしたい!


劇伴も見逃せないのがこの作品。


ツキカゲがミッションを開始するときに流れる劇伴冒頭のベース音がまぁかっこよくて引き込まれるシリアスな音楽ですよね。


そしてPVで流れていた「BBBBB★ベイビッ!! 」





ちょっとかっこよすぎんよぉこれ……。


リリスパは映像だけじゃなくて音楽もどれもよいのだ…。


うーん、終始作画も安定していたし音楽も素晴らしいし、ストーリーも放送前の期待値を超えたかた言われると微妙だが、決して悪くはない。

とても見応えのあった作品に出会えたと素直に言いたいと思う。


コミカライズ版やアプリゲーム版の今後の展開にも期待したい。


RELEASE THE SPYCEの各話も是非チェックして下さい!



TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:001『ゴールデンスピリッツ』
TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:002『第1の挑戦』
TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:003『モウリョウ』
TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:004『Never Say Never Together 』
TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:005『Phantom・Protocol』
TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:006『友情の報酬』
TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:007『初芽より愛をこめて』
TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:008『N機関情報』
TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:009『ディスティニー・サークル』
TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:010『ソラサキ応答無し 』
TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:011『ゲッカコウ作戦』
TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:012『ツキカゲは永遠に』
“なもり絵”のスパイたちの本格アクション『 RELEASE THE SPYCE 』総括

(あにぶ編集部/Uemt)
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