“秋ドラマ”初回満足度2年ぶり『ドクターX』が首位、僅差で2位に木村拓哉『グランメゾン東京』

“秋ドラマ”初回満足度2年ぶり『ドクターX』が首位、僅差で2位に木村拓哉『グランメゾン東京』

 10 月期ドラマが概ねスタートを切った。『コンフィデンス』誌による視聴者ドラマ満足度調査「オリコンドラマバリュー」の結果から、各作品の初回満足度をランキング化すると(※10月21日までに開始した、帯ドラマ以外のドラマを集計。『左ききのエレン』、『決してマネしないでください。』、『おっさんずラブ-in the sky-』は放送前のため除外)、連ドラとしては2年ぶり第6シリーズを迎えた、米倉涼子主演の『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)が100Pt満点中96Pt と高得点をマークし、首位を獲得。僅差で2位(95Pt)に、木村拓哉主演の日曜劇場『グランメゾン東京』(TBS系)がランクインした。



【一覧表】あなたが好きな作品は何位? “秋ドラマ”初回満足度 TOP10



◆2年ぶりの待望の新作、初回で前シリーズの最高95Ptを上回る好発進



『ドクターX』は、米倉演じる孤高の天才外科医・大門未知子が、病院組織で数々の騒動を巻き起こしながらも、外科医の本質である手術や治療を成し遂げるため、一切の妥協を許さず突き進む姿を描いた医療ドラマ。第5シリーズのラストでは、未知子が余命3ヶ月と診断されお茶の間に衝撃を与えたが、スペシャル版で無事が知らされ、その後に耳目が集まっていた。



 新シリーズは、前作と同様「東帝大学病院」が舞台。第1話では、奇跡の生還を果たした未知子が、300億円の出資により導入されたAIオペレーションシステムと“手術の腕”で対決し見事勝利。すがすがしい展開に加え、人気番組『ポツンと一軒家』を想起させる遊び心あふれる冒頭シーンや、市村正親、武田真治、ユースケ・サンタマリアら新キャストの存在もアクセントとなり、初回で前シリーズの最高95Ptを上回る好発進となった。視聴者からは、「お馴染み感はあるけど、やっぱり面白く観ていてスッキリした」(50代男性/岡山)、「米倉さんのカッコよくて可愛い演技が大好き」(20代女性/千葉)との声が寄せられた。



◆三ツ星獲得の夢に向かう“大人の青春”、目にも楽しい料理に反響



 僅差で2位となった『グランメゾン東京』は、黒岩勉氏のオリジナル脚本による物語。慢心からすべてを失ったフランス料理のカリスマシェフ・尾花夏樹(木村)が、女性シェフの早見倫子(鈴木京香)との出会いを機に、再び“三つ星”獲得の夢に向かっていく、大人の青春ストーリーだ。同枠の前作ドラマ『ノーサイド・ゲーム』が好調だった伊與田英徳氏が続けてプロデュースを担当、演出には『アンナチュラル』などの人気作を手がける塚原あゆ子氏らが参加している。



 第1話の放送を受け、視聴者からは「木村さん演じる尾花をはじめ、“人間くさい” 登場キャラクターが魅力的だし、出演者の地に足のついた演技がすごく良い」(30代女性/東京)、「天才的シェフがどん底から這い上がっていく感じが面白い。出てくる料理も魅力的」(20代女性/千葉)、「映像面のこだわりを感じる」(30代男性/埼玉)とのコメントが。料理で多くの人を笑顔にしたいと、情熱を持って三ツ星獲得に挑む登場人物を魅力的に演じるキャストの好演はもちろん、パリでのロケによる映像美、目にも楽しいフランス料理の数々が初回から視聴者の心を掴んだようだ。



◆人気作の続編が好スタート、クセの強い主人公の存在感が光る



 続く3位は同率で、13年ぶりに復活した阿部寛主演の『まだ結婚できない男』(関西テレビ・フジテレビ系)と、約1年半ぶりの続編となるドラマ24『孤独のグルメSeason8』(テレビ東京系)が共に93Ptを記録しランクイン。



『まだ結婚~』は、偏屈で皮肉屋だがどこか憎めない独身男性・桑野信介(阿部寛)が、1人の女性との出会いをきっかけに恋愛、結婚を模索していくコメディドラマ。新作では53歳になってもなお独身の桑野が、女性たちとのひょんな出会いから再び人生を見つめ直していく様子を描く。



 この物語の人気をけん引するのは、なんといっても主演の阿部演じる桑野のひと癖あるキャラクター。続編ならではのプレッシャーもかかるなか、阿部は持ち前のコメディセンスを発揮し、主人公の13年の経過を巧みに再現。偏屈さに磨きをかけながらもどこか人間味が増した桑野を好演し、「相変わらずの桑野が戻って来て嬉しい!懐かしさのなかに新しさもあってすごく良かった」(30代男性/埼玉)、「阿部さんのシニカルな演技が最高」(40代女性/東京)と絶賛の声を集めた。



『孤独のグルメ~』は、輸入雑貨商を営む主人公・井之頭五郎(松重豊)が、営業先で見つけた食事処にフラリと立ち寄り、己の欲望のままに食べたいものを自由に食すドキュメンタリータッチのグルメドラマ。12年1月期に1作目が放送されて以降、おいしそうな料理の数々と松重の食べっぷりが話題となり、“飯テロ”ドラマとして新作の放送が待望される評判のシリーズに。その人気は海外にも飛び火し、台湾ではリメイクドラマが制作されるなど、日本を代表するコンテンツへと成長している。



 視聴者のコメントで特徴的なのは、「このゆるい世界から常に癒やしをもらっている」(50第男性/北海道)、「観ていると心が落ち着く。別に特別なことは何もなくて良い」(30代男性/千葉)といった声が目立っている点。おいしそうな料理に向けられた感想ももちろんあるが、変化のスピードが早い現代において、『孤独のグルメ』が提供する“変わらない世界観”に安心感を覚える視聴者が多いようだ。



 今クールは続編作品が多いため初回のインパクトとしてはそこまで大きくはないものの、Kis-My-Ft2・北山宏光が主演を務める、週刊少年漫画編集部を舞台にした禁断のコミックサスペンス『ミリオンジョー』(テレビ東京系)は、深夜ドラマながら初回70Pt(7位)。『過保護のカホコ』の主演・高畑充希×脚本家・遊川和彦氏が再びタッグを組むオリジナルドラマで、主人公の10年間の記録を1話1年のスピードで描く日本テレビ系『同期のサクラ』(日本テレビ系)も初回63Pt(8位)と上々のスタートを切っている。



 初回から一貫して高ポイントを獲得する作品もあれば、タイプによってはじわじわと上昇させていく作品もある。満足度を1つの指標にしながら、秋ドラマを楽しんでみてはいかがだろうか?



●オリコン ドラマバリューとは

オリコングループの調査システム「オリコン・モニターリサーチ」の登録者から毎週、全国690名の視聴者を対象に、各ドラマの「期待度」「満足度」について、「作品」「主演」「主演以外」「セリフ」「映像」「音楽」「美術」「ストーリー展開」を10点満点で調査。「オリコンドラマバリュー」はその結果を、過去1年間のデータに照らして偏差値化した。「視聴量」「主演」「主演以外」「内容」という4項目に加え、Twitterのツイート量を加えた「話題性」の5項目を各1~20ポイントとし、計100ポイント満点で集計している。
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