『3年B組金八先生』全8シリーズ&スペシャルをParaviで完全初配信

『3年B組金八先生』全8シリーズ&スペシャルをParaviで完全初配信

 「15歳の母」「腐ったミカンの方程式」「いじめ」「不登校」「性同一性障害」時代の流れと教育現場でのさまざまな問題をテーマに、“日本一有名な先生”の32年間(1979年~2011年)に及ぶ教師生活を描いたTBSのドラマ『3年B組金八先生』シリーズが、動画配信サービス「Paravi」で配信されることが決まった。全8シリーズ&12のスペシャル回を合わせた全185話が配信されるのは、今回が初となる。



【写真】32年後の金八先生



 放送当初は毎週金曜8時に放送していた『3年B組金八先生』にあやかり、“月初めの金曜8時は、金八の日”として配信していく。まず、第1シリーズの1話から12話までを、1週早い今月24日午後8時から先行配信。13話から最終話までは、翌週5月1日午後8時から配信する。以降、1シリーズずつ順次、蔵出の予定で、全てのシリーズの配信が完了するのは、来年2月というロングラン配信となる。

 

 『3年B組金八先生』は、1979年に放送をスタート。第1シリーズは、世田谷の中学校から桜中学に転勤になった武田鉄矢演じる国語教師・坂本金八が、生徒の非行や不登校、いじめや親子の絶縁など学校が抱えるさまざまな問題を真正面から受け止め、生徒と一緒に涙を流しながら奮闘する姿を描いた。 金八シリーズは、 放送され た当時の時代背景とともに、そのころの日本の学校や家庭が抱えるさまざまな問題に焦点を当てていただけでなく、生徒役の出演者は、現在も各界で活躍して いるのも見どころのひとつとなる。



 以下、各シリーズ&スペシャルの概要を放送された順に簡単に紹介。



【第1シリーズ】1979年10月26日~1980年3月28日放送(全23回)

 生徒の非行、親子の断絶、内申書など教育問題を題材にして、当時話題を集めた。中でも、 6話にわたった「十五歳の母」では生徒の妊娠、出産を描き、また、東大をめざす高校生の自殺を取り上げ、反響を呼んだ。生徒役は“一五歳の母”を演じた杉田かおる、ツッパリ役の三原順子、たのきんトリオ(田原俊彦、野村義男、近藤真彦)らが出演。



【第2シリーズ】1980年10月3日~1981年3月27日放送 (全25回)

 「非行」「校内暴力」に真正面からぶつかり、「腐ったミカンの方程式」は社会に大きな衝撃を与えた。3年B組に転校してきた手のつけられない不良少年・加藤優 (直江喜一)の登場から新たな展開をみせる。加藤が警察に連行され、それを救うため、教師や保護者の前で金八が涙ながらに訴える「われわれは、ミカンや機械を作っているんじゃないんです、われわれは人間を作っているんです!」という名ぜりふや、金八先生に助けられた加藤が、卒業式で感動の卒業生代表のあいさつをするシーンなど、涙なくしては見られない感動シーンが満載。



【スペシャル1「贈る言葉」】1982年10月8日放送

 第1シリーズの卒業から3年、18歳となった生徒たちの“同窓会”を軸に、自分の道に向けて、再び直面する問題の数々を描いていく。このスペシャル版のために、田原俊彦、近藤真彦、野村義男、三原順子、杉田かおるといった、3B卒業生が全員集合。それぞれが 3年の間に成長した姿を見せる。



【スペシャル2「イレ墨をした教え子」】1983年10月7日放送

 金八の長女・乙女が緊急手術を受けることになり、娘の輸血をめぐって教え子の刺青が発覚…。極道の世界へ足を踏み入れてしまった教え子と、それを止めることができなかった金八のやるせない悲しみと怒りが描かれる 。生徒役には伊藤つかさ、沖田浩之、川上麻衣子、ひかる一平、直江喜一らが出演。第2シリーズ放送終了から2年後に制作された。



【スペシャル3「小さな嘘」】1984年10月5日放送

 5年前に桜中学を卒業し、20歳になった元3Bたちの純愛が中心に描かれる。ある事故の当事者である旧3Bの生徒が、思わずついてしまった嘘がもとで、生徒同士の純愛にヒビが入ってしまう。「どんな小さなことでも嘘をついてはいけない」。金八先生が20歳になった生徒に贈る言葉として、平凡でありながら純粋なメッセージを届ける。野村義男が同級生と恋を育むキーマンを好演したほか、田原俊彦、近藤真彦、杉田かおる、三原じゅん子ら第1シリーズで活躍した旧3Bの生徒が出演。



【スペシャル4「イジメられっ子金八先生」】1985年12月27日放送

 第1シリーズの卒業生も21歳になり、それぞれが自分の人生を歩んでいた。そんな彼らの母校・桜中学は、かつては校内暴力という嵐が吹き荒れていたが、現在は“いじめ”という陰湿な問題が起こっていた。金八だけは昔と変わっていなかったが、それだけに職員室では一人浮き上がり、生徒たちにはダサイ教師とバカにされている。教師として原点に立ち戻った金八が、辞表覚悟で学校と生徒にぶつかっていく。旧3B生徒役で田原俊彦、鶴見辰吾、三原じゅん子、杉田かおる、直江喜一らが出演。



【スペシャル5「先生の暴力・生徒の暴力」】1986年12月26日放送

 「学校全体が生徒を力で押さえつけた結果が、校内暴力の減少につながっている」というエピソードから、真の教育とは何かを問う。陸上でオリンピックを目指す現役大学生の星野清は、母校桜中学の陸上部コーチを担当することになり、部内で起きた“生徒のしごき”問題を解決するために奮闘。“しごき”にも通じる管理教育の行き過ぎと対決する金八先生の姿を描く。



【スペシャル6「新・一五歳の母」】1987年12月25日放送

 第1シリーズから8年が経過し、“15歳の母”こと雪乃と保の2人がついに結婚式を挙げる。一方、新たに第2の15歳の母”が 3年B組に現れる。だが保と雪乃の時とは違って、友達の助けも教師たちの理解も得られず悲しい結末を迎えることになる。金八は、他人に無関心なクラスメイトと、体面ばかりを気にして生徒を理解しようとしない教師を相手に対決していく。第2の“ 15歳の母”を演じた小川範子が抜群の演技を見せた。



【第3シリーズ】1988年10月10日~12月26日放送(全12回)

 舞台は桜中学から、同じ学区内の松ヶ崎中学へ。生徒の無気力に焦点を当てた。新任の英語教師(石黒賢)を指導しながら中間管理職の立場となった金八が、心が見えない生徒たちとどう向き合っていくのか。保健室登校を続ける生徒との心のふれあいや、酒乱の父親と二人で暮らす生徒との関わりなど胸に染みるエピソードが満載だ。生徒役に森且行、長野博、萩原聖人、佐藤(現・浅野)忠信、菊池健一郎らが出演。



【スペシャル7「第3シリーズ卒業スペシャル」】1989年3月29日放送

 それぞれに悩みを抱えながら、最後の中学校生活を送る松ヶ崎中学 3年 B組の生徒たち。やがて彼らも「高校受験」という試練を迎える。受験する先々で不合格という悲しい結末に直面する生徒と、彼を励まし、クラス一丸となって受験に向かう金八先生とB組生徒の卒業までを綴る。第3シリーズで生徒役を演じた森且行、長野博、萩原聖人、浅野忠信、菊池健一郎らも引き続き出演。



【スペシャル8「卒業アルバム」】1990年12月28日放送

 卒業写真撮影当日、生徒の仁史がツッパリ姿で登校し、教師たちは家に追い返すが、仁史は撮影の時間になっても戻ってこなかった。一日延期したところ、今度は優等生の伸之が化粧をして登校し、追い返された伸之もまた、翌日から不登校になる。実は伸之は塾にいくためにわざと学校から追い返される理由を作ったのだ。競争社会の真っただ中に放り出されたこどもたちに、学校は、教師は何をしてやれるのかを問う。



【第4シリーズ】1995年10月12日~1996年3月28日放送(全23回)

 金八は妻の里美に先立たれ教壇を遠ざかっていたが、前任校の桜中学から、戻ってきてほしいと要請が入る。そして3年B組には、かつての教え子、雪乃(杉田かおる)の子ども・歩もいた。一見平和に見える学校生活に潜むいじめ・不登校の問題や、現在は廃止となっている偏差値と受験の問題を、金八が生徒たちと対話し、高く数多いハードルを乗り越えていく。金八は生徒をいじめる子、いじめられる子に割り振り、いじめのロールプレイを行い、いじめがいかに無意識に行われるのかをわからせる。



【スペシャル9「子供を救え!大人達よ立ち上がれ」】1998年4月2日放送

 第4シリーズから2年後、青少年の犯罪を織り込みながら、教育のあるべき姿を示していく。出演は第4シリーズの卒業生をベースに、名取裕子、財津一郎ら第1シリーズの桜中学教師や、近藤真彦、三原じゅん子、野村義男、杉田かおるらも顔をそろえる。



【第5シリーズ】1999年10月14日~2000年3月30日放送(全23回)

 かつては“非行”と“校内暴力”が大きな問題だったが、時代とともに「不登校」や 「ひきこもり」、「いじめ」が学校を席巻し、その後「学級崩壊」と「突然キレる子ども」が新たな火種も生まれた。今シリーズでは少子化の波を受け、桜中学の校内に老人介護施設が併設され、“死”と向かい合って生きる高齢者と、時おり死に憧れる中学生が同じ屋根の下で毎日過ごすことになる。子どもから大人への重要な 15歳という多感な世代を相手に、 50歳になった金八は何を思い、何を語りかけるのか。“命”をテーマに、今また“かけがえのない授業”が始まる。生徒役に風間俊介、亀梨和也らが出演。



【スペシャル10「友を信じる心~お前死んだらオレ泣くぞ」】2001年4月5日放送

 第5シリーズから1年後、金八先生と3年B組生徒たちの心の交流を描く。卒業から1年が経ち、中学時代とは異なる環境に身を置く中で、開きかけた同級生たちの心の距離。苦しむ 3Bの卒業生たちに、金八先生は何を語りかけるのか?



【第6シリーズ】2001年10月11日~2002年3月28日放送(全23回)

 3年B組にやって来た二人の転入生、直と政則が新たな波紋を投げかける。直は 「 性同一性障害 」 だったのだ。そして、桜中学の校長に金八と正反対の教育哲学を持つ人物が赴任。さらに、坂本家では長男・幸作の身に病魔が…。教室・職員室・家庭、それぞれで起こった“三重苦”に金八先生はどう立ち向かうのか? 生徒役は性同一性障害の直を熱演した上戸彩ほか、斉藤祥太、本仮屋ユイカ、佐藤めぐみ、平愛梨、増田貴久、東新良和、加藤成亮、中尾明慶らが出演。



【第7シリーズ】2004年10月15日~2005年3月25日放送(全22回)

 教育理念をめぐり校長と対立した結果、異動を命じられて学校を去った金八が、 2年の月日を経て桜中学に帰ってくるところから始まる。犯罪の低年齢化が進むなど、中学生や地域社会を取り巻く環境が急速に変化していく現代。中学生の「ドラッグ」使用という衝撃的な事件が起こる。子供から大人へと成長するにあたり、最も重要な中学3年生という多感な世代を相手に、金八は何を思い、彼らに何を語りかけるのか? 生徒役に濱田岳、福田沙紀、八乙女光、黒川智花、冨浦智嗣、上脇結友、薮宏太、石田未来、鮎川太陽、岩田さゆりらが出演。



【スペシャル11「未来へつなげ3B友情のたすき」】2005年12月30日放送

 第7シリーズのその後を描く。卒業式から9ヶ月後、年の瀬も押し迫った 12月、旧3Bたちは薬物使用で少年院に入っていたしゅうが出院していると聞き、彼のために改めて卒業式をしようと計画していた。高校生になった旧3Bと金八先生の心の交流を描く。まさに第7シリーズの“真の最終回”といえる位置付けの作品。



【第8シリーズ】2007年10月11日~2008年3月20日放送 (全22回) シリーズを通じて大きな一つのテーマを追うのではなく、一人ひとりの生徒を取り上げていくことにより、現代の15歳を取り巻く問題・悩みを描き出していく。インターネットの普及から「学校裏サイト」という存在を知った金八は、「私」というタイトルで「心のHP」への書き込みノートの提出を試みる。生徒と喜怒哀楽を共にし、親には

堂々と説教をする金八が「学校とは何のためにあるのか」を問う。生徒役で真田佑馬、亀井拓、忽那汐里、草刈麻有、高畑充希らが出演。



【3年B組金八先生・ファイナル「最後の送る言葉」4時間SP】2011年3月27日放送

 「3年B組金八先生」シリーズファイナル。定年退職を迎えることになった金八先生が、最後の授業に臨む。第1シリーズから足掛け32年、第8シリーズまでに240人もの卒業生を送り出してきた金八。桜中学卒業生たちの中から、近藤真彦はじめ総勢150人以上が出演。物語は、3Bの札付きの不良・景浦裕也(岡本圭人)の更生に奮闘する姿を中心に描かれ、歴代3BのOBOGたちは金八と世話の焼ける後輩・景浦を助けるためにさまざまな場面で登場する。
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