アニメ「 22/7 」第7話『ハッピー☆ジェット☆コースター』【感想コラム】

アニメ「 22/7 」第7話『ハッピー☆ジェット☆コースター』【感想コラム】

アニメ「 22/7 」第7話『ハッピー☆ジェット☆コースター』 あらすじ  


突如、倒れてしまったメンバーたち。


しかし仕事が増え始めた22/7には、今日もスケジュールが詰まっている。この緊急事態を前に、無事だったのはまさかのジュンただ一人。


「みんなの分もわたし頑張る!」


どれほど大変な仕事でも、明るくこなしていくジュン。しかし昔のジュンは、病弱で後ろ向きな性格の少女だった。そんな彼女を変えたのは、一人の女の子で……。


このページの目次

1 倒れることも壁は想定済み?2 ジュンの過去3 コミカルとシリアス、そして細かいところまで練られた演出4 EDもパーフェクトの神回
■倒れることも壁は想定済み?

メンバーが次々と倒れる中、ジュンだけが倒れないという思わせぶりなラストで終わった前回。

原因はまさかの「食中毒」しかも、差し入れのコービーゼリーが原因って衛生管理どうなってんだ。


しかし、その差し入れも“壁”の指令、つまりは決めれらた事項だった。

ジュン以外の7人が倒れ、残りのスケジュールはジュン一人だけで穴埋めしていくことに。


やはりこう考えると“壁”からの指令 = メンバーに乗り越えるべき試練を与えているように感じますね。


他のメンバーが倒れても、ジュンのその底抜けの明るさに合田たちも感心するばかり…だったが…。


■ジュンの過去

画像引用元:(C) ANIME 22/7


もうここまでの流れからさすがにわかる通り、ジュンにも他のメンバーのように重たい過去があります。。

生まれつき呼吸器官が弱く、小さい頃から入退院を繰り返すほどの病弱だったジュン。

すぐに早退や保健室登校を繰り返し学校に友達なんていなかったという…これまでのジュンからは想像できないほどの過去。


ジュンはその生まれつきの体の弱さを「これが私の人生」と悟っていました。

少し走っただけで息が上がってしまうほど。


再び入院したジュンは、悠という名の少女と仲良くなります。

世界ちっとも楽しく見えていないジュンにとって、なんでも楽しそうにする悠が羨ましくも見え、同じ病人なのになぜそんなに楽しくいられるのが不思議な存在でした


悠は言います「人生は遊園地」と。

注射はジェットコースター、お薬はお化け屋敷。「人生は楽しまないともったいない」。


悠に連れられカラオケに行ったり、悠と遊ぶことでどんどん前向きに明るく元気になっていくジュン。


アニメ「 22/7 」第7話『ハッピー☆ジェット☆コースター』【感想コラム】画像引用元:(C) ANIME 22/7


しかし、そんな生活も長くは続かない…。

ジュンが退院する日、親友の悠のために手紙を書いたジュンは手紙を渡そうと個室に向かうと…悠は亡くなっていた。


それを見たジュンは、「私が死ねばよかった。後ろ向きでネガティブな自分と悠を今すぐ交換してほしい」と大声泣き叫びます。


このジュンが泣き叫ぶBGMにかかっているのは「理解者」という楽曲です。選曲が憎いですね。


ジュンの咳も落ち着いてきたと診察を受けると、なんとジュンの治らないとされていた肺の病気は完治していた。

「まるで悠ちゃんの命をもらった」というほかない奇跡。


そこから失われた10年間を取り戻すかのように学校生活に励むジュンにG.I.Pからの運命の手紙が届きます。


「人生は遊園地」そう叫んだジュンは、アイドルという世界に飛び込んでいくのでした。


■コミカルとシリアス、そして細かいところまで練られた演出

今回のアニメの構成は過去の回想と現代を行き来するいつもの構成ではありましたが、

ジュンらしくコミカルで明るい現代のパートと息が詰まるような重くシリアスな過去パートという

これまでとはちょっと違うような、とてもギャップのある回でした。


アニメ「 22/7 」第7話『ハッピー☆ジェット☆コースター』【感想コラム】画像引用元:(C) ANIME 22/7


全ての仕事を一人でこなしてしまう元気の良い仕事っぷりに、ちょっとクスっと来るような演出を相まって常に笑顔のジュン。

逆にただひたすらに泣き明かした過去パートの対比が一番激しい回だったなと思う、まさにジェットコースターのようなストーリーのお話でした。


そしてラストに疲れ切ったジュンが仮眠室に向かうとナナニジのメンバーと遭遇します。

今は一人ではない支え合う仲間がいるという表現と、


「本当に本当に……」というラストのジュンのセリフから、「大変だったんだから!」じゃなくて笑顔で「楽しかった」というところ…最高でしたね。満点でした。


さらに作中、ところどころに同じ花がジュンの成長に合わせるように成長していくですよね!

ツイッターで、あれはジュンの誕生日花と解説している方がいらっしゃいました。なるほどな…と脱帽しました。


■EDもパーフェクトの神回

はっきりいってマジで神回だったのでは!?

そんくらい丁寧に作られていましたね。

元々病弱だったジュンが、悠の笑顔とバイタリティーを受け継いだかのようにひたむきに頑張る姿。

そしてEDのジュンの夢の中で成長した悠が登場するのもたまらないですよね。ジュンの心の中では、今でも悠と共に生きているという表現が最高でした。

ジュンが書いた手紙もハート型でそれをずっと持っている=悠の命を今でも自分が持っている…という表現なのでしょうか?みえなくもないです。


ジュンの座右の銘でもある「人生は遊園地」という言葉を掘り下げた過去回。

ぶっちゃけこのくだりは井上雄彦の「リアル」という漫画の中で、

20歳まで生きられない難病に侵されたヤマというキャラクターが「ジェットコースターに乗ってるときに、あと何秒で終わっちゃうなんて考えないよね?そん暇ないよ」

というセリフを言うのですが、彼もまた病気を受け入れ「人生を楽しく生きる」というキャラクターなんですが……。

パクリなんじゃないかってくらいこれを思い出してしまった…。


話は戻してED、「人生はワルツ」。





いいですよね。

明るくポップに来るかなと思ったらしっとりめの曲調。

くるくると回るワルツのように、いいことも悪いこともやってくる、ジュンの人生を歌ったかのような歌詞。

ジュンの子どもっぽさを表現したようなメルヘンチックな映像。

ラストの満開の笑顔と作中の花。


マジで全てがパーフェクトな神回だったと思います。なんやこれ最高や!!! そして次回はライブ回と丸山あかねちゃんのお当番回。果して…。


22/7 アニメ情報





(あにぶ編集部/あにぶ編集部(弥生))
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