『スター・ウォーズ』完結編、アンソニー・ダニエルズは大満足「C-3POもすごく喜ぶだろう」

『スター・ウォーズ』完結編、アンソニー・ダニエルズは大満足「C-3POもすごく喜ぶだろう」

■『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』特別インタビュー(4)



 10月4日に全世界一斉に解禁された、映画最新作『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(12月20日公開)関連商品の中で、ボウキャスターを手に持ち、チューバッカと同じ装備をしているC-3PO”の姿が注目を集めている。なぜ、そんな格好をしているのか。去る8月24日、米カリフォルニア・アナハイムで開催されたディズニーファンの世界的祭典『D23 Expo2019』に参加したC-3POの“中の人”アンソニー・ダニエルズが、翌日に行われた取材の席で興味深いことを話していた。



【動画】『スター・ウォーズ』D23スペシャル映像



 『スカイウォーカーの夜明け』で、スカイウォーカー家の物語が終わることについて、自身が思うことを語っていた時のことだ。



 「これだけ長いことやってきてものが、ついに終わるんだ。それは満足の行く終わりだろうか? これに関していえば、そうだ」と、最新作についてアンソニー・ダニエルズはかなり満足しているようだった。



 「『フォースの覚醒』で、J.J.(エイブラムス監督)はすべてを再現していたんだが、C-3POの赤い腕を僕らは気に入らず、毎日のようにそれを伝えていた。そして彼は最後にゴールドの腕に戻してくれた。



 『最後のジェダイ』のC-3POはだたの飾りみたいだった。そこにいるだけ。今回もそうだろうと思っていた。だが、そこは変わったんだよ。それ以上は言っちゃダメだね。ただ、これは言っておこう。C-3POというキャラクターを心から愛し、それを演じる僕としては、C-3POが実際にこの映画を見に行ったら、すごく喜ぶだろうと思うよ。ここまでにしておくよ」。



 この発言と、C-3POがボウキャスターを持っていることは、めちゃくちゃ関係ありそうだ。



 9作目の『スカイウォーカーの夜明け』は、40年以上にわたって描かれてきた、スカイウォーカー家の物語の完結編であることが公表されている。C-3POは、R2-D2とともに、1977年公開の『スター・ウォーズ エピソード4/新たな希望』から『スカイウォーカーの夜明け』までの9作品すべてに登場する“レジェンド”。アンソニー・ダニエルズは、出演者としてはただ一人の存在。そんなアンソニー・ダニエルズに、1作目の撮影からの40数年間を振り返ってもらった。



■3つの三部作すべてに出演したレジェンドが見てきたもの



 「(スカイウォーカー家の物語が)終わるということはわかっていたよ。皆さんもご存知の通り、僕はすべてのトリロジーの終わりに出てきた。事実、最初のトリロジーの最後に出た時は、これで全部終わりと思っていたんだよ(笑)。2つ目のトリロジーが終わった時も、これで終わりと思っていた。そして、また終わり。それは構わない。そんなふうに、ここまで少しずつ積み重ねてきたんだ。



 (サーガが終わるということは)全然驚きではなかった。驚くべきは、そこに自分がずっと関わっていたということだ。こんなことになるとは思ってもいなかった。1976年、僕はとてもつらい状態で撮影する12週間の仕事だと思っていた。それを考えてみてよ。



 エピソード4、つまり最初の『スター・ウォーズ』(77年公開)は、僕が出た最初の映画だった。撮影というのがどういうものか、僕はまるで知らなかったよ。僕がしょっちゅう宇宙船やら大道具などを触りに行くものだから、クルーは面白がっていたよ。



 そこにあるものは全部偽物、全部マジックだ。ミレニアム・ファルコンだって半分しかない。残りの半分は壁に描かれた絵なんだよ。本当にマジックだと僕は思った。フィルムは、ロール1本で大体10分撮影できる。ある時、砂漠で撮影中、誰かがビスタビジョン・カメラを岩の上に落とした。みんな、(ショックで)沈黙したよ。あれは1台しかなかったからね。



 その後、ビデオが出てきた。あの頃は、カメラマンだけがレンズを通してシーンを見ていて、ジョージ(・ルーカス)は『アクション』『カット』を言い、その後でカメラマンに(カメラを通して見たシーンは)『どうだった?』と聞いていた(編集部注:当時はモニターがなかったため)。それから2、3日後に、同じシーンをやり直しさせられることもあったよ。髪の毛が映像に入っていたという理由でね。僕は『いったい誰の髪の毛だよ?』と思ったものだ。古い映画では、画面の下のほうに何かちらつくことがあるが、それは髪だよ。



 それから、プリクエル(前日譚)・シリーズ(エピソード1~3)のほうに移った。これらではグリーンスクリーンかブルースクリーンを使った。どっちになるのかは衣装の色による。また、床は常にペンキの塗り直しをされていた。なぜなのかと聞くと、キャラクターがそこにちゃんと立っていたほうが、宙にちょっと浮いているような感じにならなくて助かるのだということだった。つまり地面はちゃんとあったんだが、あとは全部イマジネーションだ。完成作を見るまで、僕は自分がどんな乗り物に乗っているのか、知らなかった。当時グリーンスクリーンはまだ新しかったので、ジョージはこれにすごく夢中だったよ。それは、やや疲れる経験でもあった。



 そして、今、『スカイウォーカーの夜明け』だ。今作のセットは本当に美しかった。ヨルダンの砂漠に行き、砂漠を平たくするようなことをやったんだよ。僕らが必要とすることができるよう、自然の形を変えさせたんだ。パインウッドスタジオ(イギリスのバッキンガムシャーにある映画スタジオ)でも、驚くべきセットが作られていた。



 反乱軍の基地とかね。岩も本物なら、植物も本物。それは役者にとってすごく手助けになるんだよ。想像しなくていいんだから。そうでなかったら、記憶したせりふを棒読みすることになってしまう。



 僕らはフィルムで撮影したが、同時にデジタルでも撮っている。デジタルのいいところは、撮影中、ひとりの人だけじゃなくて、みんながスタジオ内にあるビッグスクリーンでシーンを見られること。今、撮影したばかりのシーンをすぐに見せてもらうこともできる。それを見て、「こんなにクローズアップで撮るなら、自分はもっとこうしたほうがいいな」と、次のテイクではやり方を変えたりすることができる。J.J.はそんな風にデジタルのいいところを使う。



 それに、今作で波立つ海を僕らが見ているシーンがあるんだが、あれをイギリスで撮影した時、そこには家とかほかの物があった。ILM(米国の特殊効果及びVFXの制作会社)のチームが“あんな風”にしてくれたんだよ。僕らはそんな道のりをたどってきたんだ。一時はそこに飲み込まれたが、今はとても上手に使っている」。
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