三田佳子『凪のお暇』で助演女優賞 「私を魅了し、挑戦心に火を点けた」

三田佳子『凪のお暇』で助演女優賞 「私を魅了し、挑戦心に火を点けた」

 19年7月期に放送された主なドラマを対象とした、エンタテインメントビジネス誌『コンフィデンス』発表の「第17回コンフィデンスアワード・ドラマ賞」で、金曜ドラマ『凪のお暇』(TBS系)で主人公・大島凪(黒木華)が越してきたエレガンスパレスで1人暮らしをする老婆・吉永緑を好演した三田佳子が、助演女優賞を受賞した。



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■お褒めをいただけるのはいくつになっても嬉しいものですね



 三田は本受賞を受けて、「初めてテレビに出演したのは60年以上(!)も前のこと。以来、作品や役、そして何より視聴者の方の応援や反響に支えられ、何百本ものドラマに出演してきました。しかし、ひとつの作品・役を対象に、テレビで“賞”をいただくのは……いつ以来かしら。後々まで記録され、記憶される“賞”としてお褒めをいただけるのは、いくつになっても嬉しいものですね」と喜びのコメントを寄せている。



 三田が演じた緑のトレードマークは、白髪交じりの頭にツギハギだらけのモンペ姿。曲がった腰を杖で支えながら足を引きずって歩き、街のパン屋ではパンの耳をタダでもらったり、散歩の際には自販機の下に小銭がないかを探したりして、近所では“おつり漁りババア”と散々な言われようだ。



 しかし、そんな外見とは裏腹に、日々を大切にする緑の生活は充実感に満ちており、お手製の“パン耳ポッキー”を食べながら、レンタルした大好きな映画を観るのが日課。人になんと言われようと、自分の好きなように生きるその姿はまさに凪の理想形で、緑の存在が凪の成長を促していくとともに、作品を通して「日々を大切に生きることの重要さ」を視聴者に伝える役割を担った。



■次なる作品に向けての大きな励みになります



 78歳の今も、数多くのドラマや映画、舞台に出演し、シャキシャキとした立ち居振る舞いが印象的な三田だが、本作では風貌から歩き方に至るまで年老いた女性を好演し、審査員からは「あそこまで振り切って老婆を演じられるのはすごい」(佐藤智恵氏/作家・コンサルタント)、「腰を曲げ歩くにも筋力がないとできない。あの役作りには驚いた」(岡室美奈子氏/早稲田大学演劇博物館館長・早稲田大学文学学術院教授)などと、絶賛の声があがった。



 本作との出合いについて三田は「自販機の下から釣銭を漁る緑おばあちゃんの役を私にオファーしてくださったプロデューサーに感謝です。そして、コナリミサトさんの原作コミックと大島里美さんの脚本のおもしろさも、私を魅了し、挑戦心に火を点けたのかしら。ヒロイン・凪ちゃんの“お暇”の裏に、ドラマの要のように緑おばあちゃんの長~いお暇の人生がそこはかとなく滲んできます……。若いスタッフ、キャストの皆さんと一丸となって取り組んだ作品で助演女優賞をいただけたのは、次なる作品に向けての大きな励みになります。ありがとうございました」。女優業への尽きぬ思いを滲ませた。
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