遠山俊也「この間、科捜研メンバーにある悩みを相談したんですけど……」

遠山俊也「この間、科捜研メンバーにある悩みを相談したんですけど……」

毎週(月)21時『トレース~科捜研の男~』


■ベテラン法医研究員役・遠山俊也さんインタビュー





名バイプレーヤーとして、数々のドラマで活躍中の遠山俊也さん。『トレース~科捜研の男~』(毎週月曜21時)で遠山さんが演じているのは、科捜研の法医研究員・市原浩役。地道に鑑定ひと筋に生きてきた堅物人間で、法医科長の海塚律子(小雪)にずっと片想いしている、という愛らしいキャラクターです。普段から仲が良いという共演陣とは共通の話題はないそうですが、普段、役者同士ではあまりしないような話をついしてしまうような現場なのだそうで……。





――毎回、悲しくて重いお話が続いていますね。



第1話の放送が終わった後に知り合いの何人かからSNSでメッセージが来たんですけど、「1話から来るねぇ」「攻めてるねぇ」と(笑)。いままでの刑事もの、科捜研ものとはまた違ったドラマですからね。ただ、単純に重くて暗い話ではなくて、どこかに救われる部分も描かれていると思うんです。物語上の事実としては悲しいものかもしれないですけど、そこには人の想いとか、希望の光も見えますから。それは、ちっちゃい光かもしれないですけど……。だから僕も、毎回泣いています。泣かなかった回はないですね(笑)。



――内容を知っていても泣いてしまいます。



そうなんですよ!しかも、台本を読んだときに泣けた部分と、オンエアを見たときに泣けた部分が違ったりもするんですよ。


――法医研究員の市原というキャラクターを演じるにあたって、特に意識されたこと、あるいは監督のディスカッションなどを通じての決め事は?



市原は、科長の海塚(小雪)さんに想いを寄せている、というのは一番大きいですね。あと、監督と話して決めたわけではないんですけど、テンポを崩さないように演じたい、という風には考えていました。相楽役の山崎樹範さんを中心とした科捜研チームの中でのやり取りとか……さきほど、重い話だというのがありましたけど、相楽と英里(岡崎紗絵)さんと市原は、その中でちょっとホッとできるような部分も担っているじゃないですか。だから、そういう事件と直接関係ないようなシーンではテンポ感に気を付けて演じているつもりです。まあ、僕らはほとんど科捜研としての仕事をしていませんけどね(笑)。言っていいのかわからないですけど……。だから、4話で仕事をさせてもらったときは本当に気持ち良かったです!居酒屋以外のロケでしたからね(笑)。



――橋の上から川原に落ちた1万円札を探しに行ったノンナ(新木優子)の応援に駆けつけたシーンですね。あれはステキでした。



僕も「俺たち、働いてるな!」って思いましたから(笑)。



――科捜研メンバーは、普段から仲が良いですね。



みなさん、優しい方ばかりですからね。山崎さんは面白いし、新木さん、岡崎さんも気さくで優しくて。





――一番盛り上がった共通の話題は?



共通の話題は……ないかな?(笑)。これは使えないかなぁ。5話で、一瞬ラブシーンがあったじゃないですか?放送の後に山崎さんが、「5話、見ました?」って言うから、「ああ、見ましたよ」って返したら、「あのラブシーンのところ……」「ああ、あれね!」ってふたりでちょっと盛り上がってしまって(笑)。今の話につなげるわけじゃないですけど、共通の話題はなくても、オンエアを見て、「あそこのシーン、凄く良かったよね」というような話はよくしていますね。4話の相楽とお兄さんの話も泣けたから、本当はあまり感想とか言いたくないんですけど、山崎さんの顔を見たら「良かったよぉ」ってつい言ってしまって(笑)。



――役者さん同士は、あまりそういうことを言わないものですか?



言わないんじゃないですかね?褒め合ったりとかはもちろんしないと思いますし。でも、山崎さんの顔を見たら我慢できなかったんですよ(笑)。


――台本にはなかった市原さんのちょっとしたひと言が、スタッフの間でも「可愛い」と言われています。



可愛いって(笑)。流れの中で芝居を止めないように、書かれていなくても続けないといけないのでやっているだけなんですけど……。まあ、大抵音は絞られていますから(笑)。この間ね、科捜研メンバーに相談したんですよ。相談といっても、もうみなさん忘れていると思いますけど、僕が思っている表現の仕方と、見た人の受け取り方が違っているときが多い、という悩みを相談したんですよ。そうしたら、「そんなの自分で解決してください」「役者として致命的じゃないですか」って、一笑に付されました(笑)。だから、可愛いとかって言われても、僕にはそんなつもりは全くないので。今、修正しようとしているんですけどね。



――市原さんと海塚さんとの恋が上手くいったらいいですね。



5話からは2章、9話からは最終章という風になっているじゃないですか。台本読んでいるだけじゃわからないんですけど、第2章になるのを知ったとき「2章に俺の恋バナはあるか?」って思ったんですけど、案の定、入る隙間はなかったです(笑)。個人的には期待していますけど。ちょこっとでいいんです。2行でいいです(笑)。





――真野役の錦戸亮さんと実際にお芝居をされてみての印象は?



お若いですけど、僕なんかとは場数も違いますし、本当に頼れる存在だと思います。錦戸さんが現場にスッといらっしゃると、威圧感とかはまったくないんですけど、やっぱり引き締まるんです。年齢的には僕が頼っちゃいけないんでしょうけど、安心してお芝居が出来るんです。ピリッとするけどホッとする、というか。あの佇まいとか、柔らかいトーンとか、お芝居のときの集中力とか、僕には真似できないです。瞬間的に役に入る感じとか、凄いなと思います。この間、たまたまみんなで「セリフをどうやって覚えるか」というような話になったんです。そうしたら、想像できないくらいの短い時間で覚えられるらしいんですよ。その代わり、しゃべったらすぐ忘れるそうです(笑)。



――セリフの量もそうですけど、普段使わないような言葉も多いですからね。



そうなんですよ。真野さんと虎丸(船越英一郎)さんはセリフ量もハンパないですからね。僕なんて、この間、1行じゃなくて半行のセリフ間違えましたからね(笑)。情けない。



――ドラマの今後はどうなっていくんでしょうね?



僕も想像できないんです。真野さんのお姉さんの件もショッキングでしたし。千原ジュニアさんが演じる壇さんも……真野さんの写真に指で血を、というのも台本にはなかった演出でしたからね。これからどう展開していくのか、僕も楽しみにしています。


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■番組情報


<タイトル>



『トレース~科捜研の男~』


<放送日時>



毎週月曜21時~21時54分 


<出演者>



錦戸亮 新木優子 山崎樹範 岡崎紗絵 矢本悠馬 加藤虎ノ介 山谷花純 ・ 小雪 ・ 遠山俊也 篠井英介 千原ジュニア ・ 船越英一郎





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