「なんだこの人生は…」社畜OL漫画に反響、作者が提示する“人生を彩るためのラフな考え方”

「なんだこの人生は…」社畜OL漫画に反響、作者が提示する“人生を彩るためのラフな考え方”

 毎朝地獄のような満員電車に耐えて出社、残業してくたびれながら帰宅、帰ったら夕飯と風呂をこなして即寝る。この生活があとどれだけ続くのか…。そんな日々働くなかで感じる“社会人のつらさ”を描いた漫画がSNSで話題になっている。働く人が抱える葛藤をリアルすぎるエピソードで表現する、作者の橋本ゆのさんに話を聞いた。



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■「こう思っているのは自分だけ?」日常や社会のなかで感じていたことを漫画に



 橋本さんが描く漫画に登場するのは、20代の社畜OL。出勤と退勤をひたすら繰り返す日々で、休日の土曜日は平日の疲れがたまって毎週ベッドで過ごす。好きなことをして過ごせる日曜日しか生きた心地がしない…と、漫画ではそんな社会人のつらい一面が表現されている。



 SNSで発表するたびに「まったく同じ心境」「頷きすぎて首がとれそう」「いいねボタンが足りない」と反響が大きい橋本さんの漫画は「日常生活で感じた『これって自分だけなのかな?』と疑問に思うエピソードをイラストで表現してみたこと」で始まったという。



「漫画には常にリアリティを持たせたかったんです。仕事や人間関係は、誰にとっても切り離せない身近なテーマ。こう思っているのは自分だけかな…と感じていたことが、ネットでは意外に共感を集めます。特に『空気を読んで言いたいことが言えない』とか『後ろ向きの発言をしづらい』とか。そういう日常で抑圧しがちなネガティブな感情も、ネットで共有することで気持ちが軽くなったり整ったりもする。『会社や日常でこんなことあるある!』と、読んでくださる人が少しでも感じてくれたらなと思って描いています」



■「不透明な将来に“人生単位”で悩むよりも、目先の楽しみを最大限に楽しめばいい」



 会社員として働きながら、趣味でイラストを描き続けてきたという橋本さん。



 通常のエピソードでは主人公を通して社会人の抱えるモヤモヤを吐き出すような作風のものが多いが、昨日発売された書籍『なんだこの人生』(KADOKAWA)では「毎日生きた心地がしない…」と嘆く主人公に、人生を彩るためのラフな考え方を提示している。



「日常を過ごす中で、同じような毎日が続いてしまうという感覚の人もいると思います。そのマンネリを防ぐためには、『新しいことにチャレンジして変化を作る』『その変化を楽しむ』ことが何より大切だと私は思っています。先の分からない不透明な将来に対して“人生単位”で悩むよりも、目先の楽しみを作って今を最大限に楽しめばいい。その楽しみをツギハギみたいにつなげて、1本の長い線にして細く長く生きていけばいい。そんな考え方があってもいいと思うんです」



 今後は「話に一区切りついたので、別の作品を描いていきたい」という橋本さん。



「内容は決まっていませんが、本書では基本的に主人公1人のみが登場人物だったので、次は家族や友達や同僚など、周りの人々を巻き込んで物語が広がっていく……そんな物語を描けたらよいなと考えています」
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