第163回「芥川賞・直木賞」候補作決まる 太宰治の孫・石原燃氏が初候補入り

第163回「芥川賞・直木賞」候補作決まる 太宰治の孫・石原燃氏が初候補入り

 日本文学振興会は16日、第163回「芥川賞・直木賞」の候補10作品を発表。芥川賞には、作家・津島佑子さんの娘で太宰治の孫にあたる石原燃氏(48)が『赤い砂を蹴る』で初の候補入りを果たした。選考会は7月15日、東京・築地「新喜楽」で行われる。



【写真】第163回芥川賞・直木賞 候補者の顔ぶれ



 芥川賞は石原氏のほかに岡本学氏(47)『アウア・エイジ(Our Age)』、高山羽根子氏(45)『首里の馬』、遠野遥氏(28)『破局』、三木三奈氏(29)『アキちゃん』など5作品。高山氏は3回目の候補入りで、ほかの4人は初ノミネートとなる。



 直木賞は3回目の候補入りとなる伊吹有喜氏(51)『雲を紡ぐ』、2回目の今村翔吾氏(36)『じんかん』、4回目の澤田瞳子氏(42)『能楽ものがたり 稚児桜(ちござくら)』、初ノミネートの遠田潤子氏(54)『銀花の蔵』、7回目の馳星周氏(55)『少年と犬』、5作品が選ばれた。



 両賞は1935(昭和10)年に制定。芥川賞は新聞・雑誌(同人雑誌を含む)に発表された純文学短編作品、直木賞は新聞・雑誌(同)・単行本として発表された短編および長編の大衆文芸作品の中から優れた作品に贈られる。前者は主に無名・新進作家、後者は無名・新進・中堅作家が対象となる。



 受賞者が都内および近郊在住の場合、発表当日に共同記者会見が行われる予定。贈呈式は8月下旬に都内で行われ、受賞者には正賞として時計、副賞として賞金100万円が与えられる。



■第163回芥川龍之介賞 候補作(掲載誌)※作者五十音順・敬称略

石原燃『赤い砂を蹴る』(文學界六月号)

岡本学『アウア・エイジ(Our Age)』(群像二月号)

高山羽根子『首里の馬』(新潮三月号)

遠野遥『破局』(文藝夏季号)

三木三奈『アキちゃん』(文學界五月号)



■第163回直木三十五賞 候補作(出版社)

伊吹有喜『雲を紡ぐ』(文藝春秋)

今村翔吾『じんかん』(講談社)

澤田瞳子『能楽ものがたり 稚児桜(ちござくら)』(淡交社)

遠田潤子『銀花の蔵』(新潮社)

馳星周氏『少年と犬』(文藝春秋)



■選考委員

【芥川賞】小川洋子、奥泉光、川上弘美、島田雅彦、平野啓一郎(新任)、堀江敏幸、松浦寿輝、山田詠美、吉田修一

【直木賞】浅田次郎、伊集院静、角田光代、北方謙三、桐野夏生、高村薫、林真理子、三浦しをん(新任)、宮部みゆき

※五十音順・敬称略
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