【ライヴレポ】KREVAが三浦大知ら豪華アーティスト陣と音でつなげた音楽祭

“クレバの日”である9月8日に合わせて毎年開催される、恒例のライヴイベント『908 FESTIVAL』。8月26日、27日に大阪フェスティバルホールにて、9月7日、8日に東京・日本武道館にて、合計4夜にも及んだ宴の最終日に集ったのは、AKLO、三浦大知、KICK THE CAN CREW、さかいゆう、SONOMI。KREVAをはじめ、彼と縁の深いゲストたちそれぞれのアーティストパワーが全開、まさかのコラボレーションもありの全部乗せなステージは、これ以上ないほどに昂ぶらせてくれた。


まずは、ステージ下からポップアップで華麗に姿を現わしたKREVA。


「昨日までは10周年イヤー。今日でメジャーデビューからちょうど11年。気持ちは変わらないけど、体は軽くなった気がします。さあ、準備はできていますか?みなさんの準備ができていようができていまいが、一番手のアイツはブチかますはずだけどね!」


そんなKREVAの期待感を裏切らないのがAKLO。鋭い日本語ラップで堂々たる存在感を見せつけ、「RGTO」で登場したKREVAと「Catch Me If You Can feat. KREVA」で激しいラップバトルを繰り広げれば、オーディエンスに火が点かないわけがない。と思ったら、ハケようとするKREVAを必死に引き留め、「一生のお願い、去年しちゃったんですけど……もう1曲だけ一緒にやってもらえませんか?」と、スペイン語も交えてお願いするAKLO。「いやいや、断るって。でも安心して。代わりを用意しておいたから」というKREVAの言葉通り、ステージ下から現われたのは三浦大知。粋な演出といい、「Your Lane」でかけ合いながらピースサインもしちゃう二人の笑顔といい、たまらないではないか。


三浦大知は、ダンサーと共にしなやかに踊ったり、伸びやかな歌声を響かせたり。「Magic Remix feat.KREVA」ではKREVAがなんとお揃いの衣装で登場、三浦がCMソングを担当している“ニベア”“日本工学院”、翌々日から始まるツアー初日の“八王子”といったワードをMCに入れ込んでくると、「KREVAさん、ホントに優しいですよね」と噛みしめる場面も。「IT’S THE RIGHT TIME」のトラックに乗せKREVAの「EGAO」をカバーするというマッシュアップにしろ、両者の間にある絆とリスペクトにどうしたって胸がアツくなってしまう。


続くKICK THE CAN CREWが1曲目に持ってきたのは「マルシェ」。最強トリオにいきなり“幸せの国”に誘われれば、そりゃあ“上がってる!”って言うしかない。「地球ブルース~337~」では、“来年43(歳)”と歌詞を変えてラップするMCUをKREVAとLITTLEが追い詰めたり、みんなでお茶目なポーズをしてみたり。「GOOD TIME」終わりで満足気にKREVAとMCUががっつり握手、ステージを去ろうとすると、「まだ何も終わっちゃいないぜ!」とLITTLEが名フレーズを叫び、「イツナロウバ」へ。奔放で鉄壁な3人には、やはり敵わない。


驚きの美声でピアノを弾き語るさかいゆうは、「サマーアゲイン」で高まりすぎてキーボードの上に乗っかってしまったかと思えば、車のCMソングとしてもお馴染みの「薔薇とローズ」ではブルージーな色で染め上げたり。「出ずっぱりだから休ませてあげたいなと思いつつ……僕にしかできない方法で、リハでもやっていない方法でクレさんを呼びたいと思います!」と宣言。大胆にも「くればいいのに」を歌い始めると……ステージにKREVAが!KREVAの顔にインスピレーションを受けて生まれたという「オトコFACE feat. KREVA」を初披露することに見事成功し、最後はKREVAの熱望でインディーズ時代の名曲「無言の月」を美しく歌い上げてくれた。


ラスボスはもちろんKREVA。問答無用に扇動すれば、「OH YEAH」からとんでもない一体感が生まれる。「47都道府県ツアーも昨日も頑張ったからさ、今日は完全に他力本願」と言うとSONOMIが登場、共に歌ったのは「ひとりじゃないのよ feat. SONOMI」だ。偶然にも「クレバの日」と誕生日が同じSONOMIは、過去一番多くコラボ作品を発表しているシンガー。「たられば feat. SONOMI」にしろ、息の合った二人の空気感からして心地良い。


突如KREVAが悪魔キャラに変貌、「一番怖いのはこのキャラにオチがないっていうことだが……なんでこんなことすんのか、なんで人の力を借りるのかって、それはみんなに楽しんでもらいたいからだよ」という高い意識そのままになだれこんだのは、ラップでたたみかける「基準」。MCU&LITTLEと共に攻めに攻めた「挑めRemix feat. MCU&LITTLE」の高揚感も、ハンパない。


「生まれてきてありがとう feat. さかいゆう」「Your Love feat. KREVA」ではさかい、三浦とスペシャルなコラボ。その上で、「俺が誰よりも一番共演したいのは、ここにいるあなたたち!」という言葉とともに、大合唱が巻き起こったアンセム「Na Na Na」へ。


「昨日、今回のテーマは“つながり”だっていうことに気づいて。途切れることなくどんどんアーティストが出てきてはつないでいく、音楽の祭り。これからも、続けていきたいと思います」という決意を胸に歌った「音色」は、一段と心を震わせた。


そして、アンコールで聴けたのはAKLOが新たにラップを書き加え、さかいがピアノを奏で、SONOMI、三浦大知、AKLO、さらにはLITTLE、MCUも加わっての「全速力REMIX」。豪華にもほどがある。


なお、2016年3月にはKREVAの楽曲で紡がれる新しい音楽劇『最高はひとつじゃない』が上演決定。過去2回、様々なジャンルのキャストたちと創り上げた伝説の公演が、東京と大阪で開催されるのだ。しかも、再演ではなく完全新作。希代のエンターテイナーの挑戦は、まだまだ続く。


文/杉江優花


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