舘ひろし、43年ぶりヤクザ役で綾野剛と初共演

舘ひろし、43年ぶりヤクザ役で綾野剛と初共演

 俳優の綾野剛(38)と舘ひろし(70)が、現代ヤクザを描く映画『ヤクザと家族 The Family』で、初共演を果たすことが27日、発表された。本作で43年ぶりのヤクザ役を演じる舘は「『ヤクザ』という題材で家族の愛を描いた作品に、大変興味を持ちました」とコメント。メガホンをとるのは、3月の「日本アカデミー賞」で最優秀作品賞を受賞した『新聞記者』(2019年)の藤井道人監督。公開は2021年を予定している。



【画像】ハズキルーペを装着する舘ひろし



 綾野が演じるのは、父を覚せい剤で失い、その日暮らしの生活を送っているときに、柴咲組の組長の危機を救ったことからヤクザの世界へ足を踏み入れた男・山本。短気で暴力的な面もあり、移り変わる社会の中で“組織=ファミリー”と“愛する家族”の間で揺れ動く、最後のヤクザともいえる男の半生を表現する。舘は、綾野演じる身寄りのない孤独な少年・山本に手を差し伸べ、彼に“家族”という居場所を与えた組長・柴咲博を演じる。



 1999年、2005年、2019年と3つの時代から描く本作。自暴自棄になった少年期に、ヤクザの親分から救われ、父子の契りを結ぶ山本。ときを経て、彼にも愛する家族ができるが、暴力団対策法の施行でヤクザの有り様と男の環境が一変する。組の存続をめぐる戦いがぼっ発し、その戦いに参加することはヤクザであることを貫くことになるが、一方でかけがえのないものを失うという状況を突きつけられていくことになっていく。



 本作は『新聞記者』、『宮本から君へ』(19年)などを送り出しているスターサンズ・河村光庸氏が企画、藤井監督が“ヤクザ”をテーマにしてオリジナル脚本を担当。撮影は19年11月から12月にかけて、静岡県沼津市、富士市、裾野市などで行われた。



 綾野は「渾身の作品が生まれました。現場では今までに感じたことのない鼓動の連続で、毎日が走馬灯のようでした」と充実な日々を実感。「幾度もの難関にも映画は私たちを見放さず、見つめ続け、救ってくれた。映画は私たちにとって最後の“家族”です。どうか、どうか。家族を大切に」とメッセージを寄せた。



 舘は「藤井監督は感情表現を繊細に演出し、俳優スタッフがひとつとなり、丁寧に作品を作り上げていきます。その姿勢に感銘を受けました」といい「綾野剛さんは、訴えかける目力が素晴らしい。作品のこと、役柄を深く考えており、役の中をリアルに生きている、そんな俳優さんだと思います」と絶賛のコメントを送った。



 キャスティングについて藤井監督は「河村プロデューサーと話して、主人公の山本役は綾野剛以外考えられない、という共通の認識でした」と説明。「舘ひろしさんは、僕のリクエストです。かっこよくて、愛嬌もある、優しい『父親像』を舘さんに託しました」と起用理由を明かした。
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