ガンダム『閃光のハサウェイ』主人公・小野賢章が決意 古谷徹は金言「人生が変わる」

ガンダム『閃光のハサウェイ』主人公・小野賢章が決意 古谷徹は金言「人生が変わる」

 声優の小野賢章、上田麗奈、諏訪部順一が今夏に公開を予定している「機動戦士ガンダム」40周年企画の映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』で声を担当することが24日、わかった。同日に無観客で行われたファンイベント『GUNDAM FAN GATHERING「閃光のハサウェイ」Heirs to GUNDAM』で発表された。



【写真】『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の場面カット



 小野は主人公のマフティー・ナビーユ・エリンことハサウェイ・ノア、上田はギギ・アンダルシア、諏訪部はケネス・スレッグを演じる。役が決まった瞬間について小野は「最初は信じられなかったです。決まりましたと連絡をいただいたときに『いや、またまた』って思いました(笑)。それが実感に変わってプレッシャーを感じつつ…。でも、やるしかない。今は一生懸命、やっているという感じです」と振り返った。



 上田は「うれしかった反面、プレッシャーが大きすぎて…。ここから逃げたいって思いが強かった(笑)。そう思いつつも今の自分だからできることを一生懸命やっていきたいなという思いを強く持ちました」と決意を新たに。諏訪部は「『やったー』という感じでした。正直、狙ってましたので。とても出たかったので、うれしかったです」としみじみ口にした。



 ハサウェイというキャラクターについて小野は「『逆襲のシャア』から約12年経った時代。『逆シャア』のときは少年だったんですけど、立派な青年になっている。大人だっていう印象でした」とビジュアルの感想を語り「抱えている過去が相当大きい。そこを常に出すのも違う。それが見え隠れするような…。その、ちょっとした瞬間は僕のニュータイプの感性で敏感にキャッチできたらと、キャラの深堀りをしている最中です」と現状を説明していた。



 同作のティザービジュアルはハサウェイを中心にアムロとシャアが振り返る構図に。同席したアムロ・レイ役の古谷徹は「小野くんも劇団ひまわり出身で僕の後輩」と親近感を持ち「ガンダムは本当にビッグタイトル。ほかのアニメ作品とは一線を画していると思うんですよ。世界中にファンがいる」と重みを熱弁。そして「ガンダムの主人公をやると人生が変わる。『OO』のときに宮野(真守)に言ったんですよ。実際に彼の人生も、だいぶ変わったような気がする」と述懐しながら「これで食いっぱぐれることはない。古谷家の家計は、この40年、ガンダムに支えられていますから(笑)。そうするためには、このハサウェイというキャラクターを、自分がニュータイプであることを信じて、その完成に任せて思いっきり演じれば。小野くんなりのハサウェイをやってください」と金言を送ると、小野は静かに「ありがとうございます」と先輩の言葉に感謝した。



 



小形尚弘プロデューサーは製作の状況にも言及。同作は史上初めて富野由悠季氏の原作を富野氏以外が監督する作品で、監督は『機動戦士ガンダムF91』などで作画監督を務めた村瀬修功氏。小形プロデューサーは「映像的な部分が素晴らしい。村瀬さんの映像感覚でハサウェイをフィルム化したいと思った」と監督に起用した理由を語った。富野氏について「予告見て怒ってました(笑)。『ナラティブ』につけた予告は神妙だった。あれは『ナラティブ』が派手な内容だったので、その後に派手なものを付けてもなと思って、わざとテンションを低くしたんですけど『お前は予告の意味がわかっていない』と叱咤されました。その通りだと思って、そこから先の予告は気をつけて作っています」とらしいエピソードを明かした。



 また、劇場版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』と小説版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』では物語に違いがある。小説版の『閃光のハサウェイ』は『ベルトーチカ・チルドレン』を引き継ぎ、ハサウェイが今の道に進むことになったキッカケであるクエス・パラヤの死にも大きな差異がある。どちらの流れを汲むのか問われた小形プロデューサーは「なかなか今の時点では言いづらい。あくまで、サンライズの映像作品として『逆襲のシャア』の続きであることは間違いないです。ただ、作る際に小説版の『ベルトーチカ・チルドレン』もしっかり読んでいるので、その要素が全く入らないというワケではない、というあいまいな答えしか言えない」と濁した。同じく結末についても「3本目のシナリオは完成していない。どうなるのかは決まっていない」と話し、諏訪部は「オリジナル展開になるのか。カミーユがしっかりしているみたいな、そういう感じにも…」と期待していた。



 最後に小野は「身が引き締まる思い。1個、ギアを上げることができたと思う。歴史の長いガンダムシリーズで主人公をやれるのは光栄。その責任を果たせるように頑張って行きたいと思います」と決意表明していた。



 『閃光のハサウェイ』は、2019年に迎えたガンダム誕生40周年、さらに宇宙世紀の次の100年を描く「UC NexT 0100」プロジェクトの映画化作品第2弾として制作される宇宙世紀サーガの最新作であり、アムロとシャアによる最後の決戦を描いた『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(1988)の世界観を色濃く継承する作品。現在、劇場版3部作として制作が進められており、第一作は今年7月23日の公開を予定している。



■『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』あらすじ



 第二次ネオ・ジオン戦争(シャアの反乱)の終結から12年が経過したU.C.0105。人類と宇宙世紀の未来を示すかと思われた“アクシズ・ショック”を経ても、世界は変わらず混乱状態にあり、断続的に軍事衝突が発生していた。地球連邦政府の腐敗もさらに進んでおり、上層部は地球の汚染を加速させただけでなく、強制的に民間人を宇宙へと連行する非人道的な政策「人狩り」を行っていたのである。



 そんな地球圏の腐敗に立ち上がったのが、「マフティー・ナビーユ・エリン」と呼ばれる人物が率いた反地球連邦政府組織「マフティー」であった。彼らは地球連邦政府高官を次々と暗殺するという苛烈な武力行使に手を染めていたが、連邦政府への反発を強める民衆からは一定の支持を得ていた。



 その「マフティー」本人を名乗り、指揮する人物こそ、かつて一年戦争にも参加した地球連邦軍士官ブライト・ノアの息子で、シャアの反乱にも参加していたハサウェイ・ノアであった。アムロ・レイ、シャア・アズナブルの理念と理想を肌で知る彼は、ふたりの意志を宿した戦士として、武力による抵抗から道を切り拓こうと画策していたのである。だが連邦軍大佐ケネス・スレッグと謎の美少女ギギ・アンダルシアとの出会いが、彼の運命を大きく変容させるのであった。



■キャラクター

・ハサウェイ・ノア:父は地球連邦宇宙軍ロンド・ベル指令のブライト・ノア。少年時代にシャア・アズナブルが起こした第二次ネオ・ジオン戦争(シャアの反乱)をくぐり抜けたハサウェイは、短い軍役を経て、現在は地球でアマダ・マンサン教授のもと、植物観察管候補としての研修を受けている。コロニーの農業ブロックからの帰り、乗り合わせたハウンゼン356便でマフティーを名乗るハイジャックに遭遇。軍仕込みの身体能力でそれを撃退し、多くの閣僚たちの称賛を受ける。しかし、ハサウェイこそが、その閣僚たちの暗殺を行う、反地球連邦政府運動マフティーのリーダー、マフティー・ナビーユ・エリンであった。(CV:小野賢章)



・ギギ・アンダルシア:ホンコンへ向かうシャトル、ハウンゼン356便に乗り合わせる男性たちを魅了し、女性たちを嫉妬させる容姿端麗な少女。ホンコンへの渡航目的、出自などはすべて謎だが、エレガントな立ち振る舞いと、ハウンゼン搭乗という事実は、信頼を得る大きな後ろ盾を想起させる。大人社会の歪みに迎合せず、想いを素直に口にする彼女との出会いによって、男たちの封じ込めた想いが芽吹き始め、さらにそれは凍りついたハサウェイの過去をも溶かしていく。(CV:上田麗奈)



・ケネス・スレッグ:地球連邦軍将校。階級は大佐。元はモビルスーツパイロットで、「シャアの反乱」でも第一線で戦った経歴を持つが、自身のパイロットとしての特性に見切りをつけ、以来平時の実践のない連邦宇宙軍で新型モビルスーツの開発を続けていた。反地球連邦政府運動マフティーの過激化に対応すべく、キンバレー・ヘイマンに替わりマフティー殲滅舞台の指令として太平洋を管区とするダバオ空軍基地に赴任する。ハウンゼン356便で出会ったハサウェイに、彼の求めるパイロット像を重ねる。(CV:諏訪部順一)



■モビルスーツ(判明しているもののみ)



・ペーネロペー:マフティー殲滅のためにケネスが戦線に投入したアナハイム・エレクトロニクス社製のモビルスーツ。オデュッセウスガンダムがFF(フィックスド・フライト)ユニットを装備した形態がペーネロペーと呼称される。小型化したミノフスキー・フライトを初めて搭載したモビルスーツの一機であり、大気圏内での高度な単独飛行能力を持つ。超音速飛行能力も備えているが、使用するためにはフライト・フォーム形態に変形する必要がある。



・メッサーF01型:マフティーが主力として運用するモビルスーツ。ギャルセゾンと連携したゲリラ戦を得意とし、高高度からの自由落下時には背部に装備されたベクタード・テール・スタビライザーを展開してエアブレーキや姿勢制御を行う。パーツ構成によって機体名称が異なり、ガウマンの搭乗機はF01型。
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