オダギリジョー、初監督の壁は「俳優」の自分 挑戦理由で意味深発言も…

オダギリジョー、初監督の壁は「俳優」の自分 挑戦理由で意味深発言も…

 俳優のオダギリジョーが9日、東京・外国特派員協会で行われた初長編監督映画『ある船頭の話』(13日公開)の記者会見に出席。温かい拍手に迎えられながら登壇すると「想像している以上にとても温かい拍手を頂いて、幸せでしたし、どこか逆に居心地の悪さを感じたというか。あまりに反応が良すぎて『そんな拍手いただくような映画じゃない…』という気持ちになってしまいました」と自虐的なジョークを交えながら喜んだ。



【写真】体調は大丈夫? 少し顔色の悪いオダギリジョー



 俳優としてキャリアをじっくりと積んでからの監督デビュー。挑戦に至るまでの経緯について問われると「自分が俳優として仕事をしていて、いくら映画を作りたいからといって、俳優の立場を利用する形で甘えて映画を撮るのは、あまり良いことではないと思っていた。それは他の映画監督からしたら面白い話ではないし、自分としても本気で映画に向かっても“俳優・オダギリジョー”が作ったという、いくつものフィルターが入ってしまう。どっちにしてもフェアな状況でなくなってしまう。だからこれだけの時間が掛かってしまった」と説明した。



 その上で「なぜ、このタイミングで撮った?」との質問に「詳しくは話せない」としながら「健康診断を受けた時にあまり良くない結果が出てしまって、その時に大げさな話として“残された自分の時間”を考えた。その残された時間の内に何をするか考えた時、自分は映画を撮りたかったのに、変なプライドで自分でやりたい気持ちを閉じ込めていたなと。一本、映画を作りたいという思いが、それ(プライド)を追い越した」と、意味ありげなエピソードを込めながら明かした。



 同作の舞台は橋の建設が進む山村。川岸の小屋に住みながら、船頭を続けるトイチは、村人の源三が遊びに来るとき以外は、黙々と渡し舟を漕ぐ毎日を送っていた。そんな折、トイチの前にひとりの少女が現れると、彼の人生を大きく変えていくことになる。キャストには柄本明、川島鈴遥、村上虹郎が名を連ねている。



 さまざまな思いを孕みながらメガホンを取った意欲作。町中で鑑賞したファンから話しかけられたことがあったといい「反応が直に感じられたことは自信になりました」と胸を張っていた。
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