元動物看護師が明かす、ポップカルチャーへの想い「新しい道を切り拓きたい」

元動物看護師が明かす、ポップカルチャーへの想い「新しい道を切り拓きたい」

 日本を代表するポップカルチャーの一角として、漫画、アニメ、ゲームなどと並び、海外からも注目されているコスプレ。ほぼ毎週末、全国各地で大小さまざまなコスプレイベントも実施されるなど、その人気は加熱の一途を辿っている。今回は、元動物看護師であり、ゲーム実況などもこなす人気コスプレイヤー・yui*さんにインタビューを実施。コスプレによって人生観が大きく変わったエピソードなどを聞かせてもらった。



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■さいたまスーパーアリーナのステージにも立つ人気レイヤーに「もともとは目立つのが苦手だった」



――コスプレを始めたきっかけは?



【yui*】もともとマンガやアニメが好きで、いろんな作品を見ていたんですけど、中学生のころ、SNSで好きなキャラクターのコスプレをしている人の写真をたまたま見つけて。ただ衣装を着ているだけじゃなく、作品の世界観も完全に再現していて、本当にそのキャラクターが好きなんだってことが伝わってきたんです。それから、いろんなコスプレイヤーの写真を見るようになり、私もしてみたいな…と思うようになりました。



――コスプレを経験したことで、日常生活や物事の考え方にも変化はありましたか?



【yui*】それまでは引っ込み思案といいますか、目立つことが苦手で、ものすごく地味な性格だったんです。それがコスプレをするようになってからは、人見知りをしなくなって。周囲の目を気にせず、言いたいことは言えるようになったし、やりたいことを見つけて、どんどん自発的に行動できるようにもなりました。最近ではイベントを企画もしていて、撮影会などコスプレ関係の企画だけでなく、フォロワーさんとのオフ会を開いたり、スノボツアーなども実施しています。



――イベントをひとりで仕切るのは、大変なのでは?



【yui*】楽しそうだと思ったら、あまり深く考えず、行動に移しちゃって(笑)。こういう行動力が身についたのも、コスプレを経験して、自分の殻を破れたからこそだと思っています。実際に行動に移して実現できたからこそ、自信を持てるようになったし、イベントに参加してくれた皆さんからも「楽しかった」「またやってほしい」と言っていただけて。そうした言葉も励みになり、この次も頑張ろう! という気持ちで、いろいろと取り組んでいます。



――自分の企画はもちろん、お仕事としてのコスプレもしているんですよね。



【yui*】はい。ステージに立たせていただく機会は増えていますね。一番大きなステージだと、さいたまスーパーアリーナで実施された『ニコニコ超パーティ』で『スプラトゥーン』のコスプレでランウェイを歩きました。ふだんコスプレをするときとは、また違った楽しさがありましたね。それと最近では、ゲーム関係の生放送にMCとして呼んでいただく機会があって。ゲストとして話すことはこれまでもありましたがMCは初めてで不安もありましたが、新しいことにチャレンジできるというのは本当にいい経験ですね!



■作品を作る上では、第三者の意見が大事「自分で選ぶと欠点を隠す写真になりがち」



――普段はどんなお仕事をされているのですか?



【yui*】もともとは動物病院で、動物看護師として働いていました。しかし体を壊してしまって…。仕事は辞めることになり、しばらく休養してからは、コスプレを活動の中心にしつつ、飲食店に勤務する形で生計を立てています。



――コスプレが生活の中心…とのことですが、今後もそのスタンスで活動していきたいとお考えですか?



【yui*】自分自身がコスプレイヤーとして、表に立って活動するだけでなく、例えばイベントを企画するような裏方としての仕事も含めて“コスプレ活動”とするなら、これからも長く続けていきたいな…と考えています。



――人気コスプレイヤーにはいずれも、知名度が爆発的に上がるきっかけとなったコスプレがある…とお聞きしたのですが、yui*さんの場合はどのコスプレが、それに当たると思われますか?



【yui*】これがきっかけで…と言えるほど、バズったコスプレは記憶にないですね。とはいえ、ただ単に「人気があるから」とか「旬のアニメだから」といった理由で選ぶのではなく、自分の好きな作品で容姿に合うキャラクターのコスプレをした時は、評価してくれる人は多いですね。最近だと、『Re:ゼロから始める異世界生活』のレムのコスプレが好評でした。



――第三者の意見を参考に、コスプレするキャラクターを選ぶこともあるのでしょうか?



【yui*】キャラクターを選ぶという意味ではほとんどないですが、完成したコスプレの評価についてだったら、自分自身と第三者が正反対…ということは、けっこうありますね。自分では「いまいちだな」と思う写真でも、カメラマンさんから猛プッシュされることもあって。半信半疑でSNSに投稿してみると、本当に“いいね”がたくさんつくんですよ。自分で選ぶと、欠点を隠すような写真が多くなってしまうのかもしれないなって思います。それだと見てくださる方にとっては、おもしろくないですもんね。なので、カメラマンさんやフォロワーさんからのご意見は、いつも参考にさせてもらっています。



――そうした意見を聞き入れることが、写真のクオリティアップにも繋がっているわけですね。そんなyui*さんにとってコスプレとは? 率直なご意見をお聞かせいただければ。



【yui*】ひと言で表現するなら、“私の人生を豊かにしてくれたもの”ですね。コスプレをしていなければ、知らないこともたくさんあったし、もっとつまらない人生になっていたと思うので。今では完全に日常の中にコスプレが溶け込んでいる毎日を送っているので、コスプレのない生活というのは考えられないですね。私にとってはまさに、“コスプレ=人生”です。今後もレイヤーだからこそできる企画に積極的に参加し、“新しい道”を切り拓いていきたいですね。





取材・文=ソムタム田井
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