【スカーレット】北村一輝、ダメ親父にも「愛がある」

【スカーレット】北村一輝、ダメ親父にも「愛がある」

 NHKで9月30日からスタートした連続テレビ小説第101作『スカーレット』(月~土 前8:00 総合ほか)。第1週の放送が終わり、ヒロイン・川原喜美子の父・常治は、現代で言うなれば「だめんず」と呼ばれる部類の男ではないだろうか。



【写真】ヒロインの母を演じる富田靖子



 戦争で何もかも失った川原家の家族5人は、昭和22年(1947年)、大阪を離れ、ツテを頼って滋賀・信楽へ。『スカーレット』の物語は、ここから始まった。



 常治役の俳優・北村一輝も「たまに許せない部分もあると思います。お酒を飲みすぎたり、怒ったり、逃げたり、器の小さい男でもあります」と認めつつ、「その奥には“愛”という人間が必要としている部分がしっかりとあるキャラクターになっていると思い ます」とフォローする。



 川原常治は、大阪で生まれ、小学校を卒業後、商家に丁稚(でっち)奉公に。両親はすでに亡く、兄2人も戦争で失っている。山っ気があり、戦前からいろいろな商売に手を出してきたが、すぐに見栄を張って酒をふるまう癖と、困った人を見捨てておけない人のよさで、金が全く身につかない。



 第1週でも、買い出しに行った大阪の闇市で暴漢に襲われてた謎の男・草間(佐藤隆太)を連れて帰ってきたり、喜美子が描いた絵を見て思わず「ただの落書きや、何の腹の足しにもならん」と言ってしまったり。一方で、酔っ払って「かわいいねぇ」と喜美子に絡んで、「くさい、くさい」「早く寝てください」とあしらわれる場面も。



 「ひと言でいうと、昭和のお父さんです。一見すると亭主関白で、酒ばかり飲んでいる自分勝手な父、借金もしたりと、いいとこゼロですが、根本には必ず愛がある。表面的には『もう常治という親父、いいかげんにしろ!』と感じる時もあると思いますが、見ているとなにか憎めない。そんなところがあるキャラクターではないかと思います」と北村。



 第1週では、喜美子の子ども時代を演じる川島夕空の熱演も注目された。北村にとっても一番印象に残っているそうで、「本当に元気で度胸もあり、関東出身にも関わらず、しっかりと大阪ことばのせりふも覚えて完璧に準備していて、すごくえらいなぁと関心していました。彼女の持っている根本的な明るさや目の強さも印象的です。2人で『何してんねん!』のような、ボケとツッコミを何度もやっていました。仲がいいからこそできる、大阪ならではの対話です。全国的に見るとわかりにくいかもしれませんが、大阪だと親しいからこそつっこんだりしますよね。『あほか』の中にも親しさがある。そういった部分を取り入れ、2人でいっしょに雰囲気を作りました」と明かす。



 第1週の終わりには、借金取りが現れたことを知り、妻と子どもを残して、逃亡!? 「ぜひ、常治の表面だけではなく、その人の人間性を奥深く感じ、家族を含めた周りの人たちとのやりとりも楽しんでいただければいいなと思います。そして、喜美子の頑張り、成長、愛情がドラマを通して皆さんに届きますように」と、メッセージを送っている。



 なお、北村は連続テレビ小説初出演。「本当に幸せです。“朝ドラ”に出るのが夢だったといっても過言ではない(笑)! 本当です。大河ドラマの撮影中に、土曜スタジオパークで『朝ドラに出たい』と話していました。そこから10年かかりました」と、思い入れもひとしお。



 大阪市出身ということもあり「大阪ことばのネイティブ同士で話していると、話すスピードがすごく速くなる。だから気を抜いてしまうと、感情が乗ってくるにつれ会話がどんどん速くなり、関西出身ではない人には聞き取れない会話になってしまいがちです。気持ちが乗っているときは速いし、逆に遅くなった時は『あ、途中で気づいたな』と思ってください(笑)。それはそれで見ていて面白いのではないかと思います」と、斬新な楽しみ方も提案している。
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