阿部サダヲ『いだてん』で「どんどんせっかちに」 林遣都とトークショー

阿部サダヲ『いだてん』で「どんどんせっかちに」 林遣都とトークショー

 NHKで放送中の大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)の出演者などによるイベント『大河ドラマ「いだてん」トークツアー in 愛知県岡崎市』が18日、岡崎市民会館あおいホールで行われ、田畑政治役の阿部サダヲと大横田勉役の林遣都が登壇した。



【写真】大河ドラマ『いだてん』トークツアー in 愛知県岡崎市の模様



 岡崎市の非公式キャラクター・オカザえもんが前説や阿部のエスコート役で大活躍する中、11日に放送された第30回、そしてきょう18日に放送される第31回で描かれる“1932年ロスオリンピック”の撮影秘話を中心にトークを繰り広げ、集まった約1000人の観客を楽しませた。



 ロスオリンピックの競泳日本代表監督・松澤一鶴(皆川猿時)から「まぁちゃん」と呼ばれていることから、街なかでも「まぁちゃん」と呼ばれることが増えたという阿部。実在の田畑の“せっかち伝説”の数々を劇中でも演じている阿部は「どんどんせっかちになってきちゃって。本当は穏やかな人だったんですけど」と、最近では役とのシンクロ率は「90%」とコメント。「早口ですけど、『スポーツで日本を明るくしよう』とか。たまにいいこといっているんですよ」と、アピールした。



 一方で、オリンピックでメダルを獲得した選手を演じる林は、恐れ多いとばかりにシンクロ率「1%」。林が演じる大横田は、第30回で「一種目モ失ウナ!」と“全種目金メダル”を目標に掲げる日本競泳陣の中で、最初につまずいてしまう選手。400メートル自由形で金メダル確実と期待されていたが、決勝の前夜に胃腸炎になり、銅メダルに終わった。



 イベントでは、岡崎市出身で、田畑と一緒に1952年ヘルシンキオリンピックに行き、競泳男子100メートル自由形、男子800メートル自由形リレーでともに銀メダルを獲得した鈴木弘さんが表彰台に上がった時の心境を語ったインタビュー映像も紹介された。「君が代が聴けなかったのが残念でした。日の丸は上がっているけど、アメリカの国歌が流れていたのが悔しくてね。もう少し、なぜ頑張れなかったのか、と。参加することに意義があるなんて甘いよ」と、いうことばを神妙な面持ちで聞いていた林。



 「(実在の大横田選手は)人一倍責任が強く、誰よりも練習していたと伺っていたので、金メダルをとって当たり前と言われ、ああいうことになってしまって…。想像できないくらいの、苦しみだったと思うけれど、できる限り想像して演じました」と撮影を振り返っていた。



 さらに、想像つかなかったのは、試合の模様を日本に伝える“実感放送”のため、ラジオブースで大横田本人に敗れたレースの再現をさせるシーン。実は、撮影スケジュールの都合で、林はそのシーンからクランクインし、後から競技シーンを撮っていた。阿部も「まだ泳いでないのに泣かなきゃならくてね。こっちも思い入れがなかったから、難しかったね」と、同情。



 そうした“撮影あるある”を団結力で乗り切っていったロス五輪の競泳陣。キャスト同士の仲が良く、「部活みたいだった。それを僕が見守っているという感じだった」と阿部。撮影に合流するのが遅かった林を気遣って、自宅にキャストが遊びに来たこともあったといい、林は「温かく迎えて入れてもらえてうれしかった」と明かしていた。



 きょう放送の第31回では、エキシビジョンとして日本泳法を披露するシーンが一つの見どころとなる。中学生のときに病気で競技をやめた田畑も、それ以来の水泳に挑戦することに。4月のまだ寒い時期に、屋外のプールで1日かけて撮影したというそのシーンについて、阿部は「演出ではなく、湯気が立つほど寒かった。映像でみると、簡単そうに見えるんですよ。でも、足、ついていませんからね! (立ち泳ぎなど)本当にきつかった。ぜひ、観ていただきたいです。でも2分ないんだろうなぁ」と、猛烈にアピール。



 岡崎は、徳川家康生誕の地でもある。大河ドラマ『おんな城主 直虎』(2017年)に徳川家康役で出演していた阿部は、当時、同市を訪れる機会がなく、今回が初訪問となった。「大河ドラマで家康をやっていた役者が、別の大河ドラマの主役として岡崎に来るというのも縁がある」と感慨もひとしお。「戦国時代も面白いですが、それに匹敵するぐらい、『いだてん』も熱量があるので、これからも見ていただきたいです」と、話していた。
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