ハーフレイヤーが仕事としてコスプレに取り組むワケ「好きなことを仕事にして何が悪い」

ハーフレイヤーが仕事としてコスプレに取り組むワケ「好きなことを仕事にして何が悪い」

 10月末に全国各地で実施され、日本でも定着したハロウィンイベント。その中でも特に活躍したのが“コスプレイヤー”の存在。いまやコスプレは日本を代表するポップカルチャーとして、マンガ、アニメ、ゲームと並び、海外でも広く普及している。ハイレベルな日本人レイヤーが、海外のイベントにゲストとして招待される…という機会も増えてきている。今回は、日本×台湾のハーフであり、企業の公式コスプレイヤーとしても活躍する、かうさんにインタビューを実施。仕事としてコスプレに取り組むうえでの心構えなどを語ってもらった。



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■コスプレ歴10年、学生時代から決めていたインフルエンサーとしての活動に邁進するレイヤー



――プロフィールをお願いします。



【かう】日本と台湾のハーフで、活動歴は10年目に突入したコスプレイヤーです。現場に立って、人に作品の良さを伝えることが好きなので、イベントコンパニオンの仕事をしています。そこにだんだん、もともとの趣味だったコスプレも絡んできて。いまでは企業の公式コスプレイヤーのお仕事もさせていただいています。



――お仕事として取り組みつつ、プライベートでもコスプレ活動を続けていらっしゃいますが、そうなるとほとんど休めていないのでは?



【かう】そうですね、完全な休みはあまりないです。とはいえコスプレに関しては、趣味が仕事になっている感覚なので、ぜんぜん苦にならないです。公式レイヤーをやっていると、イベントなどで自分からコスプレエリアに遊びに行くことはできないのがさみしい時もありますが、逆に友だちが会いに来てくれることも多くて。きちんとお仕事はしつつ、友だちとも交流できるので、いつも楽しく取り組ませていただいています。



――コスプレイヤーとしての活動の他には、お仕事をされているんですか?



【かう】普段は毎日ライブ配信もしていて、コスプレをしない日はそちらの活動に時間をあてている感じです。



――ちなみに、学生時代には企業への就職も検討していたのでしょうか?



【かう】もともと考えてはいなかったですね。インフルエンサーとしての活動をしようと学生時代から決めていました。今は個人でも情報を発信できるし、SNSで仕事のお話もできる時代なので、そこに迷いはなかったです。





■「食事はしっかり摂るように」“プロだからこそ”の体力づくり



――仕事としてコスプレに取り組んでいると「お金のためにコスプレをするなんて」など、批判的な意見を耳にすることもあるのでは?



【かう】そうなんです、そういった声もよく耳にします。でも、私はそんなことはないと思っているんです。むしろ、「自分が好きなことを仕事にして何が悪いんだ」という気持ちですね。とはいえ、コスプレイヤーが“職業”として認知され始めたのは最近のことなので、そういった意見があるのも理解はできるんです。でもそこで、文句を言っていても仕方ないですからね。作品の魅力を、より多くの方に知っていただくために、そのお手伝いをするのがコスプレイヤーの仕事なんだということを、これからも活動を続けていく中で伝えていきたいと思っています。



――数ある職業の中のひとつとして、コスプレイヤーが認知されるには、まだしばらく時間がかかりそうですね。それにしても、コスプレは体力も必要ですし、職業とすると結構大変じゃないですか?



【かう】そうなんです、本当に体力勝負なんですよ。体型維持のために食事制限をしている人も多いんですけど、イベントは数日間、早朝から夜まで立ちっぱなしということもよくあるので、私は食事はしっかり摂るようにしています。それと、体力づくりのためにテニススクールに通っています。運動音痴なのでなかなか上達しないんですけど、楽しさもあって2年くらい続けています。



■中国語を活かした海外展開も検討中「自分なりのやり方で“好き”を表現したい」



――コスプレ活動にも活かせる、かうさんならではの特技はありますか?



【かう】小学4年生から中学3年生までの6年間、台湾で暮らしていたので中国語が話せます。イベントでもアジア圏のお客さんがいらっしゃった場合、応対することができるので、それが強みになっていると思います。



――2020年には東京五輪が開催され、大勢の外国人旅行者が日本を訪れる…はずですが、そうした人たちにとっても、コスプレは非常に興味深い文化だと思われます。中国語を駆使して、ご自身のコスプレイヤーとしての活動を海外にもアピールしたい…というお気持ちはありますか?



【かう】ものすごくあります! 他のイベントでも、海外の方と触れ合える機会が多くなりそうなので、コスプレはもちろん、私自身にも興味を持っていただけるような活動をしないと…と、あれこれ模索中です。それと、海外のコスプレイベントにも興味があるので、来年はアメリカの『コミック・インターナショナル(通称:コミコン)』などにも遊びに行きたいです。



――さらに積極的な活動を検討されているわけですね。中国語は、ライブ配信にも活かせそうですが…。



【かう】いま使っているライブ配信のアプリは、日本以外でも見られるようになっているので、たまに海外の方も遊びに来てくれて。中国語でやり取りをするときもあるんですけど、今後はより本格的に、海外向けのライブ配信をスタートさせる…というのもいいですね。ハードルは高いけど、やり甲斐がありそうなのでがんばりたいです。



――貴重なお話、ありがとうございます。それでは締めの質問になりますが、かうさんにとって“コスプレ”とは? ひと言で表すとしたら、どのような言葉になりますか?



【かう】自分が好きなことを“いくらでも無限に表現できる手段”だと思っています。飽き性の私が10年も続けているので、そこは間違いないです(笑)。お仕事でもあるし、本当に大好きな趣味でもあるので、これからも継続して、自分の好きを表現していきたいです。





取材・文=ソムタム田井
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