TVアニメ「 Fairy gone フェアリーゴーン 」第五話「黒い月と迷い子の唄」復讐者となった旧友との再会【感想コラム】
このページの目次
1 TVアニメ『 Fairy gone フェアリーゴーン 』第5話『黒い月と迷い子の唄』2 何もできなかった昔とは…3 つかの間の日常4 過去のヴェロニカは死んだのか…?
■TVアニメ『 Fairy gone フェアリーゴーン 』第5話『黒い月と迷い子の唄』
追い詰められたマーリヤの前に現れたヴェロニカ。妖精「ブラッドドーター」を駆使しながらグイカーリンの掃除屋ジョナサンと戦う彼女であったが、なかなか決定打を放つ事ができずに苦戦していた。そんな中、自らの無力感を思い知り、悔しさが最高潮に達したマーリヤは妖精「アッシュクラッド」を呼び出し暴走する…。
■何もできなかった昔とは…
過去回想―
両親を知らないというマーリヤと、人生は順風満帆だったはずのヴェロニカ。
「私は、災いの子なの?」
幼い頃に両親を失い絶望にまみれた人生を憂い、育ての親と思しき老人に尋ねる。
さらに時は流れ。
「私はなにもかも失った…いや奪われた」
幸せだったはずのヴェルの人生は一転。レイ・ドーンにより故郷の村を焼き払われ、全てを失った彼女は復讐者として生きる事を選択する。
「なにもかも全部あなたのせい…」
暗殺に失敗したヴェルは、牢の中で
「奪われた分だけ奪わないと、私は空っぽだから……」 と嘆くばかりだった…。
そして現代。
奪われた「黒の妖精書」を追って戦闘中のマーリヤの前に現れたヴェロニア。
マーリヤをかばい、ジョナサンの妖精の攻撃を退ける。
しかし、ジョナサンの妖精・ジョニーハーヴァーを斬ると、体内からさまざまな道具が破裂しヴェルを襲う。
この妖精、公式によると「攻撃を受けると破裂し、体内に仕込んだ画材道具をまき散らし攻撃する」という、なんともえぐい攻撃方法の妖精。
「痛みを与えることで相手を理解し、相手を理解することが芸術」が持論のジョナサン。妖精を出す際の心臓の痛みもジョナサンにとっては快感なのです。
う~んやはり変態。
画像引用元:(C) 2019 Five fairy scholars / フェアリーゴーン製作委員会
一方の、掃除屋・パトリシアとフリーの戦いも続く。
華奢な体のわりに肉体派な彼女の攻撃がフリーへと襲い掛かる。
が、そこはさすがの元・妖精兵の百戦錬磨さで徐々にパトリシアを追い詰めていく…。
ヴェロニカたちは、ジョナサンの変態攻撃ぶりに逆に徐々に追い詰められてしまう。
「なにもできないなんて…昔の私とは違うのに…」
不幸だと自分を苛みなにもできないままだった昔とは違う…しかし体は動かない…ヴェロニカをまた救うことができあいのか…。
しかし!意を決して、妖精を放つマーリヤ…ジョナサンの一瞬の隙をつくることに成功する。
画像引用元:(C) 2019 Five fairy scholars / フェアリーゴーン製作委員会
「ありがとう。助けてくれて」
「生きてたの?」
炎の中で束の間の再会を喜ぶマーリヤだったが、まずはジョナサンを倒すことが先決。
ヴェルの妖精・フラッドドーターを切り口から体内に仕込ませ…。
一閃。
画像引用元:(C) 2019 Five fairy scholars / フェアリーゴーン製作委員会
突然の襲撃にもなんとか(偽の)「黒の妖精書」を守り切ったフリーら。さらに会いたがっていた旧友にもあえた。
またどこかに行こうとするヴェロニカを止めるマーリヤ。
「レイドーンを殺すつもり?ダメだよ!」
「私には関わらないで…あなたの知ってるヴェロニカは死んだ」
再びの別れとなったヴェルとマーリヤ…ふたりは決して交わることはないのだろうか…。
はい、前半パート。
まず恒例の冒頭での過去パートでは、これまで明かされて来なかったヴェルに関する過去が明かされました。
レイ・ドーンが村を焼き払いそれに対する恨みで一度は暗殺を試みていたんですね。
そして、マーリヤのいう「災いの子」という言葉の真意とは…?
ヴェロニカが結局、マーリヤたちを助けた動機も謎ですね。助けにきといて関わらないで!ってツンデレかな?
■つかの間の日常
ハイブランツ公領 教都ハプシュタット ──
ウルフラン・ロウはシュヴァルツ・ディーゼに出発を報告していた。
「ウルフラン…貴様はなんのために生きる?」
「こんな生き方しか選べません」
場面は変わりドロテア側。
激戦で負傷したマーリヤは、ドロテアの医療班・エレノアに傷を見てもらっている。彼女は医師であり、妖精技師という不思議な肩書を持っている。
画像引用元:(C) 2019 Five fairy scholars / フェアリーゴーン製作委員会
マーリヤの体を透視するように見ていたが…それが彼女の妖精の能力なんだろうか…。
局長のネインはそんなマーリヤを見て呟く。
「妖精憑きか………」
何度か出てきているこの「妖精憑き」というワード。本来ならフリーのように過酷な手術により妖精原体を取り込むという過程を抜きに妖精を取り込める能力?というのはなんとか察せるのですが…これが一体どのような影響があるのでしょうか。
そんな中でマーリヤはドロテアのメンバーたちとバーを訪れ、マーリヤの歓迎会を開催してくれていた。
久々の日常回といいますか、ドロテアメンバーが勢ぞろいでまたまた新キャラもたくさんでてきました。
かなり“ウェーイ系”な匂いのするセルジュやら、チマをかわいがりたいと思ってうずうずするクラーラ、相手の刺客を取り逃がしてちょっと不機嫌なフリーとなんとも人間味のでる飲み会風景が続きます。
そんな楽しい雰囲気の飲み会ですが…肝心の局長がおらず、セルジュがどうやら声かけはしたものの一蹴。そこから局長の話題へと発展していきます。
画像引用元:(C) 2019 Five fairy scholars / フェアリーゴーン製作委員会
「私はちゃんと局長のことを知っています」
「クラーラにとって局長は命の恩人だもんね」
「局長が助けてくれなかったら私は…」
「みんなそれぞれいろいろあるよねぇ」
戦争を経験し、それぞれの人生を歩んできた者たちが集うドロテアという組織。
それでも決してそこには暗い雰囲気はなく明るさはあった…でもそんな喧噪的な雰囲気が逆にどこか切なさが漂う…。
周りの騒がしさの中で月を見上げるマーリヤと同じ月を見上げるヴェロニカ。子供の頃の鼻歌を歌いながら…。
ほい。後半パート。
ドロテアの人間模様や、戦争を経験した者たちのその後の風景が描かれていましたね。かつての大戦の英雄は今や、バーの常連のおじさんとなっていましたが決して暗い人生を歩んでいるわけではないというのが伝わってきますよね。
ヴェルとマーリヤの過去はよく出てくるのですが、他のキャラの過去話もけっこう気になりますね。
■過去のヴェロニカは死んだのか…?
負傷しながらもなんとか「黒の妖精書」を死守したマーリヤとフリー。
前回に続き、がっつり戦闘回+まったり日常回となりました。
妖精使い通しの激しい戦いで見応えたっぷりとなったのですが…今回は教会地下が舞台ということで、画面全体が暗すぎるわ!!! ダークな雰囲気はいいんですがちょっと見にくいのはやめてほしい…という愚痴。
「私には関わらないで…あなたの知ってるヴェロニカは死んだ」
という1話と同じようなセリフをいいつつ、きっちりとマーリヤを助けたり、昔の歌を鼻歌にしたりと、決して過去を忘れているわけでもマーリヤを嫌いになったわけではないのが伝わりますね
マーリヤにとって過去のヴェルは、優しい笑顔をふるまい「悪いことなんてないよ」と励ましてくれるまさに希望のような存在。
しかし、今のヴェルは復讐に燃えるだけの冷酷な存在になってしまった…。ちょっと悲しい。
それでも同じ空の月を眺めている描写は…どこかで二人は繋がっているんだ…という現れであることを期待したいです。
そして、ウルフランのシュヴァルツの接触。シュヴァルツはなにを企んでいるのか…。この編が後半のキーになってきそうですね。
Fairy gone フェアリーゴーン の各話をチェック!
TVアニメ「Fairy gone フェアリーゴーン」第一話『灰かぶりの少女』
TVアニメ「Fairy gone フェアリーゴーン」第二話『狼の首輪と白鳥の羽』
TVアニメ「Fairy gone フェアリーゴーン」第三話『欲張りキツネと嘘つきカラス』
TVアニメ「Fairy gone フェアリーゴーン」第四話「せっかち家政婦とわがまま芸術家」
TVアニメ「Fairy gone フェアリーゴーン」第五話「黒い月と迷い子の唄」
TVアニメ「Fairy gone フェアリーゴーン」第六話「旅の道連れ」
アニメ情報リスト インデックス
2019.01.10
Fairy gone フェアリーゴーン アニメ情報
(あにぶ編集部/Uemt)
1 TVアニメ『 Fairy gone フェアリーゴーン 』第5話『黒い月と迷い子の唄』2 何もできなかった昔とは…3 つかの間の日常4 過去のヴェロニカは死んだのか…?
■TVアニメ『 Fairy gone フェアリーゴーン 』第5話『黒い月と迷い子の唄』
追い詰められたマーリヤの前に現れたヴェロニカ。妖精「ブラッドドーター」を駆使しながらグイカーリンの掃除屋ジョナサンと戦う彼女であったが、なかなか決定打を放つ事ができずに苦戦していた。そんな中、自らの無力感を思い知り、悔しさが最高潮に達したマーリヤは妖精「アッシュクラッド」を呼び出し暴走する…。
■何もできなかった昔とは…
過去回想―
両親を知らないというマーリヤと、人生は順風満帆だったはずのヴェロニカ。
「私は、災いの子なの?」
幼い頃に両親を失い絶望にまみれた人生を憂い、育ての親と思しき老人に尋ねる。
さらに時は流れ。
「私はなにもかも失った…いや奪われた」
幸せだったはずのヴェルの人生は一転。レイ・ドーンにより故郷の村を焼き払われ、全てを失った彼女は復讐者として生きる事を選択する。
「なにもかも全部あなたのせい…」
暗殺に失敗したヴェルは、牢の中で
「奪われた分だけ奪わないと、私は空っぽだから……」 と嘆くばかりだった…。
そして現代。
奪われた「黒の妖精書」を追って戦闘中のマーリヤの前に現れたヴェロニア。
マーリヤをかばい、ジョナサンの妖精の攻撃を退ける。
しかし、ジョナサンの妖精・ジョニーハーヴァーを斬ると、体内からさまざまな道具が破裂しヴェルを襲う。
この妖精、公式によると「攻撃を受けると破裂し、体内に仕込んだ画材道具をまき散らし攻撃する」という、なんともえぐい攻撃方法の妖精。
「痛みを与えることで相手を理解し、相手を理解することが芸術」が持論のジョナサン。妖精を出す際の心臓の痛みもジョナサンにとっては快感なのです。
う~んやはり変態。
画像引用元:(C) 2019 Five fairy scholars / フェアリーゴーン製作委員会
一方の、掃除屋・パトリシアとフリーの戦いも続く。
華奢な体のわりに肉体派な彼女の攻撃がフリーへと襲い掛かる。
が、そこはさすがの元・妖精兵の百戦錬磨さで徐々にパトリシアを追い詰めていく…。
ヴェロニカたちは、ジョナサンの変態攻撃ぶりに逆に徐々に追い詰められてしまう。
「なにもできないなんて…昔の私とは違うのに…」
不幸だと自分を苛みなにもできないままだった昔とは違う…しかし体は動かない…ヴェロニカをまた救うことができあいのか…。
しかし!意を決して、妖精を放つマーリヤ…ジョナサンの一瞬の隙をつくることに成功する。

「ありがとう。助けてくれて」
「生きてたの?」
炎の中で束の間の再会を喜ぶマーリヤだったが、まずはジョナサンを倒すことが先決。
ヴェルの妖精・フラッドドーターを切り口から体内に仕込ませ…。
一閃。

突然の襲撃にもなんとか(偽の)「黒の妖精書」を守り切ったフリーら。さらに会いたがっていた旧友にもあえた。
またどこかに行こうとするヴェロニカを止めるマーリヤ。
「レイドーンを殺すつもり?ダメだよ!」
「私には関わらないで…あなたの知ってるヴェロニカは死んだ」
再びの別れとなったヴェルとマーリヤ…ふたりは決して交わることはないのだろうか…。
はい、前半パート。
まず恒例の冒頭での過去パートでは、これまで明かされて来なかったヴェルに関する過去が明かされました。
レイ・ドーンが村を焼き払いそれに対する恨みで一度は暗殺を試みていたんですね。
そして、マーリヤのいう「災いの子」という言葉の真意とは…?
ヴェロニカが結局、マーリヤたちを助けた動機も謎ですね。助けにきといて関わらないで!ってツンデレかな?
■つかの間の日常
ハイブランツ公領 教都ハプシュタット ──
ウルフラン・ロウはシュヴァルツ・ディーゼに出発を報告していた。
「ウルフラン…貴様はなんのために生きる?」
「こんな生き方しか選べません」
場面は変わりドロテア側。
激戦で負傷したマーリヤは、ドロテアの医療班・エレノアに傷を見てもらっている。彼女は医師であり、妖精技師という不思議な肩書を持っている。

マーリヤの体を透視するように見ていたが…それが彼女の妖精の能力なんだろうか…。
局長のネインはそんなマーリヤを見て呟く。
「妖精憑きか………」
何度か出てきているこの「妖精憑き」というワード。本来ならフリーのように過酷な手術により妖精原体を取り込むという過程を抜きに妖精を取り込める能力?というのはなんとか察せるのですが…これが一体どのような影響があるのでしょうか。
そんな中でマーリヤはドロテアのメンバーたちとバーを訪れ、マーリヤの歓迎会を開催してくれていた。
久々の日常回といいますか、ドロテアメンバーが勢ぞろいでまたまた新キャラもたくさんでてきました。
かなり“ウェーイ系”な匂いのするセルジュやら、チマをかわいがりたいと思ってうずうずするクラーラ、相手の刺客を取り逃がしてちょっと不機嫌なフリーとなんとも人間味のでる飲み会風景が続きます。
そんな楽しい雰囲気の飲み会ですが…肝心の局長がおらず、セルジュがどうやら声かけはしたものの一蹴。そこから局長の話題へと発展していきます。

「私はちゃんと局長のことを知っています」
「クラーラにとって局長は命の恩人だもんね」
「局長が助けてくれなかったら私は…」
「みんなそれぞれいろいろあるよねぇ」
戦争を経験し、それぞれの人生を歩んできた者たちが集うドロテアという組織。
それでも決してそこには暗い雰囲気はなく明るさはあった…でもそんな喧噪的な雰囲気が逆にどこか切なさが漂う…。
周りの騒がしさの中で月を見上げるマーリヤと同じ月を見上げるヴェロニカ。子供の頃の鼻歌を歌いながら…。
ほい。後半パート。
ドロテアの人間模様や、戦争を経験した者たちのその後の風景が描かれていましたね。かつての大戦の英雄は今や、バーの常連のおじさんとなっていましたが決して暗い人生を歩んでいるわけではないというのが伝わってきますよね。
ヴェルとマーリヤの過去はよく出てくるのですが、他のキャラの過去話もけっこう気になりますね。
■過去のヴェロニカは死んだのか…?
負傷しながらもなんとか「黒の妖精書」を死守したマーリヤとフリー。
前回に続き、がっつり戦闘回+まったり日常回となりました。
妖精使い通しの激しい戦いで見応えたっぷりとなったのですが…今回は教会地下が舞台ということで、画面全体が暗すぎるわ!!! ダークな雰囲気はいいんですがちょっと見にくいのはやめてほしい…という愚痴。
「私には関わらないで…あなたの知ってるヴェロニカは死んだ」
という1話と同じようなセリフをいいつつ、きっちりとマーリヤを助けたり、昔の歌を鼻歌にしたりと、決して過去を忘れているわけでもマーリヤを嫌いになったわけではないのが伝わりますね
マーリヤにとって過去のヴェルは、優しい笑顔をふるまい「悪いことなんてないよ」と励ましてくれるまさに希望のような存在。
しかし、今のヴェルは復讐に燃えるだけの冷酷な存在になってしまった…。ちょっと悲しい。
それでも同じ空の月を眺めている描写は…どこかで二人は繋がっているんだ…という現れであることを期待したいです。
そして、ウルフランのシュヴァルツの接触。シュヴァルツはなにを企んでいるのか…。この編が後半のキーになってきそうですね。
Fairy gone フェアリーゴーン の各話をチェック!
TVアニメ「Fairy gone フェアリーゴーン」第一話『灰かぶりの少女』
TVアニメ「Fairy gone フェアリーゴーン」第二話『狼の首輪と白鳥の羽』
TVアニメ「Fairy gone フェアリーゴーン」第三話『欲張りキツネと嘘つきカラス』
TVアニメ「Fairy gone フェアリーゴーン」第四話「せっかち家政婦とわがまま芸術家」
TVアニメ「Fairy gone フェアリーゴーン」第五話「黒い月と迷い子の唄」
TVアニメ「Fairy gone フェアリーゴーン」第六話「旅の道連れ」

2019.01.10
Fairy gone フェアリーゴーン アニメ情報
(あにぶ編集部/Uemt)