10万人のフォロワーを持つ人気者が会社員との“二足のわらじ”を続ける理由

10万人のフォロワーを持つ人気者が会社員との“二足のわらじ”を続ける理由

 日本を代表するポップカルチャーの一角として、アニメや漫画、ゲームといったコンテンツと並び、海外でも人気を博しているコスプレ。昨今では、職業としてコスプレに取り組む“プロコスプレイヤー”も登場し、話題になっているが、実際にそれだけで生計を立てていけるのは、ほんの一握り…とも言われている。今回は、コスプレイヤーとして10万クラスのフォロワーを持ちながら会社員としての仕事を両立させている、ないるさんとJILLさんにインタビューを実施。職場環境など、プライベートな部分についても語ってもらった。



【画像】儚げな表情にドキッ! アパレルデザインを手掛けるコスプレ美女JILLの普段の姿



■“将来の夢=お嫁さん”を念頭に、地に足をつけてコスプレを楽しんでいます(ないる)



 昼間はOLとして働いているないるさんは、フォロワー数12万人超えの人気コスプレイヤー。現状の知名度であれば、コスプレ一本でも十分、生計を立てられそうだが、今後も変わらず“仕事との両立”というスタイルを続けていくという。「日々の暮らしや衣装製作にかかる費用も考えると、ある程度は定期的な収入がないと厳しいので。それを考慮して、就職という道を選びましたが、その考えは今も変わらないですね。これからも、コスプレ一本でやっていく…という選択肢はないと思います」。



 人気商売であるだけに、何年も活動を続けていくのは難しい。その辺りは、ないるさん自身もひしひしと感じているそうで、「ずっと続けていけるものではないですからね。仕事や生活に関しては、地に足をつけて考えています。幸い、今の職場では、マンガやアニメを取り扱う機会があるので、趣味で得た知識をそのまま仕事に活かせているところもあって。しかもある程度、休みの融通も利くので、現状の形でコスプレ活動を続けるぶんには、すごくいい環境なんです」とのこと。



 そんなないるさんは、将来設計もしっかり考えていて、「将来の夢はお嫁さんなんですけど、同年代の方と結婚したら、だいたい年収はこれくらいで。そうなると、私も働かないと子どもは養えないな……とか、つねにシミュレーションしています。そのうえで、最近の悩みは、実家に帰るたびに、『いつまでコスプレを続けるの?』、『いつ結婚するの?』と言われることですね。30歳までには、結婚したいなぁって思っていますけど……あるあるだと思うんですけど、この年齢はちょっとずつ上がっています(笑)」と話してくれた。





■仕事としても趣味としても、コスプレのクオリティアップに努めたい(JILL)



 コスプレ活動も視野に入れて、職場を探したというないるさんに対し、JILLさんは就職を機に、いちどコスプレから離れていた時期があったという。そんな彼女が、再びコスプレに取り組むようになったきっかけを聞いてみると、「ボカロPや絵師といった“モノづくり”に取り組んでいる人たちと、続けて知り合う機会があったんです。その人たちの話を聞いているうちに『私も“モノづくり”に関わりたい』という思いがふつふつと湧いてきて。とはいえ、絵が描けるわけでもないし、音楽を作れるわけでもない。今からでもやれそうな、私にできることって何だろう…と考えた結果、コスプレ活動を再開することにしたんです」。



 活動を再開するなり、人気に火が付き、いまでは趣味としてはもちろん、仕事としてもコスプレに取り組む機会が増えたというJILLさん。それでも、コスプレ一本で生計を立てていこうという考えはないという。「シーズンごとに何件か、コスプレ関係のお仕事のお話をいただけるようになりましたが、やはりコスプレは“趣味の延長”という意識があって。衣装そのものもそうですし、写真集などの創作物を作ることも好きなので、これからもコスプレのクオリティアップに努めて、あくまでも趣味として楽しみたいと思っています」。



 ちなみに、JILLさんは現在、アパレル関係の企画デザインの仕事に従事されているそうで、「担当しているのは小物やアクセサリーのデザインなので、仕事で得た知識や技術は、コスプレ衣装の装飾品を作るときにも役立っています。ありがたいことに、出勤時間や休みの取り方など、時間の使い方に関しては自由の利く職場なので、コスプレ活動とのバランスも取りやすくて。おかげで今は、仕事もコスプレも、無理なく両立できています」と話してくれた。





取材・文=ソムタム田井
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