弱冠20歳の大学生がリモートドラマで監督デビュー

弱冠20歳の大学生がリモートドラマで監督デビュー

 人気ドラマ『相棒』や「仮面ライダー」シリーズの撮影現場で“見習い中”の法政大学3年生・谷口雄哉さん(20)が監督・脚本を手掛けたリモートドラマ『ダブル・アンコール』が近日中にYou Tubeで配信される。本作が監督デビューとなる谷口さんは、「映画監督という夢をリモートでかなえるのはある意味面白いかな」と行動を起こしたという。しかも、本作の音楽を『相棒』や『家政婦のミタ』『野ブタをプロデュース』などで活躍する池頼広氏が引き受け、オリジナル曲を書き下ろすことが明らかになった。



【写真】映画監督デビューを果たす谷口雄哉さん



 一連のコロナ騒動で、大学もドラマ等の撮影現場もストップ。外出を自粛しなければならない中、映画監督志望の谷口さんは「大学生は就職など、高校生は受験などに悩んでいる人も多いと思います。大切な青春が失われてしまうのではないかと、不安を抱えていると思います。そんな人たちに青春は薄れないこと、失われないこと、そしてなによりきっと元の生活が戻ることを、作品を通して伝えたい」と思い、実行した。



 自ら脚本を作ろうと、この春、新社会人として歩み出した、マコト、アキラ、タツヤ、アカリの4人の物語を考えた。城和高校サッカー部出身の3人。高校卒業から4年。各々、新しい社会へ足を踏み出す。しかし、世間はコロナ禍により自粛状態。そんな中、マコト主催のリモート飲み会が開催される…。



 出演は、丸山龍星、細矢瑞樹、沼田楓愛、和田有徳ら若手俳優たち。「知人に声を掛けまくり、知り合いのキャスティングの方に芸能プロダクションに募集をかけてもらったりしました」と谷口さん。これまで、ドラマ制作の現場で知り合った人や、どんな小さなつながりでも、自分の持っている人脈をフルに使って、実現させた、そんな「行動力」が彼の武器だ。



 その行動力にほだされたのが、作曲家の池氏。本作のツイッターアカウント(@dePR2020)に「とても若い谷口監督の熱意に絆され、今回の作品に参加させていただきました。この時期に幸せについて僕も考えてみることにします。皆さまもこの作品をきっかけに考えてみるのもいいかもしれません」と、コメントを寄せている。



 現在、大学に通いながら、ドラマ制作に参加しているのも行動力の賜物だ。小学6年生の時に祖父と見た『相棒』に感化され、映画監督を志す。芸能界に縁もゆかりもなかった谷口さんは、中学生の時に職業見学で東映撮影所へ行ったことをきっかけに、橋本一監督と面識を得ることに成功。『相棒』を作りたい、映画監督になりたい、といった思いを熱心に伝え、やがて『相棒』の撮影現場でドラマ・映画作りのイロハから学び、現在に至る。



 また、佐々部清監督とも知り合い、師と仰いで脚本を書いては見てもらっていたそう。その佐々部監督が今年3月に急逝。佐々部監督が常々言っていた「谷口、覚悟があれば映画は作れるんだぞ」という言葉が胸に沁み、背中を押した。



 今回のリモートドラマを企画から制作まで一気にやり遂げた谷口さん。「伝えるということに年齢も、キャリアも関係ない“覚悟”さえあれば想いは伝わる。そのことを胸に今後も映像制作に携わっていきたいと思います」と語っていた。



 なお、作品の公開日時はSNS等で発表するとしている。
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