抜てき続く森七菜、試しに歌って歌手デビュー 岩井俊二監督『ラストレター』主題歌

抜てき続く森七菜、試しに歌って歌手デビュー 岩井俊二監督『ラストレター』主題歌

 アニメ映画『天気の子』でヒロインに抜てきされた女優・森七菜(18)が、松たか子主演で自身も出演する映画『ラストレター』(岩井俊二監督、来年1月17日公開)の主題歌「カエルノウタ」(同1月15日発売)で歌手デビューすることが決定した。



【写真】森七菜×岩井俊二監督×小林武史3ショット



 主題歌「カエルノウタ」は、岩井監督が作詞、映画の音楽を担当する小林武史氏が作曲を手がけた。企画・プロデュースの川村元気氏は「『スワロウテイル』におけるYEN TOWN BAND、『リリイ・シュシュのすべて』から生まれたリリイ・シュシュ、岩井俊二監督作品から、いつも素晴らしい音楽が生まれてきた。では『ラストレター』からはどんな音楽が生まれるのか」を岩井監督、小林氏と話し合い、「たくさんのアーティストが主題歌の候補としてあがるなか、答えが目の前にあることに気づいた」という。



 「試しに」と歌ってもらった森の歌声は「少年と少女の間をたゆたうような瑞々しさと、誰にも真似できない力強さがあった」といい、「その声に惹きつけられて、岩井俊二がおとぎ話のような歌詞を書き、小林武史が映画の世界観を投影したメロディをつけた。エンドロールにこの主題歌が流れたときに、ついに“岩井俊二監督作品”が完成したのだと感じた」と過程を明かした。



 森は2016年に大分県でスカウトされ、翌17年に女優デビュー。今年7月公開の映画『天気の子』ヒロイン・天野陽菜役に起用されて注目を浴び、窪田正孝主演の次期朝ドラ『エール』ではヒロイン・二階堂ふみの妹役を演じることも決まるなど抜てきが続いている。



 森は「初めてお話をいただいた時、本当に私で合っているの?と驚きました。今回、歌手デビューとなり、映画主題歌に初挑戦です。それがこんなに素敵な、私が大好きな作品で、さらに岩井俊二監督、小林武史さんに作っていただいた唄を歌うことが、非常に重大な事だと感じました」と胸中を告白。公開を約2ヶ月後に控え「スクリーンで最後に自分の歌が流れるのは、楽しみですが、すごく誇らしげな気持ちになるか、穴に入りたくなるか、どちらかだと思います」と笑った。



 なお、来年1月15日発売の森のデビューシングル「カエルノウタ」のカップリングには、小泉今日子「あなたに会えてよかった」、荒井由実「返事はいらない」のカバーも収録。映画『ラストレター』のオリジナルサウンドトラックも同時発売される。



■森七菜

初めてお話をいただいた時、本当に私で合っているの?と驚きました。今回、歌手デビューとなり、映画主題歌に初挑戦です。それがこんなに素敵な、私が大好きな作品で、さらに岩井俊二監督、小林武史さんに作っていただいた唄を歌うことが、非常に重大な事だと感じました。歌詞、メロディともに一瞬一瞬聴き逃せなく、全部余すことなく歌わないと、と心掛けました。



歌うことは楽しいですが、まだまだ未熟なので、ひとつの映画を作るような、お芝居をするような感覚で歌いました。スクリーンで最後に自分の歌が流れるのは、楽しみですが、すごく誇らしげな気持ちになるか、穴に入りたくなるか、どちらかだと思います(笑)。



■岩井俊二(映画監督/主題歌作詞担当)

イソップ童話のひとつをモチーフにしつつ、ショートフィルムも別に作るような感覚で、映画と程よい距離感を保ちつつ、いろいろな解釈ができる歌にできればと思い、作詞しました。



森さんは、やはり根に女優というものがあるので、「上手く歌おう」というよりも、「表現しよう」というアプローチが、撮影現場で役者としてやっていたアプローチに共通するものがあるんだな、と。歌だけですが、演じるような表現でひとつひとつの言葉に宿すものがあって、まだあどけない女の子なのに、すごく丁寧に、文学的に表現していて、とても感心しました。



映画の主題歌には、そこまで観てきた流れを上手く支えて、余裕を持ちながら緩やかに着地していくような役割があると思いますが、そこはとてもうまくいったかなと思っています。映画を観る前に曲だけ聞く人もいて、そういった方々がどんな映画を想像するかな、なんて想いを馳せつつ書いたので、そういう楽しみ方もしてもらえたら嬉しいです。



■小林武史氏コメント(映画音楽/主題歌作曲担当)

主題歌は、歌独自の世界観はもちろん、映画との関係性というのも必要で、今回、映画のエンドロールの使いどころも、透明感のある森さんの声にピッタリなので、トータルとしてうまく色々な要素がつながることになると思います。



森さんは、レコーディングを一回一回重ねるごとに成長してくるんです。最初から表現しようとする気持ちがあり、やっぱり女優さんなんだなと思いました。歌詞の意味を岩井さんに確認したりしていて、その後のレコーディングは、また格段に良くなり、二歳くらい年齢が上がったような感じで、最後はあどけなさだけでなく、女性としての色気が出てきたのかなと思いました。女優だけでなく、歌い手としての顏もどこかで忍ばせていってほしいなと思います。
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