『とくダネ!』が5000回を迎えリニューアル!イメージは“工房”

『とくダネ!』が5000回を迎えリニューアル!イメージは“工房”

美術担当の裏話をお届け!


フジテレビ毎週月曜~金曜8時から放送中の『情報プレゼンター とくダネ!』。MCの小倉智昭を中心に、伊藤利尋アナ、山﨑夕貴アナやプレゼンター、コメンテーターたちが、事件や事故、芸能などのニュースを様々な角度から紹介する、フジテレビの朝の顔とも言える情報番組だ。この春に放送5000回を迎え、番組ロゴや美術セットをリニューアル。新たなビジュアルコンセプトのもと、随所にこだわりが反映されている。

今回は、美術セットのリニューアル内容や、美術スタッフの裏話をお届けする。


放送5000回を機にセットをリニューアル





この春、大幅リニューアルした『とくダネ!』の美術セット。ビジュアルコンセプトも一新し、ピンクを基調にした配色が目を引く。





番組ロゴもスクエアから立体感のあるキューブになり、スタジオにもそのデザインが取り入れられた。





手作り感も意識。木を使った工作品は遊び心満載だ。つい動かしてみたくなるアイテムばかり。





セット内は白木の質感で温かみのある空間を演出。隙間から顔を出す緑に癒される。





木の中でアクセントとなる赤や青のキューブに交じって、透明のアクリルキューブ内にも緑が。





木の色はほぼこの3色で統一。床も色を合わせてマーブル調になっている。





リニューアルの目玉の一つ、スライドできるプレゼンモニター。重たいモニターを支えるため、スライド枠は鉄骨製。





存在感ある鉄の印象を和らげるため、木製に見えるように模様を描いてある。これは、大道具スタッフの中の「絵師」の仕事。





“ウッドグレイニング”という道具を使って、力の加減を加えることできれいな木目の模様を大量生産できる。





スライド枠の仕上げにも活躍。右側が本当の木製で、左側が鉄製。素材の違いがわからないほど、左側もリアルな木目模様になっている。


セットはあえてアナログな“手作り感”を意識


番組の美術を手掛けたデザイナーの齋田崇史(フジテレビ美術制作センター)に話を聞いた。

――20年にわたる長寿情報番組ですが、この番組独自のデザインコンセプトは?





「リニューアルの際に強調したのは“手作り感”です。プレゼンがメインの番組なので、特にプレゼンショーの手作り感を今まで以上に意識しました。プレゼンター自身がレールで紹介ボードを引っ張ってきたり、タッチモニターに直接触れながらプレゼンしたりと、時代に逆行するアナログ感満載です(笑)。オープニング映像もそれに合わせて、からくり装置のCGにしました。モチーフは“工房”。タイトルロゴも、ディレクターの意向で、これまでピンクと水色の2色だったのをピンク1色にしました」

――“手作り感”あふれるセットならではの工夫は?





「以前はセットに本物の木を使っていたのですが、今回は鉄骨に木目を描いています。レールを組んだりモニターを入れたりしているので、本物の木を使うとなると耐荷重的に相当太くなってしまうんです。鉄骨に木目の紙を貼るやり方もありますが、デイリーの長寿番組でそれをするといずれ剥がれが目立ってくる心配があるので、壁紙は極力使っていません。今のものなら汚れたら描き足せばいいし、汚れが味にもなります」

――セット作りで苦労した点は?





「ピンクの木目です。ロゴも木目調にしてセットに置いていますが、木目を強調するとピンクが弱くなってしまうし、逆に強めのピンクにすると木材の温かみが出ない。相反するところがあるので、ピンクの彩度をどの程度にするかで悩みました。セットのところどころにちりばめられたピンクも、周囲の薄い色合いの木目の中でどれくらいの濃さのピンクにすれば強すぎず、適度に鮮やかに見えるか、照明、電飾スタッフと話し合いを重ねました」

――視聴者に見て欲しいところは?





「セットの中にしつらえた、いろいろなからくり装置の部品です。歯車、積み木、ドミノなどを随所に置いていて、一部は放送中も動いています。ぜひ遊び心いっぱいのセットを見つけて、楽しんでいただきたいですね」

このように、フジテレビのおなじみの番組の裏には、番組をよりわかりやすく届けようとする美術スタッフの知られざる努力と工夫があった。「フジテレビジュツのヒミツ」では、他にもドラマやバラエティなど、さまざまな番組の裏側を公開中。ぜひ一度、チェックしてみて。

文=小林麻美


番組情報


『情報プレゼンター とくダネ!』


<放送>


毎週月~金曜 8時より放送中


<出演>


小倉智昭
伊藤利尋(フジテレビアナウンサー)
山﨑夕貴(フジテレビアナウンサー)

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