英語を駆使する才女「五輪に備え、海外向けの活動も模索中」

英語を駆使する才女「五輪に備え、海外向けの活動も模索中」

 毎週のように全国でイベントが開催され、多くのメディアがコスプレイヤーを取り上げているほどに人気が高いコスプレ。10月はハロウィンイベントやテーマパークでの催しなど、特に需要が増える時期でもある。今回は、留学経験のあるコスプレイヤー・透さんにインタビューを実施。海外ではどのように注目されているのか、英語を駆使したコスプレ活動など、透さんならではエピソードをたっぷり語ってもらった。



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■日本のカルチャーであるコスプレの魅力に気付かせてくれたのは、“カナダ留学”



――どちらの国に何年ほど、留学されていたのでしょう?



【透】高校2年生の進級時から卒業までの約2年間、カナダに留学していました。もともと英語に興味があり、日常生活や仕事でも使える“生きた英語”を勉強したいと思っていて。それ以外にも、海外だからこそ学べることや、チャレンジしたいことがたくさんあったので、そのタイミングで留学を決意したんです。



――その頃から、コスプレにも興味はあったのですか?



【透】もともとアニメやゲームは好きでしたが、コスプレに関しては「そういった文化もある」程度の認識でした。でも海外にいると、そうした日本のポップカルチャーが俯瞰で見えるといいますか、「こういうところが面白いんだ」、「こういった部分があるから海外でも受け入れられるんだ」と、客観的に捉えらえるようになって。そこから「こんな素敵な文化をもっと深く知りたいな」と思うようになり、帰国後、友だちといっしょに、コミックマーケットで初めてコスプレに挑戦したんです。たしか、大学2年生のときの夏コミでしたね。



――客観的に日本の文化を見ているうちに、コスプレにも興味が沸いてきたと。ちなみにカナダでも、コスプレは流行っているのでしょうか?



【透】バンクーバーなどの大きい都市では、定期的にアニメ好きが集まるイベントが行われていました。コスプレをして参加する人もけっこう多かったと思います。通っていた学校の友だちにも、コスプレが趣味の子がいましたが、日本のアニメが大好きだと言ってもらえて、嬉しい気持ちになったことを覚えています。



――今はおもに、どういった活動をされているのでしょう?



【透】最近はあまり、イベントには参加できていなくて…。どちらかというと、知り合いのカメラマンさんといっしょに、スタジオやロケに行って、そこでゆっくり撮影を楽しむほうが多くなりましたね。それと、自分で衣装も作れるので、撮りたいロケーションを見つけたら、そのシチュエーションに合ったオリジナル衣装を製作したり。自分のペースで写真撮影を楽しんでいます。



――写真集やコスプレROMも製作されているのですか?



【透】前回の夏コミで初めてROMを作ったんですけど、思っていた以上に大勢の方が観てくださって。もともとのフォロワーさんだけでなく、そこで初めて私のことを知ってくださった方からも反響があって。作品について、いろいろとご意見を聞かせていただけたのが嬉しかったですね。



■海外生活での25kg増を教訓にプロポーション維持「毎日10km走って戻しました」



――会社勤めをされつつ、コスプレ活動にも取り組んでいらっしゃる…ということで間違いないでしょうか?



【透】大学を卒業してからずっと、コンサルティングの仕事を続けていたのですが、そろそろ次のステップに進みたいな…と思いまして。つい最近退職して、自分のスキルの“棚卸し”をしつつ、あれこれと今後のプランを模索しようと思っています。11月に3週間ほど海外に行くので、そこでもアンテナを張って、いろいろと情報を吸収するつもりです。



――次のステップには、「コスプレを仕事にする」という選択肢もあるのでしょうか?



【透】コスプレ1本に注力し、それを仕事にできている人は本当にすごいと思いますし、尊敬もしています。でも私の場合は、「できる」「できない」というより、それ以前の問題で、「ひとつの物事だけに全精力を傾ける」といったことができない性分で…。いろんなことを同時進行でやっていきたいタイプなので、コスプレを仕事にして、それ1本で頑張るということは、これからもないと思います。



――あくまでもコスプレには、趣味の一環として取り組みたいというわけですね。そんなコスプレ活動を続けていくうえで、気をつけていることはありますか?



【透】留学していたとき、1年で体重が25kgも増えてしまって。さすがにこれはマズいと思い、毎朝5時に起きて、10km走るのを日課にしたんです。それを1年近く続けて、ようやく元の体型に戻りました。もともと太りやすい体質ではあったんですが、やはりあそこまで太ってしまったことは、自分の中でもかなりショックで…。ランニングは今でも続けていますし、食事にも気をつけるようになりました。……コスプレ活動で気を付けているということよりは、自分自身のプロポーション維持が目的でしたね(笑)。





■語学を使っての活動に興味「コスプレへを知らない外国人旅行者の方にも発信したい」



――冒頭で話題に上がりました、英語についてお聞きしたいのですが、コンサルティングのお仕事でも英語は使われていましたが?



【透】海外のクライアントとの会議や議事録を作成する際に、支障がない程度には使っていました。



――2020年には東京五輪が開催され、大勢の外国人旅行者が日本を訪れる…はずですが、そうした人たちにとっても、コスプレは非常に興味深い文化だと思われます。英語を駆使して、ご自身のコスプレイヤーとしての活動を海外にもアピールしたい…というお気持ちはありますか?



【透】そうした展開には前々から興味があり、いつか挑戦してみたいという気持ちもあるんですけど、コスプレイヤーがアピールできるものって、基本的には写真なんですよ。もともとコスプレに興味のある人なら、写真を中心にコミュニケーションを取ることもできますが、それ以外の人たちに情報を発信する場合、いったい何をアピールするべきなのか? そこがまだ、見えていなくて…。充電期間を利用して、海外のコスプレイベントにも足を運ぶ予定なので、そこでいろいろと見聞きして、「何を英語で伝えれば反応してもらえるのか?」を探るつもりです。



――行動に無駄がないですね! ちなみに現時点でも、海外のコスプレファンと交流はあったりするのでしょうか?



【透】あります。SNSでの交流のほか、通信販売でコスプレROMを購入してくださる方がいるので、英語でお礼の手紙も添えて送付しています。翻訳ソフトを使わなくても、自分の気持ちを100%私の言葉で相手に伝えられるので、そういったところも英語を勉強しておいてよかったポイントですね。



――貴重なお話、ありがとうございます。それでは締めの質問になりますが、コスプレイヤー“透”として活動するとき、ふだんとは違う自分を意識されていますか?



【透】そこまで強くは意識していないけど、少なからず、そういった気持ちはあると思います。“知性があり、誠実さが伝わるような人になりたい”というのが私の中の目標なので、そうした理想の自分に少しでも近づけるよう、意識しているところはありますね。





取材・文=ソムタム田井
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