新海誠監督、京都アニメーションの犠牲者を追悼「ひるむことなく作品を作る」

新海誠監督、京都アニメーションの犠牲者を追悼「ひるむことなく作品を作る」

 新海誠監督が19日、午前0時から東京・TOHOシネマズ新宿で行われた自身の最新作『天気の子』の世界最速上映を一般客とともに鑑賞。上映後、本人たっての希望で急きょ舞台あいさつを行い、観客への感謝を伝えるとともに、18日にアニメーション制作会社・京都アニメーションで発生した火災で犠牲になった方々を追悼した。



【写真】抱き合ってお互いを称え合った新海誠監督とRADWIMPS野田洋次郎



 わずか4分ほどの舞台あいさつの中で、最後に新海監督は京都アニメーションで起きた火災で33人ものスタッフが亡くなったことについて言及。「僕らの業界は、一枚でもいい絵を描きたい、少しでもお客さんに楽しんでもらいたい、という気持ちでひたすら絵を描いて、アニメーションを作るのが仕事です。ご冥福をお祈りするしかないんですが、映画を楽しんでいただきたい、そのためにアニメを作っている仲間だと思っています。皆さんに届くようなものをこれからも作っていきたいですし、京都アニメーションの新しい作品も観たいですし、ひるむことなく作品を作ることができれば、幸せなのかな、そうすべきなのかなと思っています」と、思いを伝えた。



 同作は一般向けにも、マスコミ向けにも試写会を一切行わず、公開日である19日午前0時から世界最速上映を、TOHOシネマズ 新宿と大阪・TOHOシネマズ 梅田で敢行。各1000人、合計2000人がいち早く作品を鑑賞した。同日午前9時から全国の劇場で一斉に上映を開始する。



 舞台あいさつには、音楽を担当したRADWIMPSの野田洋次郎も駆けつけ、観客の前で抱き合ってお互いを称え合う場面もあった。



 新海監督は「特にお届けできることはないのですが、皆さんがこの映画を見てどのように感じていただけたのか、楽しんでいただけたのか、笑っていただけたのか、泣いてしまったのか、どうでしたか?」とたずねると、客席からは大きな拍手。



 野田は「新海さんの挑戦の歴史でもあるし、僕は途中からその船に乗せてもらって。新海さんが3年かけて作った作品の最初の目撃者を目の当たりにして本当に幸せです。ここからはお客さんのものだと思うので、楽しんでいただけたのなら、大切な人にも届けてほしいと思います。よろしくお願いします」と話していた。
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