桜井日奈子 祖母役・国生さゆりとの壮絶バトルに「最後は空っぽに…」

桜井日奈子 祖母役・国生さゆりとの壮絶バトルに「最後は空っぽに…」

8月16日(金)深夜0時よりFODにて配信開始『ヤヌスの鏡』





34年の時を経て再び映像化されることで話題の、FODオリジナル連続ドラマ『ヤヌスの鏡』。

厳格な家庭に育った優等生の高校生・小沢裕美(ヒロミ)が、厳しい祖母(国生さゆり)により閉じ込められた納戸で鏡台を見つけたことをきっかけに、“ユミ”という別の人格を持つ不良少女に変貌してしまう姿を描く衝撃作。

二重人格という難しい役どころの主人公、小沢裕美(ヒロミ・ユミ/2役)を演じる桜井日奈子に話を聞いた。



<桜井日奈子インタビュー>


Q.このドラマのオファーを受けて、まず、どんなことを思いましたか?

二重人格の役は、これまで演じたことがない役どころで、しかも性格が正反対。こんなにも面白くてやりがいのある役をできることにすごくワクワクしましたし、うれしかったです。不安というよりも、楽しみの方が大きかったです。

Q.実際にヒロミとユミという2役を演じる上で、どんなことを心がけましたか?

ヒロミは、今まで演じたことがある役に近い部分があったのでイメージがしやすかったんですけど、ユミのような「目的のためなら犯罪も…」というような不良少女は、演じるのが初めてで。ユミの、何も恐れるものがない、眩(まぶ)しいほどの自由奔放さというか、内からにじみ出るような余裕というか。それが彼女の魅力であり、見ている人が憧れる部分なんだろうな、と。だから、無理に強がってるように見えないように気をつけようと思いました。

Q.ヒロミとユミでは、お芝居も衣装・ヘアメイクもまったく違いますよね。

一番注意したのが目なんですけど、すごく気弱で憶病で純粋で、というヒロミを表現する時は、なるべく力を抜いてというか、目を丸くするようなイメージで演じました。逆にユミは強い意志を持っているので、「狙った獲物は逃さないぞ」的なイメージで、シュッと目に力を入れました。




ヒロミ(左)とユミ


メイクでは、ユミの時は、つけまつげをつけていただいていたので、そういうところでも「今ヒロミなのか、ユミなのか」というのは、わかりやすくなっていると思います。衣装は…ヒロミは制服も多いんですが、まだいけますかね(笑)。そこが一番心配だったかもしれません。

Q.ヒロミとユミをどのようなキャラクターだととらえていますか?

ヒロミは、本当に不器用な子だなと思います。おばあさま(国生さゆり)に叱られたり、折檻されたりする時でも、それがどんなに理不尽でも、なことで怒られていても、「私が悪いんだ」って。どうしても内に閉じこもってしまって、声をあげられないんです。

ユミは、裕美と正反対で、もうすべてが計算通り。何もかも手のひらの上で転がすんです。腕を斬られて血が出ているのに、不敵な笑みを浮かべるというような。ゾッとするけど「ああ、かっこいい」って。


「おばあさまが定規を振りかざすシーンでは、本当に叩かれました」


Q.おばあさまとのシーンはドラマ最大の見どころだと思いますが、国生さんとご一緒してみていかがでしたか?

国生さんは、本当に迫力のあるお芝居をされる方なんです。本読みの段階から全力でぶつかってきてくださっていて、作品に対する思いや向き合い方もすごく勉強になりました。折檻されるシーンも本気で来てくださって、おばあさまが定規を振りかざすシーンでは、本当に叩かれました。本当に叩いてください、とお願いもしましたし、実際に痛みもありました。でもそれは、ヒロミとして存在するために必要な痛みだったというか。

ヒロミの人格からかい離して、ユミを生み出してしまうという、大きな理由の一つがおばあさまなんですが、国生さんが演じてくださったことで、そこに大きな説得力が生まれたと思っています。

Q.あそこまで厳しいおばあさまをどう思いますか?

おばあさまはヒロミに、「女子高生が恋愛だの、そんな汚らわしい」と言って怒るんです。昔はそういう考え方もあったのかもしれませんが、今は「え、そんなこと言うの?」みたいな感じですよね。そんなことで納戸に閉じ込められて怒られちゃうって、スゴイ理不尽だなって、私は思っちゃうんですけど(笑)。でもそこに「NO」と言えないのがヒロミで、逆に「NO」と思っていても言わない、怒りとかそういう気持ちを無視し続けたヒロミを「変えなきゃ」と思っているのがユミなんです。

Q.一番苦労したシーンは?

やはり、おばあさまとのシーンです。最終話の最後に、おばあさまと対決するシーンがあるんです。おばあさまもヒロミもユミも、心の中の叫びをすべて吐き出す。汗も、涙も、鼻水もという感じで頑張ったシーンだったので、演じ終わったあとに、スーッと、本当に何もなくなって空っぽになりました。「ああ、終わった。良かった」という安心感と、もう何を見ても聞いても心が震えない、心が震えきった感じといいますか。初めての感覚に襲われました。





Q.ちなみに、桜井さんご自身は、ヒロミとユミどちらに近いですか?

ヒロミは、本当に真面目ですよね。一方のユミは、自分の思っていることをうまく処理して立ち回っていける。私は、ヒロミほど純粋で生真面目ではないかもしれないので、どちらかというとユミに近いかもしれません。

Q.こういう役はまたやってみたいですか?

そうですね。これまでは、キラキラした女子高生の役が多くて、こういうハードな役は初めて演じましたけど、いい意味でこれまでのイメージを壊してくれるような作品になってくれていると思いますし、これからもっと人間臭い、ドロドロした役にも挑戦したいと、改めて思えるような出会いになりました。

Q.今回は、主題歌にも挑戦していますね。

そうなんです。作品を撮り終わってから、「歌うことになるかもしれない」と言われまして。これまでCMの中でちょっとだけ歌ったりしたことはあったんですけど、今回の主題歌も、「これで歌手デビューします」というのではなくて、あくまで女優として主題歌を歌わせていただきました、ということなんです。とても楽しかったんですけど…やっぱり私、歌は向いてないかもしれないです(笑)。

Q.それでは最後に、視聴者のみなさんにメッセージをお願いします!

はじめて挑戦した二重人格という役。監督やスタッフ、共演者のみなさんと作り上げた、本当に人の心の闇、葛藤が丁寧に描かれている作品だと思います。ヒロミとユミという二つの人格が、いろんな人を巻き込んで、「本当の自分とは何なのか?」「自分の弱さと向き合うことはできるのか」という成長の話でもあると思うので、特に最終話でのおばあさまとのバトルシーンは、ぜひぜひ見ていただきたいなと思います。



番組概要


『ヤヌスの鏡』


<配信日>


2019年8月16日(金)深夜0時配信開始 
※毎週金曜日0時最新話配信


<出演者>


桜井日奈子、白洲 迅、塩野瑛久(男劇団 青山表参道X)、仁村紗和、森マリア/萩原聖人、国生さゆり

カテゴリ