中小企業が奇跡の逆転劇!下町がロケットを打ち上げるような「下請けの意地」

中小企業が奇跡の逆転劇!下町がロケットを打ち上げるような「下請けの意地」

6月26日(水)20時~『林修のニッポンドリル』





「ニッポンのなぜ?を大調査 V字回復を遂げた奇跡の逆転劇」では、大企業に立ち向かい、ある大ヒット商品を生み出した「群馬電機」という中小企業の会社存続をかけた戦いを紹介した。

昭和の時代。オーディオ機器といえば、レコードプレーヤーとラジオ付きカセットプレイヤー、通称「ラジカセ」が主流だった。


若者はラジカセで、ラジオやテレビ番組をカセットテープに録音し、音楽などを楽しんでいた。しかし、1989年を境に「CDバブル」が起こったことで、レコードやカセットテープは衰退、ラジカセは存在感をなくしていった。





群馬電機が見せた「下請けの意地」


栄華を極めたラジカセが、主役の座から降ろされるという時代の波…。それとともに起こった低価格競争により、大手メーカーが生産を海外に移したことで、下請け会社は大打撃を受けた。

その余波を受け、倒産寸前まで追い込まれたのが、大手の下請けとしてラジカセを生産していた群馬電機だった。

親会社から生産打ち切りを言い渡されると、200人いた社員は40人まで減少し、会社存続の危機にまで陥ってしまう。しかし、群馬電機には、下町がロケットを打ち上げるような「下請けの意地」があった。

その後、紆余曲折を経て「スーパーマーケットの売り場を変えた」と言われる起死回生の大ヒット商品を生み出したのだ。なぜ、存続の危機から大ヒット商品を生み出せたのか。





そのきっかけとなったのは「自社商品の開発」。たった5人の技術者を中心に、全自動麻雀卓、自動車座席用マッサージ機、地熱エアコンなど、さまざまなものを開発していく。しかし、これらの商品はすべて失敗し、会社はさらに窮地に追い込まれることに。

そこに追い打ちをかけたのが、群馬電機にリモコンなどの下請け仕事を発注していた一部の大手企業だった。主要な技術者が自社製品の開発にかかりきになり、自分たちが発注している商品がおろそかにならないか、クレームが入ったのだ。

自分たちの食い扶持(ぶち)が、大手につぶされてしまう…。





しかし、群馬電機は大手企業からのクレームを逆手にとった。定時の5時までは開発チームの技術者もメンバーも通常業務を行い、5時以降に自社製品の開発を行ったのだ。

開発チームの技術者が営業で得意先を回ったことで、世間がどんな製品を求めているのか、直接聞くことができた。そんな中で生まれたのが、暗い中でも鍵穴を照らすことができる「キーライト」。これはリモコンで培った技術、LED部分を改良して商品化したものだった。





さらに「キーライト」の開発で乗り出したのが、LED表示板の開発。交通表示やお店の看板などの使われ、キーライトの明かりで文字を作るLED表示板は話題を生み、徐々に受注は増加。

しかし、ここでも大手の壁が襲い掛かる。大手企業が続々と参入してきたのだ。





だが、この窮地を救ったのも「大企業ではないという強み」だった。彼らは、クライアントのどんな要求にも「難しい」、「無理」と言わずに、応える努力をした。

そして、事件は、スーパーマーケットにLED表示板を納品した、その帰りに起こった。





スーパーでは、客は下を見ながら買い物をするため、おすすめ商品などを表示した表示板を「見てもらえない」という声があったのだ。

再び手に入れた、お客さんの生の声。見なくても伝わる宣伝はできないか?一見、無謀にも思える要求。だが、群馬電機には、その要望に応える技術があった。

群馬電機が狙ったのは、“耳”。ラジカセを作っていた群馬電機は、音の専門家集団だったのだ。





ラジカセで培った音を録音再生する技術から生まれた100%自社製品--それが「呼び込み君」。

日々変わる売りたい商品の情報を、ボタンひとつで録音再生することができる「呼び込み君」は、2000年に発売されると、全国のスーパーや大手ディスカウントストアなどに設置され、総菜売り場でも、洋服売り場でも、毎月300~400台を出荷する大ヒット商品に。

お客さんが、表示を見なくても伝わる宣伝を見事に実現。「群馬電機が、スーパーの売り場を変えた」と言われるまでになった。

「呼び込み君」から流れている、スーパーなどで一度は耳にしたことがあるだろう音楽も、群馬電機のオリジナル。群馬県の作曲家に「子どもが興味をひく曲を」と依頼し、制作されたものだそう。専門家によると「人の気持ちを高揚させる曲調で、購買意欲を駆り立てるのに最適」という評価も。

このヒット商品で名前を知られるようになった群馬電機は、その後、駅のホームドア、自動販売機の金額表示に使われる電光パネルなどを作り、今では社員400人という企業に成長したのだ。





番組概要


『林修のニッポンドリル』


<放送>


6月26日(水)20時~21時


<出演>


【MC】
林 修

【副担任】
ノブ(千鳥)

【学級委員長】
風間俊介

【パネラー】
中田喜子
原田曜平
夏菜
モーリー・ロバートソン
川島 明(麒麟)

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