新型コロナ影響でACジャパンCM増加 4・1放送の新CMは過去20年で最少に

新型コロナ影響でACジャパンCM増加 4・1放送の新CMは過去20年で最少に

 CM関連の調査を行うCM総合研究所は16日、新型コロナウイルス感染症の流行によるテレビCMへの影響をオンエアログをもとに検証したレポートを公表。業種や表現によって出稿を控えたCMがあり、ACジャパンの放送回数が増えた推移を報告した。



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 ACジャパンのCMは、1月中旬に国内初の感染者が確認されて以降、新型コロナ関連のニュースが相次ぐも2月下旬まで目立った変動はなかったが、政府が小中高校などに対して臨時休校を要請した2月27日を境に急増した。



 4月1日、2日はそれぞれ111回、118回を数え、翌日からは減少するも緊急事態宣言が発令された7日に再び増加。2011年3月の東日本大震災発生直後ほどの大きな影響はないものの、業種や表現によっては出稿を控えたCMが多かったことがうかがえた。



 各商品カテゴリの3月度(2月20日〜3月19日)の放送回数を前年比較すると、耐久消費財カテゴリの出稿量が減るなど、中国の生産ラインが中断した影響が見受けられた。なかでも自動車の車種CMは前年同月から2000回近く減少。4月1日には平均約130篇の新CMが放送されるが、今年は2001年の観測開始以来最少の78篇にとどまった。



 新型コロナ感染症への注意喚起をするCMは、東京都が2月10日に開始し、17日からは小池都知事が出演するCMを放送。4月12日には100回を数えるなど、緊急事態宣言を受けてオンエアが急増した。政府広報も“咳エチケット”や助成制度などを伝えるCMを2月中旬から順次開始している。



 通常のCM表現にも変化が見られた。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンなどが「臨時休園中」であることを表記し、アフラックのCMでも新型コロナウイルス感染者が保険の対象だと伝えるテロップが入った。また、ネスレ日本『キットカット』は香取慎吾が「いっしょにがんばりましょう」と描かれたアートを創作するCMを開始。ジャパネットたかたは「今だから気付けること」をキーワードに、さだまさしや西川貴教らが医療関係者へのねぎらいや体調管理の徹底を語りかけるCMを放送した。



 大塚製薬『ポカリスエット』は、大勢の中高生がそれぞれ自撮りした動画を用いて、力強い“合唱”を披露するCMをウェブで公開。「渇きを力に変えてゆく。」をコピーに、マイナスをプラスに変えることができるというメッセージを込めた内容で、4月17日にテレビでもオンエアされる。このように、新型コロナウイルスの影響でCMの出稿だけでなくクリエイティブ面でも変化が確認された。
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