前野朋哉、“製作期間7年半”アニメ出演に恐縮しきり アフレコは「半日ぐらい…」

前野朋哉、“製作期間7年半”アニメ出演に恐縮しきり アフレコは「半日ぐらい…」

 俳優の前野朋哉、芹澤興人が12日、都内で行われたアニメーション映画『音楽』(来年1月11日公開)の先行上映トークイベントに出席。製作に約7年半かかった同作だが、アフレコはわずか半日ほどだったことを明かし、「申し訳ないんですけど」と恐縮していた。



【写真】”製作に約7年半”に対してアフレコはわずか半日に恐縮しきりだった前野朋哉



 大橋裕之氏による原作漫画(『音楽と漫画』)を岩井澤健治監督が手掛けた同作は、楽器を触ったこともなかった不良たちが思いつきでバンドを組むところから始まるロック奇譚。個人での製作期間は7年以上にわたり、71分で4万枚を超える作画はすべて手描き。クライマックスの野外フェスシーンをダイナミックに再現するため、実際にステージを組み、ミュージシャンや観客を動員してのライブを敢行したほどの作品となっている。岩井澤監督は「フェスのシーンは2分ぐらいなんですけど、あれで2年半ぐらいかかってます。あれがなければ、もう少し早かった」と冗談交じりに語っていた。



 坂本慎太郎が主人公の研二の声を務め、前野は太田、芹澤は朝倉を演じている。観客と一緒に観ていたという前野は「ライブシーンで涙が出そうになった。グッと熱くなる感じが一段とありました」としみじみ。「研二が『バンドやらないか』というせりふのときの、シーンと静まりかえっているのを、みんなで共有している時間がたまらない。何を言い出すんだ、みたいな。あそこは絶対に物音を立てられないから緊張しますね」と笑い、芹澤は「衣擦れの音とかもスゴい。ずーっと気持ちいいものを見させてもらった」と感慨深げだった。



 また、前野は「7年と5ヶ月の製作期間で、僕らが録ったのは申し訳ないんですけど2日ですね…。顔合わせと本読みを1日して、実際に録ったのは半日ぐらいかな」と恐縮しきり。それでも「アフレコのときは、すごくよかった。普通にお芝居している感覚でした」と仕上がりは最高のものになったという。



 岩井澤監督は2人のキャスティングについて「割と早い段階からお2人にお願いしたかった。坂本さんよりも早い段階でイメージしていた。誰にも言わなかったですけど。坂本さんが決まって、みんなのテンションが上がっているところで『ここで言える』と思った」と裏話を紹介。大橋氏がオファーを担当していたそうで、岩井澤監督は「原作だけなのが、もったいない。本当は『総監督』でもいい。関わり方が全然、違う」と振り返る。大橋氏と岩井澤監督は家が近いそうで「スーパーとかで偶然会って、打ち合わせしてました」と明かしていた。



 また、役どころは“秘密”で歌手の岡村靖幸も出演。岩井澤監督は録音前に緊張したが「実際に岡村さんが来て『いざ、やります』ってなったら、もうなんかね。本当は『1テイクか、2テイクで』とプレッシャーをかけられていた。でも、岡村さんは『何でも、おっしゃってください』みたいな感じだった。監督なんで、6テイクほど撮らせていただきました(笑)」とぶっちゃけ。4テイク目が最高の仕上がりだったが「もう1テイクお願いしましょうか、みたいな感じで。5テイク目を録って、最後も『あと1テイクだけ、お願いできませんか…』と6テイク目も録りました」と笑わせた。
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