the Raid. 夢舞台で無観客ライブ コロナ影響で中止も「立ち止まることなく次のライブを目指す」

the Raid. 夢舞台で無観客ライブ コロナ影響で中止も「立ち止まることなく次のライブを目指す」

 5人組ヴィジュアル系バンド・the Raid.(レイド)が29日、東京・中野サンプラザホールでライブツアー『走る走る俺たち~リクエストツアー~』のファイナルを迎えた。新型コロナウイルスの影響を受け、公演は中止となったが、無観客ライブとしてパフォーマンスを行い、YouTubeチャンネルでプレミア公開した。



【写真】無観客でも全力パフォーマンスを披露したthe Raid.



 年間100本以上のワンマンライブを行い、精力的に活動を続けているthe Raid.。今回、中止の決断を下した中野サンプラザ公演は、9年越しにかなった初のホールライブだった。は何を思い、今後のthe Raid.はどう活動していくのか。無観客ライブを終えた星七(Vo)、bo_ya(Gt)、由羽(Gt)、テンシ(Ba)、一陽(Dr)はインタビューで現在の心境を語った。



――無観客ライブとなった現在の心境は?



一陽「無観客ライブをやってみて、お客さんと触れ合うことができる1秒の重みというものを実感することができ、ファンの方との時間の大切さをより深く学ぶことができました。今後、ファンのみんなと一緒に過ごせる時間をこれまで以上に大事にできたらいいなと思っています」



テンシ「the Raid.にとって初のホールライブで、個人的にも中野サンプラザは憧れの場所だったので楽しみにしていました。非常に悲しいし、悔しいですし、やるせない気持ちもあります。でもライブは配信の向こう側のファンに向けて、楽しんでできました」



星七「大阪からスタートしたバンドなのですが、お客さんが数人しかいない時代が1年以上ありました。何度も活動を止めようかと考えたのですが、そんな時代を経て、ようやく親世代も知っている中野サンプラザでライブができることになりました。母親にも自慢しましたし、どうしてもファンの皆様と一緒に成功させたかったです。中野サンプラザは建て替えが決まっていて僕たちがここでライブをすることはもうできないかもしれないのですが、これを通過点として、中野サンプラザホール以上の会場を目指したいという気持ちが強く芽生えました」



由羽「残念です。初めてのホールだったのですが『こんなに綺麗なホールでライブができるんだ』と思いながらずっとツアーを回ってきましたので、悔しいです。ただ、立ち止まることなく次のライブを目指します」



bo_ya「コロナについて毎日のようにニュースが流れる状況ですが、少し前まではこういう状況になるとは思っていませんでした。いつ、平和な日常が崩れるか分からないと思いました。無観客ライブは、自分の中でも、the Raid.としても納得がいくものができました。後ろを観ずに突き進みたいと思います」



――中止は苦渋の決断だったのでは?



星七「9年かかって掴んだ夢を自分たちで取りやめることに対しての葛藤がありました。ファンの方々にも『どうしても夢をかなえている姿を観たい』と言ってくれた方もいる一方で、小中学生・高校生のファンの方の親御さんからは『子どものことを考えると中止にしてほしい』との声も頂きました。正解はないと思いますが、さまざまな意見が飛び交い、僕たち自身もすごく悩みました。ただ、人の命は失ってしまったら取り戻すことができません。僕たちの夢のために誰かが傷つくのであれば…と考えたときに、自分たちが夢を諦める決断をすることでみんなが救われたらいいなと思い、中止にしました」



――どんな心境でステージに立たれたのですか?



星七「きょうはお客さんがゼロ人だったのですが、観てくださる方が目の前にたくさんいることを意識して、妥協せず、全力でライブを行いました。ライブはずっとやってきているので、たとえ目の前にいなくても、お客さんとの心の距離はしっかりと取れていました。緊張しましたし、色んな思いが交錯しました」



――YouTubeチャンネルでプレミア公開を行った経緯は?



星七「お客さんと一緒にライブを楽しむことが難しい状況なので、ちょっとでも楽しんで頂きたいと思い配信することにしました。観て下さった方にとって、“また明日から頑張る力”になっていればいいなと思います」



――今後の活動はどうなりますか?



星七「中止にしたことで経済的な被害も及んでいるのですが、活動を止めることは選択肢としてありません。この状況を糧に、次からまたスタートしたいと思っています。今回の状況を受けて、次のツアーのタイトルを『ピンチはチャンス』にしました。こういうピンチだからこそ新しいスタートを切って、いい方向に持っていけたらと思います」



――7月リリースの次回シングルは、どんな楽曲になっていますか?



星七「少女漫画の王子様がテーマになっています。女子の恋する気持ちを応援する曲になっています。恋では叶わないことの方が多いと思いますが、聞いて頂いて女子力アップに貢献できたらと思います」



――今回、中止にしたことで製作費1000万円の負担が発生した。クラウドファンディングを計画しているとのことですが、キッカケは?



星七「ファンの方のお母さまをはじめ、『クラウドファンディングをやってみたら』というアドバイスを頂きました。僕たちは思いつきもしなかったのですが、そういった提案もありまして、取り組んでいます」



――新型コロナウイルスの影響で苦しい生活を送っている方々へコメントをお願いします。



星七「苦しんでいる方がたくさんいらっしゃると思います。いち早く苦しい状況が収束し、何気ない日常が戻ることを願っています」



――今後の活動の意気込みをお願いします。



一陽「『悔しい、悔しい』で終わるのではなくて、今回のことがあったからこそ先の未来があるのではないかなと前向きに捉えています」



テンシ「こういう事態になることもあるので、日々全力でバンド活動を頑張って、お客さんも会いに来られるときに、会いに来てほしいなと思います」



星七「中野サンプラザホールをファンのみんなと一緒に迎えることが一番の夢だったのですが、それができなかったからといって、the Raid.が終わるわけではありません。それ以上のもっと大きな会場にみんなを連れていくことができるように、前を向いてやっていきたいという気持ちが生まれました」



由羽「無観客ライブも、こういう機会だからこそできました。この機会を得ることができたことに感謝して、前を向いていきたいです」



bo_ya「バンドなのでもちろんライブはしたいのですが、これまで自分たちでやってきたので企画力のあるメンバーもいます。こういう状況の中でも新しいことを考えて、対面して会えなくてもネットなどを利用して、ファンの方と接するイベントもしていきたいです。まさに『ピンチはチャンス』ということで頑張って行きます」
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