【エール】クールな秘書役が話題に 気になる女優・加弥乃にインタビュー

【エール】クールな秘書役が話題に 気になる女優・加弥乃にインタビュー

 NHKで放送中の連続テレビ小説『エール』(月~土 前8:00 総合ほか※土曜は1週間の振り返り)。本作に初登場して以来、「あの人は誰?」「気になる」「ブレイクの予感あるね!」と注目を集めているのが、「コロンブスレコード」のディレクター・廿日市誉(古田新太)の秘書・杉山あかねを演じる加弥乃(26)だ。ORICON NEWSではステイホーム中の加弥乃に電話インタビューを敢行した。



【写真】加弥乃の弟だった! 「まねきねこダックの歌」のたつやくん



――第6週・第28回(5月6日)に初登場して以来、ネット上で「あの人は誰?」などと話題になっているのはご存知ですか?



【加弥乃】はい、すごくうれしいです。



 2年ほど前、『水戸黄門』(BS-TBS)に出演した時に、武田鉄矢さん(水戸光圀役)から「失礼かもしれないけど、あなたのようなまだ名を上げていない女優さんが、一生懸命演じることで、見ている人の心は動かされると思う」という言葉をいただいたんです。誰が演じているのかという情報なしに、視聴者の方がまっさらな目で見てくださり、誰が演じているんだろう? どんな人なんだろう?と気にしてくださって、いろいろ調べてくださって、「CMソング歌っていたの?」「元AKB48だったの?」と、反応してくださっているのも面白くて。“おうち時間”にネットの反響をものすごくみています(笑)。



――実は、2歳から芸能活動をしているそうですね?



【加弥乃】そうなんです。母が子どもの頃からいろいろやらせてみようと思ったそうです。NHKの『いないいないばあっ!』からはじまり、小学生の頃にミュージカルに出たり、CMソングを歌ったりして。小6でAKB48(2005年)に入って、中2で卒業(07年)して。卒業後、初出演したドラマ『チョコミミ』ではドラマ主題歌も担当させていただきました。



※編集部補足:『いないいないばぁ!』では、体操やなりきり遊びのコーナーなどに子役の赤ちゃんとして出演。AKB48では、1期生の前田敦子、高橋みなみ、小嶋陽菜らとともに東京・秋葉原にあるAKB48劇場の舞台に立っていた。AKB48に加入する前には、キユーピーの「キユーピー あえるパスタソース たらこ」のCMソングを歌っていたことも。余談だが、アフラックのCMソングで、CDも大ヒットした「まねきねこダックの歌」を歌っていた“たつやくんとマユミーヌ”の“たつやくん”は加弥乃の弟。さらに、シンガー・ソングライターとして活動している妹・朱里乃もいる。



――芸歴24年で“朝ドラ”は初出演ですね。



【加弥乃】“朝ドラ”のオーディションを受けるのは、『エール』で4度目でした。なかなか受からなくて、正直、縁がないのかな、と思ったこともありました。なので、出演が決まったと知らされた時は、長年の夢がかなった、やっと朝ドラの現場に立てるんだ、と喜びを噛みしめました。しっかりやるぞ、と気持ちが引き締まる思いでした。



 実は、以前アニメの主題歌を歌わせていただいたことがあり、その時のレコード会社が『エール』の「コロンブスレコード」のモデルになっている日本コロムビアでした。なので、初めて出演する“朝ドラ”が『エール』というのも、どこか縁を感じて、うれしかったです。



――アイドルから女優へ、わりと早い段階で進路を変えたように思えますが。



【加弥乃】AKB48に入る前から、いずれは女優の仕事をしたいと考えていました。子どもの頃から演じることが好きだったので、『エール』のヒロイン・音のように学芸会の演劇でどうしてもやりたい役があったり、毛布を着物のかけのようにして時代劇ごっこで遊んだりしていました。アニメや特撮以外で、毎週、放送を楽しみにしていた最初のドラマが大河ドラマ『利家とまつ』(2002年)だったんです。『エール』には唐沢寿明さんが出演されているので、実はすごく興奮しました。



――観る方のドラマデビューが『利家とまつ』だったんですね(笑)。さて、『エール』で演じている杉山は、昭和初期に、ヒット曲を量産するレコード会社の秘書という人気の仕事に就く“職業婦人”。その上、楽譜を見るだけで曲の良し悪しを判断できるほど、音楽についての高い見識を備えていて、廿日市の良きアドバイザーになっているというキャラクター。視聴者からは「クールな感じ」や「メガネ女子」の杉山が気になるという声が上がっています。どのように役づくりをされたんですか?



【加弥乃】初めて台本をいだいて杉山のせりふを読んでいると、言い方や仕草、微妙な気持ちのあり方次第で全然変わる、気持ち一つでいろんな選択肢がある役だな、と思いました。監督からは「冷徹で、動じないくらいがいい」と。裕一さんや周りの人たちとの温度差があったほうが面白くなるのでは、と。冷静沈着で知的で、裕一さんをいなす言葉に説得力がある女性になるには、どう話してどう動けばいいのか。腑に落ちてない時、物申したくなる時、湧き上がる感情をどこまで表に出すのか。繊細に、丁寧に撮影できたと思うので、「眼鏡の秘書いいね」という感想を目にした時には、心から安心しました。



■志村さんとの共演は大きな宝物



――杉山あかねの今後の見どころは?



【加弥乃】今の段階では、淡々と仕事していて、廿日市さんとのやりとりが中心なのですが、引き続き廿日市さんとの関係性に注目していただきたいです。杉山も人間なので、冷静に仕事をしていても、感情が無いわけではない。ドラマでは描かれることがなくても、杉山も毎日を生きている中で、廿日市さんや裕一さん、ほかの作曲家の方々などと接していくうちに、いろんな感情を抱いたりしている、ということを前提にしながら、杉山の新たな一面が垣間見える瞬間が今後あるのかどうかも含めて楽しみにしていただきたいです。



――第34回(5月14日放送)など、志村けんさんとの共演シーンがありましたね。



【加弥乃】はい。現場で初めてごあいさつさせていただいた時に、実は10年くらい前に『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)の再現VTRに出たことがあって、その話をしようか迷った末に言えず、次にお会いした時にしようと、話さなかったことが悔やまれます。志村さんにとって初出演のドラマで共演させていただいた数少ない俳優の一人になれたことは、自分にとっても大きな宝物になりました。



――キャスト発表時のコメントに「自分が音楽に救われたことがある」とありましたが、具体的には?



【加弥乃】UVERworldさんのことを思いながらコメントを書きました。つらいな、と感じた時、先が見えなくて途方に暮れた時、何度も救ってくれたのがUVERworldさんの音楽でした。とくに「ENOUGH-1」という曲が好きで、「高く飛びたいのなら一度低くしゃがめよ」「助走をつけて飛ぶなら後ろへ下がっても良いだろう」という歌詞に励まされてきました。つらくても、先が見えなくても、いまはしゃがんでいるんだ、いまは一歩引いている時なんだ、と自分に言い聞かせて、時がきたら高く飛ぶぞ、と思いながらやってきました。是非、歌詞を見ながら聴いていだいきたいです(笑)。ほかにもたくさん支えてくれた歌があります。



――収録がストップして、まさに、今、しゃがんでいる時かもしれないですね。『エール』を楽しみにしている視聴者にいま、伝えたいと思うことは?



【加弥乃】『エール』の放送を「毎日楽しみにしています」というコメントをたくさん目にする中、「『エール』が唯一の楽しみです」というコメントを直接いただいたり、見かけたりしています。この「唯一の」という言葉がズシンと響いたというか、皆さんの感想を目にして、『エール』というタイトルの言葉のもつ意味、力強さ、あたたかさをより感じています。



 一人でも多くの方に作品を通してエールを届けようと、キャスト・スタッフ全員で願いながら撮影に臨んできましたが、逆に今、たくさんのエールをいただいている状況で、すごく励みになっています。本当にありがとうございます。
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