新人映画監督に贈られる『新藤兼人賞』 金賞・村上浩康監督「100歳でもドキュメンタリーを撮りたい」

新人映画監督に贈られる『新藤兼人賞』 金賞・村上浩康監督「100歳でもドキュメンタリーを撮りたい」

 日本映画製作者協会に所属するプロデューサーが「この監督と組んで仕事をしてみたい」という観点でその年度の優れた新人監督を選出する『新藤兼人賞2019』の授賞式が6日、都内で開催された。今回、ドキュメンタリー映画『東京干潟』『蟹の惑星』で金賞を受賞した村上浩康監督は「100歳でもドキュメンタリーを撮ることを目指して頑張りたいと思います」とさらなる活躍を誓った。



【集合ショット】河村光庸プロデューサー、村上浩康監督、田中征爾監督らが登壇



 村上監督は「非常に光栄で、身が引き締まる思いでいっぱいです」と喜び。同映画は、基本的には村上監督1人で約4年の歳月をかけて、多摩川の河口近くのホームレスの老人を追った作品。「ホームレスのおじいさんの取材だったので1対1で向き合ったからこそ人間関係が深まり、ここまで撮らせてもらえることができたのかなと思います」と映画の作り方にはさまざまな手法があると話した。



 シム・ウンギョンと松坂桃李が共演した『新聞記者』でプロデューサー賞を受賞した河村光庸氏は「リスクマネージメント、コストパフォーマンス、コンプライアンスの3つが新しい三種の神器のようなものになっている時代で、リスクマネージメントとコンプライアンスは徹底的に無視した映画を作りたいと思っていました。その中で、興行収入の面でもこういった賞をいただけたことは大変光栄に思っております」と喜びのコメントを述べていた。



 24回目を迎える同賞は「新人監督を発掘、評価し、今後の日本映画界を背負ってゆく人材を育てたい」というプロデューサーたちの思いから1996年に「最優秀新人監督賞」として創設し、00年から故・新藤兼人監督の名前を冠した名称となった。過去には、是枝裕和監督、宮藤官九郎監督、白石和彌監督らが金賞を受賞している。今年の各賞の受賞者は以下の通り。



■『新藤兼人賞2019』

金賞:村上浩康監督(『東京干潟』『蟹の惑星』)

銀賞:田中征爾監督(『メランコリック』)

プロデューサー賞:河村光庸プロデューサー(『新聞記者』)
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